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月影十番勝負第十番SASORIIX『約yakusoku束』

劇団☆新感線の看板女優高田聖子が、劇団ではできない新しい試みに挑戦しようと1995年から始めたシリーズ《月影十番勝負》のファイナル。
といっても、今回が最初で最後の観劇。

作・千葉雅子、演出・池田成志という組み合わせに引かれた。

東北(?)の港町。都会から来た訳ありの女・奈美子は、市場で働いている。町に馴染んできた頃に、彼女の犯罪を暴露するビラが撒かれた。仲間たちから白い目で見られる奈美子。彼女はビラを撒いたのが誰かを悟り、その男に復讐するために行動を起こす。

奈美子の行く先々で待ち受けているのは男の罠。その攻防が、シリアスなのかギャグなのかブラックなのか、よくわからないテイストで展開していく。
冒頭の東北っぽい訛りの台詞がよく聞き取れなかったせいか、うまく乗り切れなかったけれど、俳優たちのキャラが全て濃いので、絡みはそれなりに面白く観ることができる。

男の正体は何か?奈美子と男との関係は?奈美子を執拗に追いつめるのは何故か?暗い謎がちりばめられ、過去と現在を行ったり来たりしながら、謎が明らかにされていく。

う〜ん。狙いはわかる気はするけれど、説明しすぎ。思わせぶりなだけで終わってしまったような。奈美子が少し壊れていて、近しい人間が望んでいることなら、殺人でも厭わないという性向っていうのは面白いけれど、それを知っていて利用する敵がそれほど恐ろしく思えないので、濃厚さが薄まってしまっている。
挿入されたギャグの一つ一つには笑えるけれど、流れから浮いているように思えて、少し冷めた気持ちになってしまった。

もっとドロドロと暗いほうが好みなので物足りなくはあるけれど、出演陣の濃さには満足。
特に、伊勢志摩の一見マトモなのに実は、、というキャラには引き込まれた。
高田聖子が歌うラストソングは格好良かった。姐さん、歌うまいっすね。

スペース・ゼロにて(公演情報

作:千葉雅子
演出:池田成志
出演:高田聖子、千葉雅子、伊勢志摩、池谷のぶえ、池田成志、加藤啓、木野花

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