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『労働者M』

大きなスクリーンに台本を投影している前で、ニセ堤とニセ小泉が行う前説が微妙な雰囲気を作る。笑っていいのかどうか、とまどう観客席。
ヌルいかんじに暖まったところで、オープニングの歌「労働者M」。

【未来編】と【日本編】が交互に語られる。
【未来編】戦争で崩壊した世界。自由と引き換えに、食料と安全な寝場所が提供される収容所が舞台。そこは、管理側と収容者側が責任者の意向によって変わるシステム。革命家たちが潜入して収容所の秘密を探るが、彼らの目的は失われていく。
【日本編】現代の日本のある事務所。自殺志願者の悩みを聞く“命の電話”を隠れみのに、悪徳商法で相談者からだまし取っているらしい。職員たちもかつての相談者だった。皆が慕っている室長の不在が続き、相談電話も減少、職員たちは互いにいがみ合う。

この2つの世界が交わるのか、全く関係ないのか、と気になりながら観る。全く違う2つの世界。キャラクタが違う2役を演じる役者たち。
ところどころの“欠損”や映像ギミックが面白い。
結局、交差しないまま終わってしまったけど、カタルシスある終わり方をKERAに求めてはいけないんだろうな。

管理者側制服姿の小泉今日子と堤真一が格好良くて萌えでした。
日本編のビッチな魅力のキョンキョンもマル。
松尾スズキが何でもないセリフを発する姿は、面白すぎて目が離せない。
秋山菜津子の切れっぷりもいつもながら素敵。

とても面白く観ることができた。でも、もう1回観るとなると微妙。
楽日のチケットが取れているので、もう1回観るんだけれど。。

芝居とは全く関係ないけれど。鈴木杏と市川実和子と石井克人監督を見かけた。
鈴木杏は、小泉今日子(空中庭園)関係かな。連れが鈴木杏ファンだったので、とても感謝された。
市川美和子は、大人計画の次回公演に出演するのね。チラシもらった。
石井克人監督は、芝居好きなの?と思っていたら、『ナイスの森』のチラシももらった。貫地谷しほりが出るのね。

パンフの蜷川幸雄対談シリーズのゲストは、尾上菊之助だった。
蜷川さんは、菊之助のことをとても好きらしい。(「仲の良い年少の友人」だそう。)

シアターコクーンにて(公演情報

作/演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:中越司
音楽:伊藤ヨタロウ
出演:堤真一、小泉今日子、松尾スズキ、秋山菜津子、犬山イヌコ、田中哲司、明星真由美、貫地谷しほり、池田鉄洋、今奈良孝行、飯塚祥司、山崎一

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コメント

これ、チケット譲っていただいたので、週末にみられることになりました\(~o~)/。みたら、また、感想書きにきます。労働者M!のMってマルクス??。マルクスがあの髭面で、スコップもってはたらく、ってなことは想像できないですけど(笑)。そうか、「命の電話」が、悪徳商法に利用されるんですね。なんでも、悪徳商法が手がける現代風ですね、ライブドアも悪徳商法みたいですけど(爆)

悠さん、こんにちは♪
「M」が何を表すのかは、この芝居を観た後に話すと面白いかもです。
日本編の、リアルでイヤ〜なかんじは、結構好きでした。
KERAの芝居って、それほど観ていないので芝居スタイルがよくわかっていないのです。でも、作品ごとに作風を変えているみたいですね。
ご覧になった後の感想をお待ちしてますね〜。

楽みられるのですね。結構ナンセンスな笑いが満ちてました。いずれもが入れ替わり可能な世界なんですね。
事務所の今も、松尾スズキが言葉で自殺に追い込むのって、収容所での、生の暴力とイコールだよな~。でも、追い込む方も、追い込まれるほうも、固定していない。ブラック、ナンセンス、コメディって感じでした。

悠さん、こんばんは♪
ナンセンスでしたね。
> いずれもが入れ替わり可能な世界なんですね。
構造としては似ていると思いましたが、入れ替わり可能とまでは思わなかったんです。
土星人の存在が、得体がしれませんでした。

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