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Studio Life『トーマの心臓』

言わずと知れた萩尾望都原作の超名作漫画「トーマの心臓」の舞台化。
大ファンの常として、舞台化についてそれほど好意的ではなかったのだけれど、原作者の萩尾先生ご本人がこの舞台を褒めてらっしゃるのを読んで興味を持ち、2003年の公演を観た。それが、劇団Studio Life初体験だった。

ドイツのギムナジウムを舞台に、1人の少年の死から始まる物語。

「なるほど、原作の雰囲気を壊していないのは素晴らしい」というのが、2003年の公演を観た後に持った感想。そして、原作の素晴らしさを実感した。

今回の再演では、配役がガラリと変わったらしいけれど、前回(2003年版)しか観ていないので、それほど思い入れはないから問題なし。
トリプルキャストのうち“Flügel(フリューゲル)”ヴァージョンを観劇した。
このキャストを選んだポイントは、オスカー役の曽世海児が好きだから。

芝居のポイントはユーリにある。過去に犯した罪に苦しみ、壊れそうな心をギリギリのところで持ちこたえている彼を、山本芳樹が暗〜くウェットに演じていてマルだった。内股な動きが女っぽく見えるのが気になるけれど。
苦しみを解き放って感情を爆発させる場面では、ぐいぐい引込まれた。
オスカーは、ユーリのことを包み込むように愛し、全てを見通しているような余裕を持っていて、とても大人。それでいいのか?という気もするけど。
トーマとエーリクの2役は、松本慎也。トーマとして出てきた時には、どうかと思ったけれど、エーリクは初々しい感じが可愛らしく思えたので良かった。
冒頭、手紙を読むところとか、「翼をあげる」のところとか、美しい言葉は今ひとつ。
そして、、サイフリートはダメだった。駅の場面でびみょ〜と思っていたが、回想では、爆笑しそうになってしまった。クネクネし過ぎ。

前回気になっていた、字幕は少なくなった?のか、それほど気にならなかった。
でも、感動しそうになった時に、盛り上げ音楽とともに、後ろに字幕投影されたのには萎える。台詞で言ってるんだから、だめ押ししなくてもいいのに。しかも、味も素っ気もないようなゴシック体の字幕。

“Flügel(フリューゲル)”ヴァージョンの楽日で、トークショウ付き。

司会の倉田淳、河内喜一郎、石飛幸治、林勇輔の4人。
「トーマの心臓」は、劇団の運命を変えた記念すべき作品で、それまでは、小劇場のテンション芝居(と言っていた)をやっていた路線を変えた転機だそう。
音楽は全て河内座長が決めていて、「アヴェマリア」を見つけた時は、感動した、など。

いつも、この劇団の音楽は今ひとつだと思っていたのだけれど、河内座長とセンスが合わないということがはっきりした。音楽自体は悪くなくても、使い方が過剰だと思う。

萩尾望都先生が観劇されていた。

紀伊国屋ホールにて(劇団のサイト

原作:萩尾望都
演出/脚本:倉田淳
出演:山本芳樹、曽世海児、松本慎也、林勇輔、吉田隆太、船戸慎士、舟見和利

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