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『通し狂言 絵本合法衢』

Kokuritsu_sakura

昨年三月、震災のため公演途中で中止になった公演の、ほぼ同じ配役での再演。

3月7日に観劇した時につぶやいた感想は「年端もいかない子供も含めバンバン殺す殺すR15な物語。悪者二役を仁左衛門なんて格好良いに決まってる。でも、もっと鬼気迫る凄みを期待しちゃうのがファンの贅沢な要求。登場人物がやたらに多いのが、因果を薄めているような気がする。」だった。仁左衛門はカッコいいけど、芝居としては物足りないと思ったんだよな。楽日近くに再見するまでには(希望含め)面白く変化してるだろうことを楽しみにしていたところ、公演中止。

再演が決まった時は嬉しかったのだけど、初日(4/3)すぐに観た4月5日の感想は昨年とほぼ一緒。四幕十ニ場(4時間15分(休憩含む))を長く感じてしまったのだった。
ファンとしては、悪の二役でほぼ出ずっぱりの仁左衛門サマは本当に素晴らしいと思ったし、ステキーキャーって痺れたんだけど、、

本家横領を企む殿様・左枝大学之助と、その配下のごろつき・太平次の二役。

どちらもバンバン殺す殺す。始まってすぐ、大学之助が配下の小物を殺す。お殿様なんだから自ら手を下さなくてもいいんだろうに、自らキッチリ殺す。その後も次々と殺す。いたいけな子供まで殺しちゃうから初めて観た時はビックリした。歌舞伎でも珍しいんじゃないかな。反省の色なんて微塵も見せない血も涙もなさ。むしろ殺人を楽しんでる風。
ごろつき太平次の庶民的な軽さは、殿様と全く違って面白い。女房とイチャイチャしたり、乞食の女に惚れられたり。あまり深く考えてない行き当たりばったりさ。で、やっぱりバンバン人を殺す。こちらも、殺しを楽しんでる風。
そういう凄惨な暗い芝居は好きなんだが、だんだんと何か物足りなさを感じてくる。殺される側の哀れさや無念さが描かれてなくて、出てきて人物紹介したらすぐに殺されちゃう、って繰り返しなので、飽きてくるのか。

御家騒動と仇討と合わさっているのだが、御家騒動の方はあまりうまく描けていない気がした。

見せ場は殺しの場面だけなので、筋を知りつつ見てると飽きてくるのかな。もちっと、仁左衛門以外の役が浮き上がってくると面白いのかも。

特設サイト

追記)千穐楽に再見。どぶ席とはいえ花道脇で仁左衛門の二役を堪能した。が、ちょっと眠かった。。鶴屋南北作なら『桜姫東文章』は無理かもだけど、『東海道四谷怪談』の伊右衛門見たい。

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