カテゴリー「映画ーさ行」の30件の記事

ジャック・スミス

イメージフォーラム・フェスティバル2014で『ジャック・スミスとアトランティスの崩壊』
メカスやウォーホルとの確執はあからさまな悪口含め面白かったし、映像の紹介もたっぷりあって貴重なドキュメンタリなんだと思う。とはいえ、映画としてどうまとめたかったのか監督の意思(ジャック・スミスをどう考えているのか)が感じられなかった。インタヴューや映像の羅列だけでそれがないと、退屈に感じられて眠気を催す。(実際寝てる人たくさん視界にはいってきた)
ジャック・スミスの影響について語る人ばかりで、その作品の素晴らしさについては語られていなかったように思う。それは、作品が挿入されているのだからいいというのかもしれないけど、あまり魅力を感じ取ることができなかった。ただ単に、自分の好みと違っていたということなのかもしれないけれど。
で、この後観るつもりだったジャック・スミス作品(『燃え上がる生物』『ノー・プレジデント』『ノーマル・ラブ』)は観なくてもいいかなぁと思ってしまった…。観るけどね。

で、その翌日に『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』を森美術館で鑑賞。ジャック・スミスが出演してる『キャンプ』など。

イスラム文化に触れてみるーー『もうひとりの息子』『少女は自転車にのって』

午後には出かけられることになったので、飯田橋ギンレイホールへ。
ロレーヌ・レヴィ監督『もうひとりの息子』ハイファ・アル=マンスール監督『少女は自転車にのって』二本立ての最終日。

『もうひとりの息子』
イスラエルに住む夫婦の息子とパレスチナに住む夫婦の息子が取り違えられていたことに気づいて、、という話。子供の取り違えという問題に占領・被占領という関係の民族問題が合わさって、より複雑なことになっている。イスラエル側の息子が兵役検査時に行った血液検査が発覚の始まりということで、息子が18歳になってからというのが効いている。(設定として自然なだけなのかもしれないが。)自我がそれなりにでき上がってからの、親子の、民族(どちらも民族意識が強いと思われる)の繋がりが否定されてしまったらどうなるのか。これは、日本に住む自分からは想像し難いものがある。
この映画では、イスラエル側は、母親はフランス人で父親の両親がフランス人という設定。パレスチナ側は、息子はずっとフランスに留学しているという設定。なので、二組の家族はフランス語を共通言語としてお互いに直接意思の疎通ができる。そして、イスラエル側の父親が軍人ではあるけれど、比較的リベラルな家族二組という描き方。息子たちは穏やかに事実を受けとめてお互いを拒絶したり緊張感を煽ったり、という過激な描写をほとんどしないので、二組の家族がはまり込んだ大変な状況を観客は客観的に受けいれ、その問題についていろいろ考える余地を与えてくれてるのが作りとしてうまいと思う。
パレスチナ側の息子に兄がいて、彼が事実を受け入れられないことから悲劇もあり得るかもと思ってから少しヒヤヒヤしながら観てた。その方が問題提起としては余韻が残るんじゃないかと考えてたのだけど、希望を感じさせる結末にホッとした。
イスラエルで育った息子がパレスチナの家族と一緒に歌う場面。音楽も救い。

『少女は自転車にのって』
サウジアラビアの厳しい女の子事情。10歳のワジダは、大人の言うことに従わない我が道を行く女の子。ワジダの唯我独尊ぶりは痛快というより我がままで、あまり好きじゃないタイプだと思いながら観てたけど、親や教師(=社会)からのもの凄い圧力だけじゃなく、それに従う周りの女の子たちからの同調圧力をはね除けて、好きなように行動してるんだなと思ったら、だんだん嫌じゃなくなってきた。努力がそれほど映されないのであまりシンパシーを感じないのだけど、それでも性別による有無を言わさぬ押しつけや決めごとに抗うワジダの強さに感銘を受けた。近所の男の子アブドゥル君のナイスな騎士ぶりに、たった独りで戦ってるわけじゃないという安心感と、彼の存在のせいでワジダの抱える葛藤が薄まってしまってるのではないかという不満と、両方思う。自転車に乗って駆け抜けるラストはさわやかで、いい余韻。
遠いサウジアラビアの日本から考えると信じられない女性の立場。家系図には男性しか書かれない。ワジダの母親(第一夫人)が男を産めないために、夫の母親が第二夫人を娶るよう強力に勧める。男に姿を見られるどころか声を聞かれるのもダメ!男性と一緒に働くような職場もダメ!(一緒の職場で働いている女性もいることも描かれてた。)
聖典に触れる時には身を浄めてから。生理中には直接触れることは厳禁。宗教がしっかり生活に根付いている姿をかいま見たり、いろいろ興味深く面白かった。

サイレント映画をたくさん観た!

