« 『ナヴァラサ』 | トップページ | 4月28日 チェックいろいろ »

『世界はときどき美しい』

Lifecanbesowondaful 5つの短編からなる、オムニバス。

全編8mmで撮影された映像は、デビュー作にこめた御法川修監督のこだわりを感じさせる。

予告編を何回か観た。
初めのうちは、8mmフィルム独特の質感が気に入らなかった。粒子が粗くてザラザラしているし、ピントが曖昧でモヤッとした映像。劇場の大きいスクリーンにこれを映写するというのはどうなの?と思っていた。
でも次第に、あえてこの質感を選んだ監督の気持ちが気になってきて、本編を観ることにした。

こだわった気持ちは、わかったような気がする。
輪郭が滲んだ風景や物からは、やわらかい光や空気、鮮やかに美しい色、が感じられて、暖かい手触りがあった。ピンホール・カメラで撮った写真のように、不思議に懐かしい感触。
日々の風景はいつでも美しく存在しているということを実感させてくれる。
8mmフィルムでしか表現できない美しさを持つ映像だった。

なのだけど、わたしにはその映像も含めて大きい声で「好き!」と言えない(言いたくない)作品でもある。映像詩(シネポエム)と銘打っている、その“ぽえむ”という響きが持つ気恥ずかしさなのかもしれない。

5つの短編それぞれの主人公が語るモノローグ。日々の暮らしの中で抱くささやかな想いが語られる、その直截さも苦手だし。
このスタイルにハマることができたら、もの凄く好きになれると思うのだけど。

第一章 世界はときどき美しい
Chapter 01  Life can be so beautiful
第二章 バーフライ
Chapter 02  Bar fly
第三章 彼女の好きな孤独
Chapter 03  Her favorite solitude
第四章 スナフキン リバティ
Chapter 04  Snusmumrik liberty
第五章 生きるためのいくつかの理由
Chapter 05  Reasons to live

感情のどこか奥の部分をいろいろな意味で刺激する、そんな作品だった。

2007.4.22  ユーロスペースにて(公式サイト)☆☆・

監督/脚本:御法川修
撮影/照明:芦澤明子
出演:松田美由紀、柄本明、片山瞳、松田龍平、市川実日子、遠山景織子、尾美としのり、瀬川亮、浅見れいな、あがた森魚、木野花、草野康太

2006 日本


« 『ナヴァラサ』 | トップページ | 4月28日 チェックいろいろ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137003/14894224

この記事へのトラックバック一覧です: 『世界はときどき美しい』:

« 『ナヴァラサ』 | トップページ | 4月28日 チェックいろいろ »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

最近のトラックバック

つぶやき


2015年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

天気ブログパーツ