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『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

Proofofmylife“天才数学者”という響きはとても魅力的だ。

文系の道を進んできた身にとって、数式の羅列に美しさや優雅さを見出す行為は、とてもロマンティックな気がしてしまうし、“天才”って存在に心惹かれちゃう。

天才数学者と讃えられたロバート。精神のバランスを崩してしまったロバートを、5年間たった1人で看病していた娘のキャサリンは、その父親が亡くなってしまい、抜け殻のようになってしまっている。
葬儀のために戻ってきた姉のクレアは、葬儀の準備をてきぱきとこなす。キャサリンとは違う種類の人間だ。
キャサリンの心を開かせようとするのは、ロバートの元教え子だったハル。ロバートが遺した膨大なノートを調べている。

キャサリンがハルに託した1冊のノートには、画期的な数学の証明(プルーフ)が記されていた。キャサリンは、それを自分が証明したのだと主張する。最初は信じないクレアとハル。
その証明を書いたのは、キャサリンなのか父親なのか。

主要な登場人物4人。2人ずつの会話の部分が多くて、舞台向きの話しだと思っていたら、「プルーフ」という舞台を映画化したものだった。
雪の降りしきる冬景色や、緑美しいシカゴ大学の風景など、映像ならではという場面もあるけれど、話しの中心はセリフの応酬。
俳優たちの説得力ある演技が、地味な物語を引っ張っていた。

ハル役のジェイク・ギレンホール、クレア役のホープ・デイヴィスは、きっちりツボを押さえてるし、ロバート役のアンソニー・ホプキンスはいうまでもない存在感。
そして、舞台でも同役を演じたというキャサリン役のグウィネス・パルトロウ。不安定な精神状態からくる心の浮き沈みをうまく表現している。
薄幸そうな顔がミア・ファローに似ていると思った。(同時上映作品がウディ・アレン監督作だったせいではない、と思う。)

ギンレイホールにて(公式サイト

監督:ジョン・マッデン
脚本:デイヴィッド・オーバーン、レベッカ・ミラー
出演:グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス

PROOF  2005  アメリカ

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コメント

いかにも舞台的な作品でしたよね。
台詞の多さに馴染めない人もいるみたいですけど、
(現に、一緒に見に行った私の友人は爆睡してました)
私は、ああいう少人数の心理劇って好きなので、
見ごたえがありました。
グウィネスは上手かったですよねぇ。
今まで、あんまり注目してなかったけど、
これで一気に見直しました。
しかし、
ジェイク・ギレンホールが演じたハル役のような
あ~んなに寛大な男性って存在するんでしょーか??(笑)

ゆっこさん、コメントありがとうございます〜♪
見応えありましたよねー。
俳優たちが皆、ハマっていたし。
>あ~んなに寛大な男性って存在するんでしょーか??
わたしもそう思いましたよー。
さわやかで、格好良くって、彼女の才能を理解していて、やさしくて。言うことないですよね。
感想には書かなかったけど、ハルがいなかったら、キャサリンはどうなってしまったのだろう、と思いました。
まぁ、彼のおかげでハッピィな物語になったということでしょうね。

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