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『緑茶』

Lucha 北京を舞台にした、スタイリッシュなラヴ・ストーリィ。
クリストファー・ドイル印の映像も、鮮やか〜。

絵、自分にぴったりした男性を求めてお見合いを重ねるウー・ファンはある日、遊び人風の男チン・ミンリャンと出会う。
ほぼ時を同じくして、ファンに瓜二つの女性ランランと出会うミンリャン。ファンとランランは、正反対の雰囲気を持っていて、ミンリャンは2人の間で揺れ動く。

ウー・ファンとランランの二役を演じるヴィッキー・チャオ(趙微)が、可愛い。
ファンはお堅くてインテリな大学院生なので、化粧っ気がなく、眼鏡をかけ、髪をひっつめ、モノトーンのバンツスーツ姿。パッとしない女性ということなのだろうけれど、可愛い顔は隠せていない。
ランランは、ナイトクラブでピアノを弾いている。長い黒髪をなびかせ、鮮やかなドレス姿。毎夜、花を最初にプレゼントした男性と寝てしまうという噂の女性。
ミンリャンが、この2人が別人なのか、同一人物なのか決められないままにどちらにも心惹かれていくのはよくわかる。
清楚な顔をして、ファンがミンリャンに語る友人の話しは、ちょっと妖しくて刺激的。友人の母親は死人の化粧をする仕事に就いていたが、それを隠して結婚した夫から、結婚後虐待を受け、手袋をして生活させられていた。そして、友人の目の前で、母親が夫を殺した、と。
その物語は、ファン自身の話しなのかもしれないし、作り話かもしれないし、本当なのかもしれない。
ファンとランランは同じ人間なのかもしれないし、別の人間なのかもしれない。
ミステリアスな関係は混沌として、ふわふわと漂う。

2人の間で揺れ動く男、チン・ミンリャン。演じているのがジャン・ウェン(姜文)なので、何となくほのぼのとしていて、あまりイヤラシくないところが良い。

数年前に訪れた時には知らなかったスタイリッシュな北京。
古い街並の狭い路地や、おしゃれなビルの上から眺める古い瓦屋根なども映して、現在の北京を描いて魅力的。
ガラス越しとか、ビニール越しとかの映像や、動くカメラワークなど、クリストファー・ドイルの撮影が、揺れ動く男と女の心を鮮やかに映し出している。

東京都写真美術館ホールにて(公式サイト

監督:張元(チャン・ユアン)
脚本:金仁順(ジン・レンシュン)、張元(チャン・ユアン)
撮影:杜可風(クリストファー・ドイル)
出演:姜文(ジャン・ウェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、方力均(ファン・リジュン)

緑茶/Green Tea 2002  中国

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コメント

大陸には恋愛映画向きの俳優はいないんですっけ?
いえいえ、ジャン・ウェンだからいいのですが。
イーモウの『キープ・クール』のことをちょろっと思い出しました。

かえるさん、こんばんは♪
大陸での恋愛映画向きの俳優って、どうでしょう。
台湾だったら、チェン・ボーリンとか金城武とかチャン・チェンとか、あげちゃいますけれど。未見ですが、F4とか。
ジャン・ウェンは、良い味だしてましたよね。
イーモウの『キープ・クール』って、多分未見です。

こんばんは
ヴィッキー・チャオ、本当に可愛かったですね。私はすっかり魅了されてしまいました。ウー・ファンは堅物なはずなのに、物語が進行していくにつれて色気が増していくように見えました。
古い街並みとモダンな建物の対比もなされていたのですか・・・あまり意識せずに見ていました(汗)。北京はオリンピック開催を前にしてさらに変化していくのでしょうね。私も一度、この街を実際に見てみたくなりました。

朱雀門さん、こんばんは。
そうでしたよねー。堅物なはずなのに、ウー・ファンの方にも色気を感じてしまって、翻弄されました。
ヴィッキー・チャオの魅力炸裂!でした。

わたしが行った時にも、既に大規模な工事がそこかしこで行われていましたから、オリンピックを前にしての変化は大きいと思います。
大陸の文化には、既視感もあり、発見もあり、とても面白かったです。

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大好き、こういうのっ。きらきらっ やっぱりクリストファー・ドイルマジック? 王家衛風におしゃれな恋の物語。 性懲りもなく私は、この手のスタイリッシュ・ムービーにときめき。 浮遊感に夢心地。陳明亮(チン・ミンリャン)は、大学院生の呉芳(ウー・ファン)に出逢う。 ゆらゆらっ 日本では陶器の湯飲み茶碗でいただく緑茶。 そして、缶やペットボトルに入って売られている各種の緑茶。 中国でいうところの緑茶はそれらとはちょっと違うんだね。 日本の緑茶は茶葉を蒸す製法で、中国のは釜で炒るそうだ。... [続きを読む]

» 緑茶:心地よく魅了される恋愛ファンタジー [「朱雀門」という方法・第2章]
★監督:チャン・ユアン(2002年 中国作品) 第七芸術劇場にて鑑賞。 またしても、レイトショー。 ... [続きを読む]

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