« 『理想の女』 | トップページ | 劇団四季『オペラ座の怪人』 »

『Respect 川本喜八郎』プログラムB

プログラムA(感想はここ)に引き続いて、プログラムBも鑑賞。

『旅〜2006 Remix ver.〜』 2006年/12分
1973年の切り紙アニメ。池辺晋一郎が新たに提供したという曲がよい雰囲気。
旅した先は、キリコ、マグリット、ダリの絵のようにシュールな世界。藤子不二雄(A)や諸星大二郎の漫画も思い出した。

『詩人の生涯』 1976年/19分
安部公房原作の切り紙アニメ。
くすんだ色彩のなかに、母の血の色にそまった赤いジャケツ。このぬくもりが、愛であり、希望なのだ。
でも、ジャケツにはなりたくないものだ。ジャケツジャケツ

『火宅』 1979年/19分
プログラムAでみた『鬼』『道成寺』に続く、不条理三部作の最終作。
能「求塚」をもとにしている。自分に求愛する2人の男をどちらかを選ぶことができずに自らの命を絶った乙女が、地獄に落ちて苦しみ続ける、という恐ろしい話。
川に吹きすさぶ風の表現が素晴らしい。

『いばら姫またはねむり姫』 1990年/22分
岸田今日子作のおとなの童話をアニメ化。チェコのトルンカ・スタジオでの里帰り製作。
母と同じ男を愛してしまった姫君の悲しみ。
ヨーロッパの物語をヨーロッパで作ったことによる説得力。
ベッドシーンまであって、髪の毛の乱れや胸の上下するさま、そのエロティックさにめくるめく。そして、少女から女に変わったことが妖しくも美しく伝わってくる。
ラストシーン、絶望の微笑みと一粒の涙が、全てを語っているようだった。
ず〜っと、みたかった作品。素晴らしかった。うれしい。

ユーロスペースにて(公式サイト

« 『理想の女』 | トップページ | 劇団四季『オペラ座の怪人』 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137003/9089931

この記事へのトラックバック一覧です: 『Respect 川本喜八郎』プログラムB:

» Respect 川本喜八郎 #Bプログラム [のら猫の日記]
【ユーロスペース@渋谷】NHK人形劇で知られる川本喜八郎氏の、繊細で艶めかしい人形アニメが堪能できる、貴重なプログラムである。■セルフポートレート■旅 ~2006 Remix Ver.~シュールな切り絵アニメ。キャラクターのファッションに時代的センスが感じられるのが面白い。■詩人の生涯安部公房原作の... [続きを読む]

« 『理想の女』 | トップページ | 劇団四季『オペラ座の怪人』 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

最近のトラックバック

つぶやき


2015年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

天気ブログパーツ