カテゴリー「映画ー英数」の14件の記事

大画面の醍醐味ーー『LIFE!』『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』

毎月14日はTOHOシネマズデイで、TOHO系の映画館は1100円(増税で100円上がった)で映画を観ることができる。
お得な時には効率よくハシゴしたいってことで、有楽町・日比谷にあるTOHO系9館のスケジュールをチェック!が、観たい映画がうまくハマらないの。どうしても間が1時間以上空いてしまって、出かけられる時間内で2本しか観られない。六本木とか日本橋まで射程にいれても、移動時間を考えるとどうしてもうまくハマらない。

しょうがないんで2本。TOHOシネマズ日劇3で『LIFE!』とTOHOシャンテ3で『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』。

『LIFE!』
予告編をチラ見する限りあまり好みではなさそうで観るのをためらってて、始まってしばらくはやっぱり苦手かもーと思いながら観てた。真顔のベン・スティラーの引き締まった体が動き出す瞬間が美しくて、だんだんハマる。すっきりさわやか不思議な手触りは、けっこう好きかも。むやみに感動を盛り上げないことが好ましく、そして、現実が妄想に勝っていくのにはやはり感動。

話し的にはほぼ最初の段階でオチまで分かってしまうようなものだけど、オールド・スクール(ヒロインの台詞にある)でいいじゃない。NYからグリーンランドへ。ヘリコプターで船へ。船からアイスランドへ。自転車、駆け足、スケボー。アイスランドの美しい景色をスケボーで滑走する場面の素晴らしさに、スクリーンで観る楽しさ満喫。音楽に詳しくない自分でも楽しい曲の数々。妄想と現実が溶け合った『スペース・オディティ』にグッときた。壮大な風景のギンギラ美しい色合いは愛用してたコダクロームを思い出して、それにもしんみり。フィルムで写真撮りたいなぁ。ショーン・ペンのカメラはF3/Tだった。

でも、25コマ目はあれでいいのかなぁ。普通であるからこそ、もの凄い感動にはならなくて(あのいけ好かない人たちが素直に表紙にするのもホントかなと思ったり)だからいいのかもしれないけど。

『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』
たった一人の俳優を信頼した監督と、それに応えたロバート・レッドフォードと。どちらも凄い。ほとんど台詞なしのロバート・レッドフォードで106分。大海原とヨットと男。次々と襲って来る自然の猛威に、やるべきことをやるだけと、淡々と作業する、その積み重ねに引き込まれ、最後は自分と向き合わされてしまう。老いたロバート・レッドフォードのすこしおぼつかない、でも確実な手さばきに見入った。

大自然の猛威を表す、嵐、暴風、大波、浸水、ヨットの軋む音。疑似体験できるのは、大画面と大きな音に包まれて観なくちゃダメ。シャンテは小さめなので、物足りなくはあるけれど、やっぱり映画館で観たい映画。

遭難ものというだけじゃなく、孤独との闘いに『ライフ・オブ・パイ』を。波の音、ヨットの軋む音、風の音に『リヴァイアサン』を思い出した。

『O侯爵夫人』『ヒロシマ・モナムール(二十四時間の情事)』

シネマヴェーラ渋谷の特集“ヌーヴェルヴァーグはもうすぐ50歳になる”で2本。
上映スケジュールから予定を立てた時に、これらが2006年最後の映画になることは決まっていた。

サッシャ・ヴィエルニが撮影監督の『ヒロシマ・モナムール』(アラン・レネ監督)がお目当てだったのだけど、『O侯爵夫人』(エリック・ロメール監督)の素晴らしさにノックアウト。とてもとても気に入りました。
これが、2本立ての醍醐味! 

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『M:i:III』

Miiii このミッションが本当にインポッシブルなのかは、よくわからないけれど、、

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『新学期・操行ゼロ』『D.I.』ーBOW30映画祭ー

ちょっと変わった2本立て。
1933年のフランス映画と、2002年のフランス&パレスチナ合作映画。
今回のラインナップ中で、最古作と最新作の組み合わせ。

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『13歳の夏に僕は生まれた』

13natsu 13歳の少年サンドロの夏。
たった数日間の体験で、大人へと変化していく少年を描いていて、苦いけれども瑞々しい。

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『71フラグメンツ』

再追加上映 これが最後だ!!ハネケ映画祭」のユーロスペースへ。
ワタクシ的にも、これが最後。
短い期間にハネケ作品を5本!ハネケにどっぷりと浸かって、疲れ気味。

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『PROMISE ー無極ー』

映画公開直前に、真田広之がこの映画について語っているのをNHKのニュースでみた。彼は、自分の声を使って欲しいと監督に希望し、中国語をかなり努力して勉強したらしい(びっしりと書き込みをした台本をみせていた)。で、最終的にOKが出て、アフレコをしたけれど、3日の予定が3週間かかってしまったと言っていた。
努力すればいいってもんではないし、必ず結果を伴うわけではないけれど、彼の姿勢は素晴らしい。
『ラスト サムライ』では、出番がない時でも現場でアドヴァイスをしたりとか、『亡国のイージス』の海外(カンヌだったか?)プロモーションをこなしたりとか、彼の情熱は美しい。

