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『ふたりの5つの分かれ路』

5x2

マリオンとジルが離婚調停の場面から映画は始まる。
そして、“ある特別なディナー”、“出産”、“結婚式”、“恋に落ちた瞬間”と、時間を過去へと遡りながら描かれていく愛の行方。

カップルが別れという結末をどうして迎えたのか、考えながら観ることになるので、なんとなく謎解きをさせられているような気分。
2人の間に漂う空気にわずかな違和感を探しながら、その理由を想像する。

しかし、切り取られた場面が決定的な瞬間なのか、というとそうでもない。フランソワ・オゾン監督は、それほど親切ではないのだ。

あらすじを詳しく説明したとしても、別れの理由は明らかにはならないと思われる。恋愛が終わる過程は、それほど微妙なもの。
その2人の微妙な変化を感じさせてくれる俳優たちの演技が素晴らしい。

映画のラストは“恋に落ちた瞬間”、美しい夕暮れの海。恋に落ちた2人は海に入り、肩を並べて泳いていく。別れることが分かっているからなのか、寂しくも美しい。

オリジナルタイトルは“5X2”。日本語タイトルは、なかなか考えられているけれど、「分かれ路」というほどわかりやすくはなかった。

ギンレイホールにて(公式サイト

監督/脚本:フランソワ・オゾン
出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ステファン・フレイス、ジェラルディン・ペラス、フランソワーズ・ファビアン、ミシェル・ロンダール、アントワーヌ・シャピー

5X2 2004  フランス

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コメント

フランソワ・オゾン監督、8人の女たち、以来チェックしてまして、あと、スイミングプールでしたっけ、みましたが、この映画はチェックしてましたが、近所の映画館回ってこなかったんですよ(T_T)

コメントの名前蘭書き忘れてますm(__)m

悠さん、こんにちは♪
オゾン監督、クセ者ってかんじですね。
この映画も、なんてことない恋愛映画のようなのに、なんとなくサスペンスのような雰囲気を持っていて、不思議でした。
次回作『ぼくを葬る(おくる)』も、GWに公開されるみたいです。

サントラを購入してしまった私です。
最近、『ミュンヘン』を観たのですが、本作のテデスキと、
父ミシェル・ロンダールが出ていてちょっとうれしかったです。

おお、次回作は『ぼくを葬る』 という邦題がついたんですねぇー。

かえるさん、こんにちは♪
サントラ購入されたんですね。
確かに、場面が変わる時の音楽がそれぞれ印象的でした。
それに、パーティで踊るシーンも。
『ミュンヘン』、わたしも観るつもりです。

オゾン監督は、コンスタントに作品を撮っているみたいで、うれしいです。

この映画、思わせぶりなんですが、でもどう解釈すればよいか判然としなくて、
確かに「不親切」ですよねぇ(笑)。
「男と女はどこまで行っても、しょせん分かり合えない」って突き放された気がして
見終わった後、私はかなりブルーになりました。
デートで見に行ったカップルって、気まずくならないのかしら??

ゆっこさん、こんにちは♪
思わせぶりなところが、オゾン監督らしいな〜と思いました。
ブルーになってしまったなんて、ゆっこさんは感受性が豊かな方ですね。
しょせん分かり合えないかもしれないけれど、分かり合おうという気持ちがあるうちは、恋愛中といえるのかも。分かってしまったらつまらないかもしれないし〜、などとお気楽に考えてしまうわたしなのでした。

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» 『ふたりの5つの分かれ路』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
男と女の込み入った関係をオゾンに描かせたら天下一品。 ありふれた手法によるありきたりのドラマなのに 一部始終がおもしろくって、味わい深いのだ。 ジルとマリオンの夫婦の、離婚から出逢いまでの5つのエピソードが 時間を遡って描かれたミステリー風味のラブ・ストーリー 離婚→特別なディナー→出産→結婚→出会い 時間軸が逆行する構成の映画は少しも珍しくはない。 『ペパーミント・キャンディ』、『アレックス』 と同じ手法で、 映画の終わりに過ぎ去った時の幸福感があぶり出される。 2人の関係... [続きを読む]

» ふたりの5つの分かれ路 [まったりインドア系]
友人と日比谷で見てきました。『8人の女たち』のオゾン監督作品だから、かなり期待していたんだけれどもうーん、何というか、意味深な映画で、見る人によってさまざまな解釈ができるストーリーかなぁと。台詞を極力抑えて、離婚〜出会いまでのエピソードを、驚くほど淡々と遡っていきます。観客は、役者の表情や限られた会話の端々から、二人の内面を想像するしかないわけですが、これをスリリングととるか、退屈と感じるかでこの映画の好みが... [続きを読む]

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