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『坂田藤十郎襲名披露 七月大歌舞伎』夜の部

Tojuromaku_1 昼の部が16時頃終わり、慌ただしく夜の部の客入れ。
余裕のない時間割は、劇場の人も大変だろう。

外は晴れてきてとても暑そうだし、ロビィで待つことに。そして、すぐに開演時間。

一、「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」
   檜垣/奥殿
この演目のために、大坂まで来ましたっ。来て良かったです〜。

「檜垣」は、大蔵卿の阿呆ぶりが炸裂。といっても、馬鹿っぽくないの。公家らしい品の良さが極まって、ほんわか〜といった風情が素敵。飛んでいる虫を追っているような、上目使いがたまらなくキュート。公家の装束もよくお似合いで、ため息。

「奥殿」は、颯爽とした貴公子として登場する。長刀使いも鮮やかに、本性をあらわしての台詞が格好良い。
武士と公家、正気と阿呆の使い分けも自然で、すっきり。

あまり好きな演目ではなかったのだけれど、とても面白く観ることができた。

歌舞伎座で上演してくれたら、絶対に通うのに。松竹さん、お願いします。

一條大蔵卿長成:仁左衛門

二、「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」
竹本連中長唄囃子連中
   道行より鐘入まで
花道から登場した花子の衣裳が、派手。外題通りの京鹿の子の衣裳だそうだ。
本日、所化の舞尽くし担当は翫雀。壱太郎に突然振られたみたいで、焦っているように見えたけど、演技? 軽やかにジャンプを決めて、笑いをとっていた。

藤十郎の花子は、美しいとか色っぽいとか、そういうのではなくて、気迫に満ちたという表現がぴったり。
もの凄い迫力に、圧倒された。

白拍子花子:藤十郎

三、新皿屋敷月雨暈「魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)」河竹黙阿弥作
普段は良い人なのに、酒に酔うと暴れるので禁酒中の宗五郎が、妹を惨殺された悲憤のあまり、固く守っていた禁酒の誓いを破ってしまう。

旗本のお屋敷に奉公していた妹お蔦が手討ちになったという知らせがあって、沈み込んでいる宗五郎の家。

お悔やみに来ている知り合いに応対する女房のおはまと店の若い者三吉、寺から戻ってきた宗五郎のやり取りにもらい泣き。時蔵のおはま、権十郎の三吉、そして、菊五郎の宗五郎だもの、配役は十分。舞台上に満ちている悲しみがズーンと伝わってきた。

屋敷からやってきたおなぎから、お蔦殺害の一部始終を聞いて、怒る一同。おなぎが届けた酒を飲み始めてしまう宗五郎。

始めのうちは、周囲も同情して酒を勧めたくらいだったのに、どんどん酒乱に変わっていく宗五郎に、慌てふためく様子がおかしい。

悲しみをまぎらすための酒だったのに、次第に酒を飲むこと自体が目的になってしまうところが、可笑しくもあり、恐ろしくもあり。

宗五郎が、屋敷へ向かって飛出していくところで、一幕目が終わる。

日帰り観劇の都合で、残念だけれど二幕目は観ないで劇場を後にした。

魚屋宗五郎:菊五郎/小奴三吉:権十郎/磯部召使おなぎ:孝太郎/宗五郎太兵衛:團蔵/宗五郎女房おはま:時蔵

大阪松竹座にて

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コメント

いわいさま
こんにちは。ご無沙汰しています。スキップです。大阪にいらっしゃったのですね。

> 藤十郎の花子は、美しいとか色っぽいとか、そういうのではなくて、気迫に満ちたという表現がぴったり。

全く同感です。気迫に満ちた入魂の踊り、というカンジでした。この松竹座での襲名披露公演への藤十郎さんの並々ならぬ思い入れが表れていましたね。
仁左衛門さんの一條大蔵卿、菊五郎さんの魚屋宗五郎と併せて、見応えたっぷりの夜の部でした。

スキップさん、こんばんはー♪
ご無沙汰しています。コメントありがとうございました。

実は、藤十郎さんのことをそれほど好きなわけではなかったのです。
この道成寺はとても迫力があって、今更ながら芸の凄さに圧倒された気持ちでした。
夜の部は、本当に見応えたっぷりでしたねー。
わざわざ大阪まで行った甲斐がありました。

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坂田藤十郎襲名披露 七月大歌舞伎  7月8日 夜の部 大阪松竹座 3列センター 昨年末の京都南座から始まった坂田藤十郎襲名披露公演 大阪夏の陣。 上手桟敷席には京都からお越しであろうと思われる舞妓さんや芸妓さんが陣取り、藤十郎さんらしい華やいだ雰囲気。   大阪..... [続きを読む]

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