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『カフカの「城」』

再追加上映中「これが最後だ!!ハネケ映画祭」のユーロスペースへ。
朝からハネケというのも、なかなかヘヴィー。
といっても、『カフカの「城」』は、あまりハネケっぽくない作品だと思われる。

カフカ未完の小説を忠実に映画化しているらしい。原作は未読だけれど、リアリティある不可思議な世界が面白く、唐突に終わりが訪れることが、未完の小説であることを実感させる。

城に支配された村にやって来たKという男は測量技師と名乗る。
村に滞在することになったKは、様々な手段で城を目指すが、なかなかたどり着くことができない。

雪で覆われた排他的な村。たどり着くことができない“城”の存在。

Kが、本当に測量技師なのかどうかもわからない。“城”は、Kの話しを裏付けるように、助手を2人派遣する。無能でマヌケな助手コンビが可笑しい。
そして、その助手を受け入れるKが、不可解。Kが城へ向かう目的も、不可解。

Kからみたら、“城”の存在自体も、“城”を受け入れている村の人々の行動も不可解。

謎が多い物語が、雪に閉ざされた村で淡々と展開する。物語をたどるのは、それほど難しくはない。
そして、“城”にたどり着くことなく、唐突に映画は終わる。
答えを与えずに観客に考えさせる、という点で、やはりこれはハネケの映画なのだ。

ユーロスペースにて

監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ウルリヒ・ミューエ、スザンヌ・ローター

DAS SCHLOSS  1997  オーストリア

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コメント

映画感想、監督さんの名前も知らないのですが、おもしろそうですね。
「城」の舞台@新国立@松本修演出・田中哲司はみてるんですよ。
カフカって、100年前(日本でいえば、明治時代か)だとは思えないです(^^)。

悠さん、こんばんは。
ミヒャエル・ハネケ監督の作品は、刺激があってクセになります。
『カフカの「城」』は、かなり原作に忠実らしいです。
不条理といっても、現代のお役所を揶揄したような雰囲気でした。
新国立劇場で上演した「城」は、気になりつつ観ていません。田中哲司も気になる俳優です。
新国立劇場にかかる芝居って、当日券でいいかなーと思いつつ見逃してしまうことが多いのです。
ちょっと劇場が遠いんですよね。気分的にですが。
悠さんからみたら、何言ってるのですよね。

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