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『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』

Henricartierbresson 偉大な写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン本人が、写真の解説をしてくれるなんて!
贅沢な体験ができる映画なのだ。

現像液の中で、白い印画紙の上に像が浮かび上がってくる。ワクワクする。
カルティエ=ブレッソン本人は現像をしない。写真の仕上がりをチェックし、「完璧な現像だ」と言って、印画紙の下の部分に直接サインをいれる。くぅ〜、カッコいー。

写真の周囲を枠のような黒い線が囲んでいる。トリミングをしていないことを表しているのだろうか。
「構図が正しければ、トリミングは必要ない」根気を持って待つことは誰でもできることかもしれないけれど、その瞬間を捉えることが難しいのだ。
カルティエ=ブレッソンは、その瞬間について楽しそうに語る。無造作に写真を手に取りながら。

ジャン・ルノワールの下で、第2撮影監督をしていて、その時の第1撮影監督はジャック・ベッケルだったとか。
マリリン・モンロー、ココ・シャネル、トルーマン・カポーティ、サルトルとボーヴォワールら20世紀の“顔”を撮影したエピソードなどなど。
特に、ガンディー暗殺の直前に彼に会い、写真を撮っていたということを初めて知って驚く。

アーサー・ミラーは、カルティエ=ブレッソンの写真を通して、その当時のアメリカを語っていて、興味深かった。

絵を描くことに興味の方向が移ってしまっていて、カメラ(ライカだよ)を構える姿を見られなかったことが残念。

Theimpassionedeye 前売り特典の非売品ポストカードに惹かれて、珍しく前売り券を購入した。
←これがそうなのだけれど、チラシと同じなので、あまりうれしくなかったかも。

おまけ)
映画の中で映し出される写真の数々。本物を生で見たくなった。

東京写真美術館で“イザベル・ユペール展  Woman of Many Faces”が開催されている。
映画の中で、イザベル・ユペールもカルティエ=ブレッソンの被写体であることについて、語っていた。その写真も展示されているだろうし、楽しみにしている。

ライズXにて(公式サイト

監督:ハインツ・バトラー
撮影:マティアス・カリン
出演:アンリ・カルティエ=ブレッソン、エリオット・アーウィット、アーサー・ミラー、イザベル・ユペール、ロベール・デルピール、ジョセフ・クーデルカ、フエルディナンド・シアナ

Henri Cartier-Bresson:The Impassioned Eye  2003  スイス=フランス

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コメント

いわいさん、再びども!
>カルティエ=ブレッソンは、その瞬間について楽しそうに語る。
自分の人生が写真に残っている、というのは考えてみたら随分幸福なことですよね。
写真を前にして嬉しそうに、満ち足りたように語るカルティエ=ブレッソンを見てそう思いました。
こういう大写真家の木漏れ日のような余生をしっかりと映像に残す、というのはそれだけで意義深いと思いました。
まあ、寝てしまってえらそうなことは言えないのですが(笑)。

こんにちは。
ブレッソンの写真は、大好きです。
こちらの映画は、知りませんでした。いわいさん、行動範囲が広くて迅速ですね。(^^;)
サラ・ムーンも気に入っているのですが、写真集は高価ですよねぇ。。。

Kenさん、こんばんはー。
>こういう大写真家の木漏れ日のような余生をしっかりと映像に残す
確かに、そういう映画でした。
人生を何か作品で残すことができるのって、幸福ですよね。写真しかり、映画しかり。
わたしたちも、そのお裾分けをしてもらっているわけです。

あかん隊さん、こんばんはー。
ブレッソンの写真、お好きでしたか。
写真は見るのも撮るのも好きなので、予告編をみて、絶対行く!と心に決めてたのに、公開からかなり時間が経ってから行ったのです。それでも結構混んでました。

これは、本人の解説を聞くドキュメンタリィ映画でした。ずーっと同じトーンで、バッハとか気持ちよい音楽が流れて、少々眠気が。。

確かに、写真集は高価ですよねぇ。
マティスが装丁した写真集が欲しくなってしまいました。

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"Henri Cartier-Bresson - Biographie d'un Regard" 2003年スイス/フランス監督)ハインツ・バトラー出演)アンリ・カルティエ=ブレッソン エリオット・アーウィット アーサー・ミラー イザベル・ユペール満足度)採点無しライズXにて その作品集の題名「決定的瞬間(the decisive moment)」で特に知られる20世紀写真界の巨匠アンリ・カルティエ=ブレッソ�... [続きを読む]

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