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『信長』

ものすご〜く久しぶりの市川海老蔵。昨年5月の勘三郎襲名以来だから、半年以上経っているのだった。

“織田信長”は、中学生の時尊敬する人だった、というちょっと恥ずかしい過去がある。理由は覚えていないけれど、何だかわからないところが天才っぽくて好きだったんだろう、と想像している。

nobunaga2で、それなりに思い入れのある『信長』。海老蔵は多分はまり役だろう、と楽しみに劇場に向かった。

いきなり、大きな看板に出迎えられる。目にドッキリ!

物語は父親・信秀の葬儀から始まり、本能寺の変まで。

最も楽しみにしていたのは、信長という人物へのアプローチ。
「誰も知らなかった信長が、今、目覚める。」とチラシにあるから、期待してしまったが、結局、目覚めることもなく誰も知らないままに終わってしまったような気がする。

信長の正室で斎藤道三の娘濃姫、信長の妹お市、そして、明智光秀木下藤吉郎という、信長の周囲の4人。
2人の女は信長を愛し、あらゆる面で正反対な男たちはそれぞれ、光秀はお濃を、藤吉郎はお市を愛する、という構図は面白いと思ったのだが、それもあまり効果的ではなく、中途半端になっているという印象。
特に、女性2人が似たようなかんじになっていて、演出意図だとしても効いていない。お市の設定を斬新だとは思ったけど。

nobunaga1信長の海老蔵も期待していたほど、はまっていない。
若さを出すためかもしれないが、1部では声の出し方も仕草も軽くてチンピラのようだ。守役平手中務の自害なんて、場面としても全くのムダであることよ。

それでも、安土城の場面、ポスターと同じ洋装で出てくる信長は、素晴らしくステキだった。チョビ髭も似合っている。
そして、藤吉郎(既に秀吉か?)に対して激昂するところ。信長の焦燥が伝わってきて、惹き付けられた。海老蔵本来の良い声だったし。

本能寺での落ち着いた信長もなかなか。
ただし、立ち回りはどうにかならなかったのかと思ってしまう。
歌舞伎調でもないし、チャンバラ調でもない。

冒頭にちらっと「敵は本能寺にあり!」というセリフを出すのは謎。
最後の場面でプロローグに戻るというのも。

全体的に消化不良といった印象は否めない舞台だった。

新橋演舞場にて(公演情報

今のところ、わたしの信長ベスト1は『若き日の信長』(森一生監督)の市川雷蔵。
これは、2004年の暮れに<市川雷蔵映画祭>で見た。
市川染五郎時代の現松本幸四郎も出演している作品。

作 :齋藤雅文
演出:西川信廣
美術:石井強司
照明:沢田祐二
出演:信長:市川海老蔵/濃姫:純名りさ/お市:小田茜/明智光秀:田辺誠一/木下藤吉郎:甲本雅裕

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