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『ベルリン・天使の詩』ーBOW30映画祭ー

Derhimmeluberberlin BOW30映画祭初日!
浮遊する天使の視点を持つカメラワークに酔いしれる。
なんて暖かくて優しい映画なのだろう。

東西統一前のベルリン。天使たちは、上空と地上を行ったり来たりしている。ある日、天使ダミエルは、サーカスの空中ブランコ乗りマリオンに恋してしまった。

ゆったりと浮いているような、天使の視点を共有できるカメラワークが素晴らしい。
モノクロームの画面の美しさと、突然現れるカラーの色彩にハッとさせられる。
この映像を観られただけでも、映画館で観る甲斐があった。

そして、図書館やサーカス小屋など、あちこちに存在する天使たち。
多様な言語で語られる心の声に耳を傾け、肩に手を置くだけで何をするわけではないけれど、そっと寄り添っている存在がいると思うことは、優しい。

人間になって、色を感じるようになった喜びを爆発させるダミエル。彼が出会ったおじさんに、珈琲代をもらう場面も素敵。
ピーター・フォークが本人の役で出ていて、しかも、元天使だなんて。見えない天使に、人間世界の素晴らしさを語りかける。人間になったダミエルとの会話は、生きることへの希望に満ちていた。
ニック・ケイヴのライヴも格好良く。

公開時に見逃して、ビデオで見ようと試みたけれど、これは映画館で観るべき映画だと思い、ずっと機会を待っていた作品なので、喜びも大きい。

上映前に、佐藤友紀氏によるトークイベントがあった。

シャンテシネにて BOW30映画祭

監督/脚本:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ペーター・ハントケ
撮影:アンリ・アルカン
出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェイグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、クルト・ボウワ、ピーター・フォーク

DER HIMMEL UBER BERLIN  1987 西ドイツ=フランス

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コメント

すっごく懐かしい!
公開されたのは15年ほど前でしょうか。
当時はなんとなく自分にしっくりしないように思えましたが、
今見たら、もっと感動できるかも。
あー、でも、今回はもう終わってしまってるんですね。残念。

ねすさん、こんばんはー。
初公開は、1988年だったみたいです。
ご覧になっていたのですねー。
わたしも、今観ることができたのが良かったのかもと思いました。
今だからこそ感動できることってありますよね。
この映画は、物語というよりは雰囲気に浸る系の映画だと思うので、ノレないとツライですよね。ちょっと長いですし。
でも、これぞ映画の醍醐味だと思いながら観てました。
またの機会があったら、お知らせします。

BOW30映画祭は、日替わりで名作が上映されていて、連日盛況なのです。
この映画も、2日のみで『ピアノ・レッスン』と交互上映でした。行きたい映画ばかりで、スケジューリングが大変なのでした。

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