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『サンシャイン2057』

2057年太陽への旅。

ジャパン・プレミアでの鑑賞。

消滅しつつある太陽を活性化させるため、大量の核爆弾を載せた宇宙船イカロス2号は、太陽へと向かう。乗組員は8人の男女。

人類最後の希望を背負った任務、宇宙船という閉鎖された空間。そういう状況で、次々と発生するアクシデントに対応しなければならない乗組員たち。
全人類の希望なのだから、個人的な感情なんか入る余地がない。いかに任務を遂行するかだけを考えて、命を天秤にかけるような残酷な選択も強いられる。
そんな大変な状況を、抑えめのトーンで静かに淡々と描いているのがハリウッドものと違うところ。

キリアン・マーフィが主演だし、真田広之、ミシェル・ヨーと、アジアのスターも出演しているけれど、圧倒的だったのは“太陽”の存在。消滅しつつあるとはいえ、人間が影響を与えることは不可能だと思える、超越的存在の美しさや凄さを感じさせる映像は素晴らしく、それだけでも観て良かったと思えた。水星が横切る場面を見せてくれてありがとう。
原題“Sunshine”で、タイトル・ロールなのだから当然なのだろーけど。

いろいろなSF名作映画のにおいを漂わせているけれど、なかでも『2001年宇宙の旅』が濃厚。コンピュータ・イカロスの声が女性だったのは、HALを意識していると思われる。

それにしても、真田広之にはびっくり。『エグゼクティブ・デシジョン』を連想したのは、わたしだけではないハズ。

後半、イカロス1号をめぐる事件から、怒濤の展開。
アングルを意図的に不安定にしたアクション・シーンは、何が起こっているのかよくわからなくて、不思議な感覚。哲学的でもあるような、美しい終わりだった。個人的には、もっとわけわかんない系でも良かったかなー。

実は、それほど期待していなかったのだけれど、面白かった。観終わった後でいろいろとツッコミをいれたくなるところはたくさんあったけど、大きいスクリーンで観ることができて幸せ。

追記)8人いる乗組員のうち、クリス・エヴァンスとトロイ・ギャリティの区別がつかなかったので、ちょっと混乱。最初は髪型が違っていたのに、すぐに短かくして同じようになってしまうのだもの。アジア人が3人いるのに、黒人をいれなかったのは何故?
そして、宇宙船の名前がイカロス号って、不吉だと思う。

2007.3.29 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて(公式サイト) ☆☆☆

監督:ダニー・ボイル
脚本:アレックス・ガーランド
撮影:アルウィン・カックラー
音楽:ジョン・マーフィ、アンダーワールド
出演:キリアン・マーフィ、ローズ・バーン、クリフ・カーティス、真田広之、クリス・エヴァンス、ベネディクト・ウォン、トロイ・ギャリティ、ミシェル・ヨー

SUNSHINE  2007  イギリス

おまけ)試写会って、映画館ではないところで開催されることが多いのであまり魅力を感じないのだけど、今回はTOHOシネマズ六本木ヒルズだったのと、真田広之とキリアン・マーフィの舞台挨拶ありということで、応募。当選してラッキィ!
挨拶はほんの少しだけ。(通訳は戸田奈津子氏。)Sunshinepremiere
「撮影中は、学生寮に泊まり込んで合宿生活。毎日、1本映画を観たり、ディスカッションしたり。その生活 で作り出されたチームワークをみてほしい。」
「宇宙服のデザインには驚いた。楽しみに観て。それを着けての演技は、もの凄く暑くて大変だった。」(確かに、宇宙服にはびっくりした。宇宙服を着るのは、この二人だけだったと思う。)
「ネタバレになってしまうので、ストーリィには触れられないけれど、明日の朝起きて太陽を見た時に、少しありがたさを感じてもらえれば。」
などなど。

真田広之の背が高くないのは知ってたけど、キリアン・マーフィも小柄で、とても華奢だった。

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コメント

ドモドモ-♪
プチご無沙汰しておりますー
最近ゆるゆる状態だったのですど何やら復活したのでよろしくお願い致しますね。

この映画、ダニー・ボイル監督なので観に行きました!
いろいろツッコミはあるけれどそれはさて置き、
なかなか面白かったですよね。
特に太陽の映像、あれは大きなスクリーンで観るに限りますね。
何となく後半はホラーっぽい雰囲気が漂ったりして、
途中から話の展開がアレになってしまいましたが。笑
確かに「2001年宇宙の旅」を彷彿としました。
あと、「エイリアン」なホラーも。