ということで、『無極』の感想。
promiseいきなり、牛の大群がCGくさ〜いことに度肝を抜かれる。奴隷の大群もしかり。
実写との親和性が全くないので、作り物であることを隠す気持ちがないのかと疑うほど。そのわりに、長いこと画面に映し出されているので、ちょっと脱力。特殊視覚効果(VFX)スーパーヴァイザは、『少林サッカー』『カンフーハッスル』のセントロ・デジタル・ピクチャーズなので、誇張されたマンガチックなものになることを監督は意図しているのかもしれないけれど、どうなんだろうか。
で、音が大きい劇場なのをいいことに、大笑いしてしまった。

チャン・ドンゴンが、牛の群れに追われて四つん這いで猛スピィドで走るのだ。ご主人様を背中に乗せて、ぐんぐん立ち上がって谷を駆け上っていくところはかなりなもの。

その他のツボは、“セシリア・チャンの人間凧”“ニコラス・ツェーの持っている手の形をした杖”。杖は、“親指を立てたやつ”と“人差し指を立てたやつ”を使い分けしていたようだった。

あらかじめ定められた運命に挑戦する、という壮大な物語の構造はほとんど機能していないように思えるけれど、俳優たちの演技でそれなりに見せてくれた。特に、ラストのシークエンスは、勢揃いでやり合ってて面白かった。
大将軍・光明役の真田広之は、中国語の台詞をモノにしてるし、色気もあった。彼のラヴシーンは初めて見たかも。額のしわに年齢を感じて、ちょっと悲しかったりもしたけど、華鎧がとても似合っていた。
キャストのなかで、最初にクレジットされている、奴隷・昆崙役のチャン・ドンゴンは、素直すぎて物足りない。役としては、おいしいと思うんだけど、、というか主役なのだった(多分)。
憎まれ役の悪い人、北の公爵・無歓役のニコラス・ツェーは、“指差し杖”の威力もあって、とても目立っていた。悪役のキャラが立っていると、お話しは盛り上がるもの。彼の行動が物語を引っ張る、影の主役なのかも。
そして、無歓の手先、黒衣を纏った刺客の鬼狼役リウ・イエも、哀しげで渋い味を出していた。

真田広之以外の北京語ノンネイティブの俳優たちは、吹替えだったのだろうか?
声を知らなければ、それなりに聞こえるということかしら。

サロンパス ルーブル丸の内にて(公式サイト

監督/脚本:チェン・カイコー
撮影:ピーター・パウ
出演:チャン・ドンゴン、真田広之、セシリア・チャン、ニコラス・ツェー、リウ・イエ、チェン・ホン

無極 2005  中国=日本=韓国

『THE 有頂天ホテル』

三谷幸喜監督作品。主要キャストだけでも23人(と1羽)の群像劇。

uchoten三谷作品といえば、バラバラな人々がそれぞれの個性を発揮しながら、一つにまとまっていき、大団円を迎える物語が、なんとなく現実離れして作り込まれた場所で展開するというものを想像する。この映画もそうだった。23人(と1羽)もの登場人物を混乱させることなく、きっちりと描く手腕は見事だと思う。

老舗ホテルを舞台にして、大晦日に繰り広げられる<働くホテルマン>と<訳ありの宿泊客たち>のやり取りが、ホテルの威信をかけた年越しカウントダウンパーティーへ向かって展開する、という物語。

乗れそうなところで乗り切れない思いを抱いてしまうのは、どうしてなのだろう。
強引にお話しが展開するのはいつもの三谷節だとは思うけれど、やはり描き込みが不足している感は否めない。こう展開したいんだろうな、と冷静に考えてしまう。
時々芝居が大げさになって、周囲に人がいないかのように感じられてしまうのは、舞台っぽい演出のせいなのか。全体的に、トーンが不統一でまとまりがないような気がしてしまう。
細かいところでは、結構笑えたけれども、大団円に向かう高揚感を感じることができなかったのだ。

この映画世界にハマっていて面白いと感じたのは、アシスタントマネージャー役の戸田恵子、議員秘書役の浅野和之、筆耕係役のオダギリジョー、演歌歌手の付き人役の梶原善、といった面々。
逆に、今ひとつだと思ってしまったのは、副支配人役の役所広司と客室係役の松たか子。特に、役所広司は顔が深刻すぎて、ホテルの副支配人にみえない。

