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サイレント映画が面白い!

昨年あたりから、サイレント映画をたくさん観るようになってる。それは、自分の興味がそっちに向いてるせいもあるんだけど、それだけじゃなく上映される機会が増えてるからっていうのがあるのかも。

米アカデミー賞で作品賞などを受賞したミシェル・アザナビシウス監督『アーティスト』は、白黒のサイレント映画だし。最多ノミネートで話題のマーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』は、「映画の父」ジョルジュ・メリエスの映画創世記の時代(とーぜんサイレント期)を描いてるし。
サイレント映画がハリウッドで注目されてるってこと?!

サイレントだから、とーぜん台詞は無しで日本映画でも字幕。最近は、字幕よりも吹替えの時代みたいだけど、字幕。でも、字幕が挿入されるリズムに慣れてくと映画にもノってくる。
最近の映画は、なんでもかんでも言葉に出したり映像で見せたり、だから2時間とかフツーに超える長さになってる気がしてる。サイレント期の映画は90分以下とか今となっては短い時間のものが多く、凝縮された字幕を読み俳優の表情や映像から、いろいろ想像をかきたてられるところが好き。

でも、サイレント映画って敷居高い気がしてた。
サイレント映画は、もともと音楽付きで上映されるのが基本だったそう。確かに、映画の無音上映って、シーンとした客席にやたらと緊張してしまうもの。キートンとかロイドとか笑える映画の時でも、なんとなく固い雰囲気。軽やかな音楽が流れていれば、もっとリラックスして笑えたかも?と思うことが多い。

ピアノ伴奏も、あまり主張が強い演奏だと映画の邪魔って思うけど、元々映画に付いてたみたいにぴたりとハマる演奏で観ると、映画の感動が倍増することを知る。

でもまぁ、サイレント映画は上映されても演奏無しが多く、そういうものだと思ってた。
が、昨年、フィルムセンターでF・W・ムルナウ監督『ファウスト』をピアノ&シンセ伴奏付きで観て大感動!演奏の柳下美恵さんが劇伴だけじゃなくS.E.的な要素も入れてくれたので、映画にグッと入り込むことができた体験をしてから、サイレント映画は演奏付きが良いのよ、という気持ちになった。

最近は、イベントなどで伴奏付きの上映を観る機会が増えてる気がする。
興味ある人は、伴奏付きや活動弁士の説明付きでご覧になると良いのでは?すっごく楽しいから。
『アーティスト』はサイレントではあるけど音楽は付いてるみたいだし、作品賞っていうお墨付きだし。私は、予告編で犬のアギーが走ってるの観ただけで泣けた。面白そう。

以下、今年に入ってから自分が行った(行きたかった)サイレント映画など。

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MD- Marguerite Duras 特集:映画作家マルグリット・デュラス

アテネ・フランセ文化センターで『MD- Marguerite Duras 特集:映画作家マルグリット・デュラス』。上映された9作品のうちの5作品を観ることができた。

特に、『インディア・ソング』と『ヴェネツィア時代の彼女の名前』を続けて観られたことが良かった。全く同じサウンド・トラック!ということにすぐ気づくことができたもの。チラシに書いてあったことを後から読んで知ったのだが。。字幕も同じだったら良かったのになぁ。

「オフの声」っていう発明が凄い。誰が話してるか分からないのって、物語の枠が曖昧になって語られてる時間や空間が宙に浮いて、映されてるものが夢とか残像のように思えてくる。そういうフワフワとした感覚にうっとりしながら観てた。

その感覚が最も強かった『ヴェネツィア時代の彼女の名前』には、クラクラとすっかりまいってしまった。次の上映作も観ようと思ってたけど、余韻に浸りたかったので家に帰ってしまったくらい。はぁ。脳内でインディア・ソングがずっと繰り返されてる。

声と演じる人が一致してないのって、人形浄瑠璃みたいだけどそれとは違う。だから、一瞬思い出したク・ナウカとも違うんだよなー。

以下、観た順番に。

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追悼 中村雀右衛門丈

中村雀右衛門丈が亡くなられた。91歳。

歌舞伎を観るようになったのは、片岡孝夫(現:片岡仁左衛門)目当てだった。
なので、十五代目仁左衛門襲名披露公演はしっかり追っかけてドップリ歌舞伎にハマる。その、ほとんどの襲名演目で雀右衛門丈は共演してたのではなかったか。1920年生まれで1998年だから、当時78歳くらい。今書いてビックリ。信じられないくらい若々しい舞台姿だった。
歌舞伎をたくさん観るようになって、大好きな役者になっていった。品が良くて、色っぽくて、可愛いらしい女形。お姫さまも、武士の奥方も、奥さんも、傾城も、町娘も、観た役はどれも素敵だった。

仁左衛門との共演で印象的なのは、吉田屋・夕霧、寺子屋・千代、熊谷陣屋・相模、女殺油地獄・お吉、恋飛脚大和往来・梅川とか。
助六の揚巻では共演しなかったんだなぁ。
他にも、一條大蔵譚・常磐御前、井伊大老・お静の方、傾城反魂香・おとく、鎌倉三代記・時姫、金閣寺・雪姫、本朝廿四孝・八重垣姫、雪暮夜入谷畦道・三千歳、籠釣瓶花街酔醒・八ッ橋、野崎村・お染、などなどなど。後は、二人椀久、英執着獅子、藤娘、豊後道成寺とか。京鹿子娘道成寺と鷺娘は観てないと思う。残念。

もう舞台は観られないと思うと悲しい。

大谷友右衛門時代に出演してた映画を、最近名画座で観てる。1950年代。成瀬巳喜男監督『お国と五平』、溝口健二監督『噂の女』、市川崑監督『天晴れ一番手柄 青春銭形平次』、加藤泰監督『逆襲大蛇丸』。
他の作品も名画座でかかったら、追っかけしようと固く誓う。

合掌。

2012年1月まとめ

1月中頃に風邪引いてズルズル治らないでいるうちに、2月に入ってインフルエンザ感染。今冬は寒いからかなぁ。熱下がったのに、咳っぽいのが治らないでずっと不調。
なので、新作観逃しそうで焦る今日この頃。

なにはともあれ、映画だ映画だ。

元旦に観たガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』がもの凄く良かったので、今年の映画運は大吉!な気分で幕開け。

昨年公開されてたデブラ・グラニック監督『ウィンターズ・ボーン』。17歳の女の子にこんな重たいものを背負わせていいのかよと思いながら、ヒロインが当たり前に自然に家族を守る姿をただただ見つめていた。ジェニファー・ローレンスは良いね。

成瀬巳喜男監督『生さぬ仲』は、サイレント映画をピアノ伴奏付きで。対照的な女優二人も素晴らしいけど、筋から想像してたものを遥かに超える驚きに満ちた映画だった。

けっこう機会はあったはずなんだけど、何かと観逃してた溝口健二監督『残菊物語』は、やっと観られて感動。フィルムは少々黒っぽかったけど、引きの長回しに感動。

午前十時の映画祭で観たジョン・フランケンハイマー監督『ブラック・サンデー』。いろいろ見所満載で面白かった。

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