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『パッチギ!』

大雪の中、限定上映しているシネカノン有楽町へ。

pacchigi1968年の京都が舞台。
朝鮮校の女子生徒キョンジャに一目惚れした男子高校生康介の一途な愛。
そこに絡むのが、朝鮮分断の悲しみを歌った「イムジン河」だったり、喧嘩に明け暮れるキョンジャの兄アンソン一派だったり。

前半は、1968年という時代背景や朝鮮分断などを説明する場面が鼻についてしまうかも。それに、アンソンたちのブチ切れた喧嘩っぷりとか、学生運動とか、とにかくてんこ盛りなので、どう収集をつけるのか気になったりもしてしまう。

それでも、康介が朝鮮語を勉強してキョンジャに電話をかけるあたりからはそれも気にならなくなり、ある意味ベタな展開に身をまかせる。

そして、ある死をきっかけに浮き彫りにされる溝。在日のおじさん役笹野高史の素晴らしさもあって、哀しさとやるせなさにあふれて、心が動かされる。

「イムジン河」の使い方がうまい。最後、康介がいろいろな気持ちをこめて歌う場面は、クライマックス。大友康平のセリフにも泣けちゃうし。

きっかけは何でもよくて、理解しようと歩み寄ろうとする気持ちが大切だということが、すんなりと心に届いた。

高校生を演じた俳優たち、みなが熱く好演。
康介に道を示してくれる師ともいうべき存在、坂崎のオダギリジョーは、とてもおいしい役。歌も聞かせてくれます。

シネカノン有楽町にて

監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬、高岡蒼祐、沼尻エリカ、揚原京子、尾上寛之、真木よう子、小出恵介、波岡一喜、オダギリジョー、光石研

2005 日本

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