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『マサイの恋人』ードイツ映画祭2006ー

Whitemassai自伝的な小説の映画化だという。
実話だと知らなければ、リアリティがないと思ってしまうほど、劇的な物語だった。

ボーイフレンドとケニアを訪れていたカローラは、伝統的衣装を身にまとったマサイの戦士レマリアンと出会い、一目惚れ。彼女は帰国を取りやめ、彼との再会を果たし、結婚する。

上映前に、ヘルミーネ・フントゲブルト監督とマサイの戦士役を演じたジャッキィ・イドからの挨拶があった。
この映画は、実話であり、冒険的なラヴストーリィだとのこと。

ほとんど会話も交わしていないマサイの戦士を探すために、突然帰国を取りやめてしまうカローラという人物が、なかなか理解できなかった。
現地の人だけが利用するような長距離バスに乗り込んで、恋する人のところに向かうという状況はロマンティックかもしれないけれど、完全に白人の外見であるカローラはとても目立つし、一目惚れの気持ちに酔っているだけではできることではない、とは思う。
カローラは、自分にとても自信がある人に見えた。レマリアンが自分と同じ気持ちを持っていることを信じていたと思うし、彼は自分を受け入れてくれることを疑っていなかった。

子供ができて幸せに暮らしていたけれど、2人の溝が深まっていくのは、文化の違いだけではないように思えた。
お互いをほとんど知らないまま結婚してしまった2人が、実は自分の思い描いていた人間とは違っていたということが理由で別れるというのは、それほど珍しいことではない。

ナイロビの町中にあるバス停、舗装されていない悪路、広大な草原の中の道、草原に点在する動物たち。背景となるケニアの風景にはリアリティがあった。

性行為も文化なのだなーと実感させられる場面など、カウンターカルチャーものとしても、興味深く観ることができた。

有楽町朝日ホールにて(ドイツ映画祭2006のサイト

監督:ヘルミーネ・フントゲブルト

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コメント

おお~、私も見ましたですよ。
何かこう釈然としない感じもしましたけど、マサイの戦士にそこまでビビビっときてしまったでしょうねえ。
努力してもやはりDNAの違いから来るすれ違いはどうしようもないのかしら。ちょっとむなしいですし、実話というのも驚きでした。

charlotte さんは、ドイツ映画祭に通ってらっしゃいましたね。
わたしは、とりあえず2つだけ。ルビッチも観たかったのですが。
この映画、実話だと思って観ないと、リアリティなし!って思ってしまうくらい凄い話ですよね。
一緒に旅行に行ったボーイフレンドがなんだかなーってかんじの男だったから、余計に格好良く見えたのでしょうか。
きっかけはどうあれ、かなり努力しているように見えた2人でした。2年以上暮らしたんだから、偉いと思ったりもしました。

じゃんぼ。
本当に信じがたい無謀な行動のする女性でした・・。愛に生きるっていうこと自体はいいと思うんだけど、直感と思い込みに過ぎないような不確かな恋愛感情ですよねぇぇ?とにもかくにも興味深い物語ではありました。

かえるさん、じゃんぼー!
無謀な女性でしたよね。それでも、2年以上暮らしたのだよなー。
ある意味直感は当たっていたのかもしれないですが、恋愛の激情もいつかは冷めてしまうのですよね。
本当に、興味深かったです。

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