渋谷にあるシネマヴェーラ<映画史上の名作番外編 - サイレント小特集Ⅳ ->特集で、サイレント映画をたくさん観た!

全て16mmフィルム上映。状態の良くないものもあったり、日本語字幕が投影できなくなったり。でもでもスクリーンで観る名作は格別でした。『竜宮城』除いて、無音上映。すこし緊張感あるけど、静かな場内にも慣れてきた。(でも、音楽付きだったらなー、と思いつつ)

観たのは、グリフィス短編集5本を含めて14本。どれも面白かったけど、最も感銘を受けたのは、トッド・ブラウニング監督『知られぬ人』。ロン・チェイニーって凄い俳優だ、と改めて。

以下、観た順番に。

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『スーザン・ピット 魔法のアニメーション』

運良くチラシを手にすることができたので、“DVD-BOX発売記念の1週間限定レイトショー”を見逃さずにすんだ。これだから、チラシチェックはやめられません。
“スーザン・ピット”という名前は全然知らなかったけれど、“異常なほどにディテールの細かいイメージ”だの“装飾的で官能的”だの“フリークスのパラダイス”だの。そんな言葉に惹きつけられ、急いでイメージフォーラムへ。多分DVD版の上映(スクリーンにs-videoって表示されてたし)。大きい画面と大きい音で鑑賞できて楽しかった。

可愛いんだけどビザール、フリーキィ、そして微妙にエロティック。刺激的でポップ。甘いお菓子のような毒。
カラフルで奔放なイメージを言葉で説明するのは難しい。

上映した4作品のうち新しいの2作はストーリィが前面に出ていて、ヘンさは普通だったかも。
70年代の2作が好み。

上映した順番に好き。

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『世界はときどき美しい』

Lifecanbesowondaful 5つの短編からなる、オムニバス。

全編8mmで撮影された映像は、デビュー作にこめた御法川修監督のこだわりを感じさせる。

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『サンシャイン2057』

2057年太陽への旅。

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『絶対の愛』

予測不可能な、キム・ギドクの世界。こんな話を考えついちゃうなんて。しかもそれをきっちり見せてしまうなんて。

付き合い始めて2年になるセヒとジウ。ジウの愛を不安に思ったセヒは、彼の前から姿を消し、内緒で整形手術を行なってしまう、、

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『シェルブールの雨傘』

ジャック・ドゥミの世界 ― 結晶(クリスタル)の罠”開催中の 東京日仏学院へ。

全ての台詞が歌によって語られる、という実験的でもある映画。

港町シェルブールの傘屋の娘ジュヌヴィエーヴと、修理工場で働くギイとの悲恋もの。

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“アラブ映画祭2007”に行ってきた

ドイツ文化会館内にある赤坂・OAGホールで開催されていた、第3回国際交流基金“アラブ映画祭2007”に行ってきた。この会場は初めて。チラシの地図を見ながら歩いて、ちょっと不安になってきたところで到着。

今回の目玉は、“アラブのハリウッド”と呼ばれるエジプト映画の大回顧展!だそう。
新作上映の『バーブ・アジーズ』『古きサナアの新しき日』『長い旅』の3本を観るつもりで、前売りを3枚購入。余裕があれば“目玉”に手を出そうと思っていたのだけど、ダウンしてしまったので、予定変更。
結局、観ることができたのは、『長い旅』『ズズーにご用心』『カイロ中央駅』の3本だった。
前売り券が作品指定ではなく全作品共通だったので、振替えることができて助かった。

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『スキャナー・ダークリー』

Ascannerdarkly リチャード・リンクレイター監督は、初体験だった。気にはなっていたけど、機会がなく。

実際の俳優が演じた映像をデジタル・ペイントしてアニメーション化する“ロトスコープ”という技術で作られたアニメーション。この“ロトスコープ”の絵が今ひとつかなと思って、『ウェイキング・ライフ』は観なかった。俳優が演じているのなら、そのまま使えばいいじゃーん、と思ってた。
でも、この映画を観たら、”ロトスコープ”で作られた独特な世界が物語にハマっていた。なるほど、この技術でないと表現できないものがあるのだ。

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