« 『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』 | トップページ | 『親切なクムジャさん』 »

『ロード・オブ・ウォー』

これが、今年の映画はじめ。
社会派エンターテインメント映画といった作品。

lordofwarウクライナ出身のユーリーが武器商人として成り上がっていく半生を描く。
ユーリーを演じるニコラス・ケイジのナレーションによって、スピーディーに展開する2時間2分。

大物武器商人の実話を基にしたというエピソードの数々には 確かにリアリティがある。
冷戦終結後の混沌とした時代。冷戦が生んだ大量の兵器を、アフリカなどの紛争国に売る。それも、需要のある国であれば、政治的倫理的な背景は全く関係なし。紛争当事国双方に売ることでもいとわない。ある意味、とても筋の通ったビジネス根性。
ユーリー自身は、人を殺したことはないし武器も使用しない。
でも、彼が売った武器によって人が殺されるという事実については、全く気にしていない。
矛盾しているような人物を、武器商人の才能に恵まれた魅力的な男として演じるニコラス・ケイジ。困ったような善人顔が、さすがにはまっている。

賄賂の通用しない正義感あふれるインターポールの刑事をイーサン・ホーク。
ユーリーの武器商売に協力するも、重圧や矛盾に耐えられず次第に壊れていく弟をジャレッド・レト。
この二人は良心的な役割を果たしているが、結果的には厳しい現実を表すことになるのが辛いところ。
最大の武器商人アメリカに対する皮肉にあふれている。

知識として知っていたことでも、映像として見せられることでより心に迫ることになる。わたしに何ができるのか、どうしたら良いのか考えさせられてしまう。

このような映画をアメリカが製作した懐の深さが素晴らしいと思っていたら、実はアメリカ資本はゼロだそうだ。やはりそんなものなのだ。

現在の日本が武器輸出をしていない国であることは、少しは救いかもしれない。

新宿オスカー劇場にて(公式サイト

監督/脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ジャレッド・レト、ブリジット・モイナハン

Load of War  2005  アメリカ

« 『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』 | トップページ | 『親切なクムジャさん』 »

コメント

こんにちは♪
TBありがとうございます。
>実はアメリカ資本はゼロだそうだ
そうらしいですね~。
映像で見せられてしまうと否が応でも考えることになり、そしてどうにもならないことに気付き脱力してしまいました。

ミチさん、こんにちは♪
そう、どうにもならないんですよねー。
でも、考えないよりはマシだと思いたいです。

いわいさん、こんにちは!
TBありがとうございました!
こちらからもお返ししようとしたのですが、うまく行きませんでした。最近こういうことが多い・・・。
懐が深い、ということで言えば、こういう映画をとにもかくにも作り上げよう、という意欲の人間がいる、というのがアメリカという国の懐の深さなのだと思います。別にアメリカ政府がエラいのでは無いわけですが・・・。
こういう重い題材を娯楽作として仕上げる、その手腕にも関心させられた映画でした。

Kenさん、こんにちは♪ コメントをありがとうございます。
トラックバックうまくいかないのですか?
以前、Niftyのサーバ混雑のせいでうまくいかなかったことがあったのですが、
最近は改善されてたんですけどね。

確かに、作り上げようという意欲の人間がいるということは、エラいですね。
ニコラス・ケイジというビッグネイムが出演したということも。
娯楽作品として仕上げる手腕にも拍手です。

こんばんはぁ♪
先日は、TB、コメントをありがとうございました。
でで、メッセージもありがとうです。
TBは特に何もワード制限していないので
また時間を空けてチャレンジしてみて下さい。
どうぞよろしくです~♪

でで、映画ですけれど、、
>困ったような善人顔が、さすがにはまっている
そうなのよね!!笑
ニコしゃんのこういったイメージがピッタシですよね。
彼の飄々としたサラリーマン風の演技が
この作品を軽妙に親しみ易くしていると思いました。
演じる人によってはかなり重い悲惨な映画になったかもですね。

おはようございまーす♪
TBですけれど、先日からlivedoorでは自動的にスパム防止機能が付いたようです。
その項目を解除したので、再度TBして貰えますか。
お手数をお掛けしてすいません~~~!

