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『坂田藤十郎襲名披露 七月大歌舞伎』昼の部

Shochikuza_july一月に続いての大阪遠征。

東京も暑かったけれど、大阪はもっと暑かった。
到着した時に降っていた雨が、幕間には止んでくれたのがうれしい。

一、「信州川中島(しんしゅうかわなかじま)」近松門左衛門作
   輝虎配膳
戦国時代、長尾輝虎(上杉謙信)は、武田方の軍師山本勘助を味方につけるため、その老母を接待するが、老母に相手にされないことに怒りを爆発させる、という話。

昨年の歌舞伎座でも観た演目。
その時は、老母の越路を演じた秀太郎が、今回は勘助の妻お勝。口が不自由なので、琴を弾きながら輝虎の気を鎮め、切々と訴えるところは、さすがの迫力。
老母の越路を演じる竹三郎が、素晴らしい。息子の節を守るためには、殺されることも辞さずという気丈な母親の気持ちが伝わってきて、話もわかりやすかった。
それにしても、輝虎は短気すぎる、と思ってしまうお話しなのだった。

長尾弾正少弼輝虎:我當/勘助母越路:竹三郎/直江山城守実綱:進之助/直江妻唐衣:孝太郎/勘助妻お勝:秀太郎

二、「連獅子(れんじし)」長唄囃子連中 河竹黙阿弥作
獅子が鍛錬のため、仔獅子を谷底へ突き落とすという伝説を舞踊化したもの。
翫雀、壱太郎親子の共演。

壱太郎は、すっかり背も伸びて堂々とした仔獅子ぶり。
この演目は、ぶんぶんと紅白の長い毛が宙を舞う様の迫力には、やはり盛り上がる。

間狂言は、狂言の「蟹山伏」を基にした珍しいもの。2人の里の女に、修験者が絡む。いかにも頼りなさそうな修験者を滑稽なメイクで演じた愛之助だけれど、そんなに笑えるほどではなかった。

狂言師右近後に親獅子の精:翫雀/狂言師左近後に仔獅子の精:壱太郎/修験者:愛之助

三、坂田藤十郎襲名披露「口上」朝倉摂美術
並ぶ人数もなんとなく少なくて寂しい気が、、
笑いをとりにいく人もいないし。
藤十郎ご本人は、「上方歌舞伎にとって大切なここ道頓堀で襲名披露できることは、本当に喜ばしいこと」と、たーっぷりと語ってらした。

襖絵は、藤の花も華やかなものでとても素敵だった。

四、「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」
   序幕 住吉鳥居前の場/二幕目 釣舟三婦内の場/大詰 長町裏の場
五月に新橋演舞場で吉右衛門の団七で観た。

藤十郎が、初役で団七を演じる。住吉の場面は、原作と同じ春に戻しての上演だそうだ。
春なので、床屋から出てくる時の格好が浴衣ではない。眉の太さがそれほど変わらないから、それほど鮮やかに変わったように見えなかった。
しかも、一寸徳兵衛が仁左衛門なものだから、格好良さが際立たないのだった。

三婦内は、徳兵衛女房お辰の見せ場。顔に色気がありすぎるから磯之丞を預けることを断られ、それならと顔に熱い鉄弓を押し当てて頬に傷をつけてしまう、という凄まじい女。

菊五郎のお辰は出てきた時から色気を感じられて、三婦の言葉に説得力がある。顔を焼くまでの気持ちも伝わってきて、その行動を唐突に感じないでみていることができた。すばらしー。

そして、大詰。舅義平次と団七の立廻り。段四郎の義平次は、ねっちりとした台詞まわしがいやらしくて、良かった。団七とのバランスも良くて、立廻りも決まっていた。

団七九郎兵衛:藤十郎/お梶:時蔵/お辰:菊五郎/一寸徳兵衛:仁左衛門/琴浦:孝太郎/磯之丞:友右衛門/おつぎ:竹三郎/義平次:段四郎/釣舟三婦:我當

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