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新橋演舞場『五月大歌舞伎』夜の部

Shinbashi_maychirashi 新橋演舞場の夜の部は、昼の部に引き続いて、吉右衛門が大活躍だった。

一、増補双級巴(ぞうほふたつどもえ)「石川五右衛門(いしかわごえもん)」
    序 幕 大手並木松原の場
        洛西壬生村街道の場
    二幕目 足利館別館奥御殿の場
        同     奥庭の場
    大 詰 南禅寺山門の場

天下の大泥棒として知られる石川五右衛門。彼を主人公にして作られた歌舞伎作品の面白い場面をつなぎあわせたものだそうだ。
そのせいか、何となく中途半端な印象を受けた。

序幕に出てくる五右衛門の育ての親である次左衛門は、五右衛門を探していたと思ったら、その後では、葛籠に入っていて、結局何だったの?だし。
公家の呉羽中納言を襲い、勅書を奪って中納言に化けたのは何故?とか。
足利将軍家へ乗り込んだ五右衛門が、そこへ現れた此下久吉と実は幼なじみで、親しく話しをしていたと思ったら、唐突に2人でやり合うことになるし。
空中の葛籠から五右衛門が飛出す「つづら抜け」の宙乗りは、それほど面白くなかった。ゆっくりと三階に向かってくるのはよいのだけれど、たまに揺らすくらいでそれほど変化がなかったから、ちょっと飽きたのかも。
大詰めは、どこかで観たことあるような山門の場。キンキラキンの山門はやはり派手でよい。この場だけでも、満足できたかも。そしたら「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」だけど〜。

吉右衛門の五右衛門が、大きくて立派だということを堪能する演目。

石川五右衛門:吉右衛門/此下久吉:染五郎/三好国長:信二郎/左忠太:宗之助/呉羽中納言:桂三/三好長慶:歌昇/次左衛門:段四郎

二、「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」長唄連中
東京では襲名披露公演以来14年振りだという福助の白拍子花子。
小さな御曹司たちが、ゾロゾロと所化で登場する。どうみたって子供なのに、般若湯持ってて笑える。
中啓の舞のテンポがとてもゆっくりだったかな。
それほど悪くはなかったと思うけれど、いつもの道成寺のような吸引力はなかったように感じたのはなぜだろう。

白拍子花子:福助/所化:種太郎/廣太郎/米吉/廣松/隼人/児太郎/龍之介

三、「松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)」
   
吉祥院お土砂/火の見櫓
お土砂の場は、やはり面白い。笑わすことに慣れていないような吉右衛門が紅長で、きっちりとお笑いの段取りをこなしているかんじに好感を持つ。客席も安心して笑っているようだった。TVをあまりみていないので、ネタの半分くらいはわからず。それでも、楽しい雰囲気を共有する。
信二郎が、昼の部に引き続いて三枚目の役をやっていて、笑わせてくれた。

八百屋お七は、亀治郎。ちょっとお脳が足りないかんじの、可愛い娘だった。なんとなく迷惑そうな吉三郎への一途な想い。
そのお七の一途な激情が、火の見櫓の場に繋がるのだった。

文楽の人形のように動く「人形ぶり」を、本当に無表情に踊る亀治郎。
降りしきる雪と緋色の長襦袢、乱れる黒髪。幕切れの美しさにはうっとりだった。

紅屋長兵衛:吉右衛門/小性吉三郎:染五郎/八百屋お七:亀治郎/長沼六郎:信二郎/丁稚長太:廣松/おたけ:芝雀/釜屋武兵衛:歌六

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