Puffさん、こんにちは♪
コメントとトラックバック、そして、お知らせくださってありがとうございます〜。
ただ今、トラックバックさせていただきました。

ニコラスさんが、この映画の決めてですよね。
軽妙な味も素晴らしい。
そして、彼が出演したおかげで、メジャー公開できたことも素晴らしいです。

いわいさん、こんばんは!
仕事地獄から、やっとはい上がってきました。
レス、遅くなりました。すみません。

この映画、なぜかとっても気に入ってしまいました。ニコラス・ケイジが主役だったのは、実に良かったと思います。資本参加がなくても、製作すること自体に、圧力がかからなかったのかなぁ…。日本じゃ、到底無理な気のするタイプの映画だと思いました。

あかん隊さん、こんにちは♪
お仕事一段落ついたんですか。良かったですね。
レスなんてお気になさらないでくださいませ。

わたしも気に入りました。
ニコラス・ケイジの存在が効いていましたよね。
彼の軽さが、この映画のキモだと思います。
日本には、こういう飄々としたタイプの俳優っていないような気が。。
日本だと、こういう類いの映画を作ったとしても、ものすごぅく重たいものになってしまうんでしょうね。エンターテインメントに仕上げるのもセンスがいると思いました。

さっき、高田聖子関連で、ゆっこさんちからきましたが、お知り合いがお先に見えてました。はじめまして、よろしくです。
ビジネスマンなんだから、弟が死のうが、妻が去ろうが、くじけるな、逮捕の後は逃れてよかったねって!ってな感じでみてました。
もっと、ビジネスライクなんでしょうね、きっと。やるせないですが。

悠さん、こんにちは♪ こちらこそ、よろしくお願いします。

逮捕の後、刑事に対する微妙な台詞から、「死んじゃうのかも?」と考えたんですが、なかなかブラックな(実はこれが現実か)オチでした。
ビジネスライクが気持ち良かったりもしたし。
確かに、やるせないですよね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137003/8086941

この記事へのトラックバック一覧です: 『ロード・オブ・ウォー』:

» 映画「ロード・オブ・ウォー」 [ミチの雑記帳]
映画館にて「ロード・オブ・ウォー」★★★☆ ストーリー: レストランで働く平凡な男ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、偶然銃撃戦に巻き込まれたことから、武器商人として生きていく道を思い立ち、弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)とともに武器売買の事業を始める。 金属が成型されて一発の銃弾になり、様々な人の手を経て、銃に装填され、発射される。それは確実に一人の人間の命を奪う。このオープニングが印象的。 見たあと何... [続きを読む]

» 『ロード・オブ・ウォー』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
そこにある不条理に胸が痛みつつ、ブラックなテーマに満足。 戦争ビジネスの実情がエンタメしていておもしろい。 ウクライナ生まれのユーリー・オルロフは名うての武器商人に成り上がっていった・・・この手の映画が全国ロードショー公開作になるのは、ニコラス・ケイジの知名度/人気によるのだろうか? ニコちゃんありがとう! 最初、わたし的には本作はノーチェック。だって、拡大上映系のニコラス・ケイジ主演作なんだもん。てっきり『ウインドトーカーズ』(観てないけど)みたいな映画なのかと思いこんでいて。ニコが嫌い... [続きを読む]

» 「ロード・オブ・ウォー」 [Puff's Cinema Cafe Diary]
公式サイト レヴュー AMC、公開4日目初回です。 平日ですからね、、それ程は居ませんね、明日のレディースデイは大変そうですが。 監督・脚本のアンドリュー・ニコルは、ここ数年を通じて実際に起こっている出来事に インスパイアされ銃砲密輸取引のディ....... [続きを読む]

» ロード・オブ・ウォー、私にはできそうにありませんが… [cococo]
これは、初っぱなの映像にしてやられた! こうも巧みに、まるで自分が「銃弾」になっ [続きを読む]

» 戦争ビジネスはもうかる [こ・と・ば・言葉]
「ロード・オブ・ウォー」戦争がおこれば、国民の関心を外にむけることができる。税金 [続きを読む]

« 『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』 | トップページ | 『親切なクムジャさん』 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

最近のトラックバック

つぶやき


2015年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

天気ブログパーツ