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『ざくろの色』ーアルメニア・フィルム・セレクションー

Pamph アルメニア・フィルム・セレクションで上映された『ざくろの色』(セルゲイ・パラジャーノフ監督)を観にアテネフランセ文化センターへ行く。
1991年にシネヴィヴァン六本木(今はない)で“パラジャーノフ祭”として開催されてから、既に15年も経っているのだ。
←は、パンフレットの裏表紙。

内容はほとんど忘れているけれど、“めくるめく美への耽溺”だったという記憶だけは鮮やか。

18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯にオマージュを捧げた美しい映像詩。

雷雨に濡れた膨大な書物を干して乾かす風景。重石を載せた書物から絞り出される水が流れ出る音。乾かされた書物の頁が風に捲れる音。
それらの音と一緒に、奏でられるアルメニアの民族音楽が耳に心地よく響く。

台詞はほとんどなくて、絵巻物のような映画に、リアリティはない。
登場人物は、無表情でオブジェのように動かない。
主人公の詩人と詩人の恋人を同じ俳優が演じている。その俳優が女性なのか男性なのかよくわからない、妖しい美貌の持ち主で、神秘的な雰囲気を漂わせる。

物語をうまく説明することはできないけれど、魔法にかけられたように美しい映画。それは、映像でトリップしてしまいそうなほどに。

ちょうど上映中に、雷鳴が轟いて恐ろしかったけれど、何となく映画の効果音のようだったのが面白い。

あまり広くない会場は、大入り満員だった。最前列に座ったわたしの前のスペースは、床に座って観る人で足の踏み場もないほど。
また“パラジャーノフ祭”を開催して欲しい。『アシク・ケリブ』も『スラム砦の伝説』もスクリーンで観たい。

アテネフランセ文化センターにて アルメニア・フィルム・セレクション

監督/原案:セルゲイ・パラジャーノフ
撮影:スゥレン・シャフバジャン
美術:ステパン・アンドラニキャン
音楽:チグラン・マンスゥリャン
出演:ソフィコ・チアウレリ、M・アレクヤン、V・ガスチャン、G・ゲゲチコリ、O・ミナシャン

The Colour of Pomegranates  1971  アルメニア

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