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『吉原御免状』隆慶一郎

昨年観た、劇団☆新感線『吉原御免状』の原作を読んでみた。
隆慶一郎の小説は何作か読んでいて、魅力的な人物が登場する痛快時代小説という記憶がある。
これが、作家デビュー作だそうだ。

宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸吉原へ赴く。
そして、吉原成立に関わる《神君御免状》をめぐって、吉原と裏柳生との闘いに巻き込まれつつ物語が展開する。
誠一郎の出生の秘密や、徳川家康の影武者説などなど、魅力的な素材が盛りだくさん。(過ぎるほど!)

出てくるキャラクタの立ちっぷりが楽しい。
所々に濡れ場(吉原が舞台ですもの当然なのか)をいれて、飽きさせないサービス精神も素晴らしい。

歴史は変わらないけれど、伝えられていることが真実かどうかはわからない。実はこうだったのかもと思わせてくれるところが時代小説を読む楽しみのひとつ。
そんな楽しみを味わうことができた。

芝居とか映画を観た後に原作を読むと、登場人物のヴィジュアルが限定されてしまうのが難点だったりするのだけど、これは気にならなかった。それは、原作のイメージを損なっていないということではなくて、別の作品として読むことができたということ。
芝居と原作とで、同じエピソードを使っていはいるけれど、違う世界観を感じることができたのだ。原作ファンには、そこが物足りないところかもしれない。

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コメント

歴史にあらわれない、みちみちの者の裏歴史のロマンがただよってますよね。原作。
この間、仕事関連であったひとが、「どうしたん?みちみちのもんみたいな格好して」って言われたことがあって(なあに、無精ひげを伸ばして、黒タートルネックのセーター、黒のスーツ上下って出で立ちだったのですが、私)、あっ、「みちみち」ってことば、生きてるんだと感動してました、私。

悠さん、こんばんは♪
「みちみちの輩」という言葉、新感線の芝居を観るまで知りませんでした。
お仕事関連の方は、教養ありますねぇ。(もしかして常識ですか?)
実はこうだったら良いな、と、裏歴史のロマンに思いを馳せました。
芝居は、その辺りが弱かったような気がします。
女性キャラの魅力も、原作の勝ち。って比べてどうする。

いやいや、出会った人は、およそ本とかに縁のなさそうな人で、その人から聞いたもので、びっくりしました、生きている言葉なんだと。
網野善彦さんの著作ー隆さんの小説ってことなんでしょうね。女性キャラは、ねぇ(^^ゞ

本当に、生きている言葉なんですね。
わたしなんて、そういうことを言われたら目が点になってしまいそうです。

網野善彦さんの著作を読んだことがありません。読みたいな。
女性キャラについては、、ウフッ。

(悠さんですよね。お名前がなかったので、こちらで記入させていただきました。)

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