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『三月大歌舞伎』昼の部

本日は、十五代目片岡仁左衛門サマのお誕生日〜!
ということで、《お誕生日おめでとうございます》観劇♪

一、「吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)」
    鶴ケ岡石段の場/大磯曲輪外の場

初めて観る演目。
工藤祐経の家臣近江小藤太と八幡三郎が、大石段の下で出会って立ち回りがはじまる。松嶋家の若手、進之介と愛之助に若さを感じられない。立派な石段の美術が素晴らしいので、負けているような気がする。
この石段に2人が乗ったままで、がんどう返しとなって転換するのが面白い。
3階から観ていたので、ギリギリまで2人が踏ん張っていることがわかった。
転換後は、雪の富士山で、だんまり。かなり豪華だとは思うけれど、並んだときのバランスが微妙だ。曽我五郎(翫雀)よりも朝比奈三郎(男女蔵)のほうが立派に見えてしまう。
それにしても「だんまり」って唐突。

だんまりの時、効果音として鳴らす太鼓のリズムが気持ち悪かった。
伴奏のリズムとあっていない気がしたのだけど、次にもチェックしてみよう。

二、義経千本桜「吉野山(よしのやま)」
佐藤忠信は実は狐だから、たまに狐の動きが出てくるところが面白さではある。幸四郎は確かにあやしい動きだけれど、そういうあやしさでいいの?と思ってしまう。静御前の福助と並んだ時のバランスは良いのだけれど。
最後、花道から飛ばした笠が危うく客席に落ちそうになっていた。かなり狙いをつけていたようなのに全然飛ばないし、逸見藤太(東蔵)が気の毒だった。

   十三世片岡仁左衛門十三回忌追善狂言
三、菅原伝授手習鑑「道明寺(どうみょうじ)」
初日に幕見したかったんだけれど、できなかったのが残念。

菅原伝授手習鏡の通しではなく「道明寺」だけだから、菅丞相がなかなか出てこないのだった。

菅丞相が太宰府へ左遷される途中で立ち寄った伯母覚寿の館。

覚寿が苅屋姫を杖で折檻するのを止めさせたのは、菅丞相の声。でも、そこには菅丞相自らが彫った木像しかいないのだった。(ここでは声だけ)
その後、菅丞相暗殺の陰謀が展開。鶏を使って、ちょっとコミカルに話が進む。
贋迎えが連れ出しにきて、やっと菅丞相の登場。
一瞬、顔色悪いけど大丈夫?と思ってしまったくらいに、人間ではない雰囲気。木像の丞相なのだ。素晴らしい。
そして、本物の迎えがきて、生身の丞相登場。苅屋姫との別れもしっとりとしていて、心にしみる。苅屋姫の嘆きからも、丞相への申し訳なさ、別れのつらさが伝わってきて、素晴らしい場面となっていた。

覚寿が大事なこの芝居。話しの流れがとてもわかりやすくなっているのも、芝翫のおかげ。

気品あふれる菅丞相を堪能いたしました。

菅丞相:仁左衛門
判官代輝国:富十郎/宿禰太郎:段四郎/苅屋姫:孝太郎/贋迎い弥藤次:市蔵/土師兵衛:芦燕/奴宅内:歌六/立田の前:秀太郎/覚寿:芝翫

歌舞伎座にて(公演情報

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