カテゴリー「映画ーや行」の8件の記事

『善き人のためのソナタ』

1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
旧東ドイツのシュタージ(国家保安省)という監視システム。その忠実な一員であった男を主人公にして、彼が芸術家の監視を命じられたことによりもたらされた変化を描いている。息詰る緊迫感でもって迫ってくる、2時間18分だった。

シュタージの凄腕局員であるヴィースラー大尉は、劇作家のドライマンと、その恋人で舞台女優のクリスタとの生活を監視することになる。

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『夜叉ケ池』

七月に歌舞伎座で上演された『夜叉ケ池』(感想はこちら)。
ラピュタ阿佐ヶ谷の特集“奇跡の職人技 素晴らしき特撮世界”で、監督:篠田正浩/主演:坂東玉三郎の映画版を上映してくれたので、観に行った。

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『やわらかい生活』

Itsonlytalk 蒲田の街並がよいかんじ。
こんなやわらかい空気に包まれて暮らしてみたいかも。

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『四畳半襖の裏張り』『黒薔薇昇天』

新文芸坐の特集“脇役列伝 脇役で輝いた名優たち”を鑑賞。
脇役“芹明香”をフィーチャした神代辰巳監督の日活ロマンポルノ作品[R-18]2本立て!

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『夜よ、こんにちは』

Buongiornonotteモロ元首相誘拐暗殺事件という重い素材を扱っているのに、何なのだろう、この軽やかさは。

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『歓びを歌にのせて』

Asitisinheaven音楽は、人の心を開くし、人の心を強くする。
そして、人の心を動かすことができる。

そう思わせてくれる映画には、感動させられるに決まっているのだった。

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『ヤンヤン 夏の想い出』

まさに至福の映画体験。こういう映画に出会うために、映画館へ通っているんだと思わせてくれる。

YiYiヤンヤンは、祖母、父NJ、母ミンミン、そして高校生の姉ティンティンと台北のマンションに住んでいる8歳の小学生。
母の弟アディの結婚式から、一家に起こる様々な出来事。
脳卒中で倒れる祖母。新興宗教に救いを求める母。隣の部屋に住む女の子の彼と交際してみる姉。初恋の女性と再会した父。
それぞれの生活が淡々と描かれる物語は、それほどドラマティックなわけではない。それなのに、どうして心揺さぶられるのだろう。

BMWに乗る父親、暮らすマンションは家具調度も洒落ていて、彼らの生活が恵まれていることを窺わせる。生活臭のない日々の暮らしに、感情表現を極力抑えた描写。なのに、彼らの気持ちがとてもよくわかるような気がしてしまう。

日本タイトルに名前がはいっているヤンヤンは、映画のアクセント的な存在。
彼はいつも何かを視ている。そして、意味深なセリフを話す。
彼が人の背中の写真を撮っていたのは象徴的だ。
「だって背中は自分では見えないでしょ」

NJと仕事で関わる日本人ゲームプログラマ大田を演じたイッセー尾形も素晴らしかった。ちょっといかがわしくて、だけど誠実で暖かいような、複雑な人物。
また、この映画に出てくる日本の風景もとても美しくて、うれしくなってしまう。

動きを抑えたゆったりとした映像。窓の外から部屋を覗いているような夜のシーンは特に印象に残った。

三時間近い映画なのに、終わってしまうのが寂しい、いつまでも観ていたいと思える幸せを感じた。

原題は “YiYi”(多分“一一”)と“A ONE & A TWO..”。
人生はシンプルだということを表しているのか。

“人生は小説=物語(ロマン)である 〜アルノー・デプレシャンによる特別セレクション〜”という企画での鑑賞。
この映画をスクリーンで上映してくれた東京日仏学院に感謝。
ここで映画を観るのははじめてだったけど、上映環境がとても良く、素晴らしい映像を堪能できたのはここのスクリーンのおかげかも。

東京日仏学院にて。

監督/脚本:エドワード・ヤン(楊徳昌)
出演:
ウー・ニエンジェン、エレン・ジン、ジョナサン・チャン、ケリー・リー、イッセー尾形

A ONE and A TWO / YiYi  2000  台湾=日本


「妖婆・死棺の呪い」をみた

最終日の「ソビエト映画回顧展 05」、三百人劇場にて。

原作は文豪ゴーゴリの「ヴィー」、といっても未読。
神学生と魔女の対決を描いている。ずーっとみたかった作品。
民話を元にしているとのことで、全体的に牧歌的な音楽が流れていて、ちょっとほんわかしているかんじ。
アナログなSFXで表現される怪異とかクリーチャたちがとってもキュートだった。 空飛ぶ棺桶、穴からつきでる青白い手、乱舞する巨大な青白い手。
ずっと出ている魔女というか女妖怪(とても美人)が、ヴィーなのかと思っていたら、最後の最後に出てきた親玉がそれだったのでびっくり。 これもステキな造形だった。
昨日は、ムルナウの「吸血鬼ノスフェラトゥ」をみたので、棺桶もの好きみたいな私である。

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