ラスト近くに、汚職国会議員役の佐藤浩市と役所広司が2人になってのやり取りは、さすがに聞かせてくれたけれど。

ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズにて(公式サイト

『SAYURI』

ハリウッドが全世界に贈る、「豪華絢爛な芸者ファンタジー」だ。

現代の日本人は、多分、アメリカ人と同じように芸者のことを知らないと思う。
それでも、やっぱり何か違うっていいたくなるのは、日本が舞台だと思ってしまうからなんだろう。
おおむね日本が舞台の映画に思えなかったので、楽しくつっこみながら見ることができた。

sayuri冒頭の場面は、日本語で話しているので「もしや、吹替え版だった?」と一瞬びびる。すぐに、英語のナレーションがはいったので安心したけど。
全編セリフは英語といっているのに、時々日本語が使われてるのは、日本へのサービスなのか、“花街”では英語が公用語ってことなのか。戦後になってから、進駐軍の将校とも普通に話しているし。アメリカ人はどう思うのだろう。

ライヴァル芸者初桃のコン・リーが、いきなりコワい。襟抜きすぎっていうにもほどがあるほどに抜いている。肩甲骨が見えてます。この初桃さんは、売れっ子芸者というわりには、退廃的かんじを漂わせていて、なんだか女郎っぽい。女の情念全開といった演技はさすがだけど。芸者の悲哀を感じさせたのは、彼女だけだったかも。

主人公さゆりのチャン・ツィイー。
さゆりの見せ場“華をどり”での踊りは、外国人の持つ美しい日本舞踊のイメージなのだろうか。メイクは真っ白でコワいし、照明が暗くて雪を降らせ過ぎるので、誰だか分からないから、さゆりを“競ろう”としている男たちにアピールしないように思う。体を反らせばいいってもんじゃないだろうに。
好色な男爵に騙されて着物を脱がされちゃう場面は、エロかったかも。着物を脱がせる時の「シュッ」っていう音を効果的に使っていた。

芸者の師匠、豆葉のミシェル・ヨーは、きっぷの良い姐御のおいしい役。
着物も案外似合っていて、格好良い。

これは、女の映画だから、日本人でも目立っているのは女性キャスト。
置屋のおかあさん、桃井かおりはやはり“桃井かおり”。英語でも、桃井かおり節なのがステキ。
工藤夕貴も、終盤のおいしいところをさらっていた。
それにしても、“パンプキン”って名前はありなの?しかも、字幕では“おカボ”だし。爆笑。

オスカーノミネート俳優渡辺謙よりも、役所広司のほうが英語がうまく聞こえるのはなぜなんだろう。
渡辺謙は、ラストサムライと演技が同じように感じてしまった。

多分、これがアメリカ人が考えている“日本の美”なんだろう、と思ってみてた。
着物の着方が腰のところを絞り過ぎのせいか中国っぽくみえてしまうことがあるのは、仕方ないのね。長襦袢でも、色っぽく見えないのはちょっと悲しい。

関係ないけど、エンドクレジットで、チャン・ツィイーは“ Ziyi Zhang”となっていたけど、コン・リーは“Gong Li”になってた。
コンが姓だと思ってたけど、違うの?

新宿ジョイシネマ2にて(公式サイト

監督:ロブ・マーシャル
出演:チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、コン・リー

Memoirs of a Geisha  2005  アメリカ

『Mr. & Mrs. スミス』

年末からずっと武器絡みの重たい映画ばかり見ていたので、肩の凝らない映画を選んだつもり。
そしたら、主要人物1人あたりの武器使用量は、最も多かったような気が…

smith素性を知らずに結婚してしまった凄腕の殺し屋夫婦を、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが演じる。

とにかく、2人の豪華な共演を楽しもう。“ハリウッド・ムーヴィー”だ!

アンジーとブラッド2人が並んだ絵はさすがに豪華。
でも、どうしても“アンジーの貫禄勝ち”という気持ちでみてしまう。
アンジーのほうが余裕ありありにみえちゃうのだ。アイラインばっちりの目、ぽってりと分厚い唇。着ている服も体にぴったり。う〜ん、色っぽくってコワいです。
ブラッドは、髪の毛が短いせいもあって何だか可愛らしい。

派手なアクション満載。
そして、話しはとても単純明快。(すぎて、飽きちゃうということもあるが)

でも、2人の属する組織ってどういうの?ということも少々考えたりもする。
アクセントと思われる、ベンジャミン・ダンズ(アダム・ブロディ)の扱いも何だか中途半端。伏線も何もないんだもの。これによっては、「おぉっ!」と思わせられることになったかもしれないのに、と惜しい気がしてしまう。
その辺りがこの映画のスタンスを表しているのかと思うので、追いつめられる緊迫感がかんじられないのも、仕方ないのかも。

徹底的に2人目線で話しが進む、夫婦の倦怠期克服映画なのだった。

ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズにて(公式サイト

監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ

Mr. & Mrs. Smith  2005  アメリカ

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