Puffさん、こんばんはー♪
わたしもユルユル状態ですの。復活したいですわん。

そうなんですよね♪ツッコミどころはたくさんありましたけれど、それはさておき面白かったのですよねー。
そう、後半はホラーっぽかったです。これは、好き嫌いが分かれそうだと思いました。わたしとしては、もっと分け分からない方向にいってくれた方が好みでしたけど、それなりに楽しみました。
「エイリアン」風味もありましたよね。

8人のうち、二人の区別がつきませんでした。キャスティングに工夫が欲しかったかも。黒人の俳優をいれても良かったのでは?と思いましたです。

こんにちは! ご覧になっていらしたんですね♪
しかも、プレミア試写会とは!!なんと羨ましい!
キリアン君の青い瞳はいかがでしたか?
やっぱり皆さん同じような感想持ちますよね~
宇宙船内外のシーンなど、大画面で堪能して良かったな~と思いましたけど・・
どこかで見たようなシーンが多いですし、後半というか太陽に突っ込んで自滅する正にイカロスなクルー達。。で、神のごとき太陽をどうこうするなんてやっぱり人間の傲慢よねなどと納得して観ていたら、ラストで「あれ?」などなど終わってみれば突っ込みどころも多々ありましたね(笑)

マダムSさん、こんばんは♪
プレミア試写会といっても、それほど派手ではありませんでした。
2人が話してくれた時間は、ほんの少ーし。真田さんも「え、もう終わり?」って言ってくれてました。
わたしは、真田さんが好きなので、素敵ー!と萌え萌えでした。
キリアン君は、小さくって、ちょっと照れた風情が可愛いかんじでした。ウフ。

宇宙船内での生活は、『2001年宇宙の旅』から進化しているよなーと感動しました。宇宙で生活できる日も近い?
「地球を救うぜぃ!」って、ヒーローものっぽくないところは、好きでした。
ラストは「あれ?」ですよね。ツッコミどころがたくさんあるので、観終わった後に盛り上がっちゃいました。

こんばんは(^^)
「2001年~」まともに観ていないので(中学生のときTVで観たっきり)あまり他SFとの比較はできないのですが、全編渋味があってとても好きな作品でした。また、いわいさんの書かれているとおり、映像が美しかった。それが一番感動したかもしれません。派手派手しくなくて、宇宙には圧倒的な闇と圧倒的な光以外何もない、みたいな感覚が味わえたのがよかったです。
そして、いいな~っっ。ご本人様ご対面!!うらやましいです~。キリアン君、小柄でしたか~。イメージ通りっ(^^)

こんにちはん。
生切餡、うらやましいー。
プレミア試写会というのは当然にうらやまですが、
試写会の会場がシネコンっていうのはポイントですよね。
いくらタダでも九段会館なんかだったら行きたいと思わないもの。
真田さんから『エ○○~○○ン』を連想って、なんですか?
全然ピンときませんでした。今度教えてくださーい。
本作については、物語に突っ込む余地もなく、私はその圧巻映像にしびれるばかりでしたー。

わかばさん、こんばんはー♪
全体的に、抑えめで渋かったですよね。わたしも好きです。
映像は本当に美しかったです。わたしも、メラメラと燃える太陽に感動しました。
先日、“NASAが太陽の立体(3D)画像を公表”というニュースを見て、この映画を思い出しました。

生キリアン。うらやましーでしょー!!ウフ。
それほど至近ではありませんでしたけど。小柄でしたよん。

かえるさん、こんばんはー♪
>生切餡、
これって!声に出すまでわかりませんでしたわん。

そうなんです。試写会情報をチェックはしても、会場がネックで、大抵はパスしてます。タダだったら観てもいいかなーという作品だったら、そもそも熱意は感じないし。

かえるさんは、突っ込む余地なしでしたか。ハマったのですね。
わたしも映像にはしびれたのです。でも、船内の人間模様とか、そもそも設定は?とか、いろいろと。それはそれで、面白いので良いのですー。

>真田さんから『エ○○~○○ン』を連想って、
これは、今度。

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