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松竹座『壽 初春大歌舞伎』夜の部

shochikuza2昼の部が15時15分頃に終わって、夜の部開演の16時までちょっと余裕があるので、付近をブラブラしてみる。かなり寒〜い。
松竹座には2004年7月の海老蔵襲名興行以来。変わっているようないないような。大阪って、この辺りしか知らないわたしである。

一、「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」
観たことあるような気がしていたけど、覚えていなかった。番付で確認したところ、多分宗十郎だと思われる。最後に太鼓を打つところだけ覚えていたような。

恋のために強欲な父親の手にかかってしまう娘。一目惚れした義峯に積極的に告白したり、傷を負った後で父親に改心を願ったり、瀕死の状態で恋する人を逃がしたい一心から太鼓を打つなど、見せ場がたくさんあるお舟を孝太郎が好演している。
強欲な親父を、弥十郎。最後の最後までイヤな親父をこれまた好演。

それにしても、一目惚れされる義峯の薪車。とても美しいので一目惚れの説得力はある。にしても、セリフは棒読みだし、動きも固くてヘンなので、別の意味で目立ってしまっている気が。

お舟:孝太郎/六蔵:猿弥/新田義峯:薪車/傾城うてな:春猿/頓兵衛:弥十郎

二、通し狂言「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」
つい最近浅草で観た(感想)五段目六段目に、舞踊を加えて、「おかる勘平」の通し上演。

浄瑠璃「道行旅路の花聟(みちゆきたびじのはなむこ)」
富士山を背景に桜が咲いているなかを美しい2人が踊るという、うっとりするしかない一幕。美しい清元に、意識が持っていかれそうになったりして。
鷺坂伴内の猿弥が、笑わせ役にはまっている。猿弥は昼の部でも、良い味を出していたと思う。

早野勘平:仁左衛門/鷺坂伴内:猿弥/腰元おかる:玉三郎

五段目 「山崎街道鉄砲渡しの場/二つ玉の場」
六段目 「与市兵衛内勘平腹切の場」
浅草で観たばかりだけれども、比べるのは気の毒というもの。
 それでも、話しの流れに不自然さを感じてしまった浅草に比べて、すんなりと流れにのることができたのは、いろいろと変えているせいなのだろうと思われる。

とにかく、仁左衛門の勘平が素晴らしい。
玉三郎のおかるからも勘平への想いが伝わってくるので、別れの場面ではグッと引込まれる。

勘平の心の動きが手に取るようにわかって、真相を知っているわたしも、彼の悔恨に同調して苦しくなってしまうほど。
そして、義母おかやの竹三郎からも夫を殺された嘆きが伝わってきて、勘平とのやり取りがやるせない。
切腹してからの緊迫感。真相を知って、義父を殺していないことへの喜び、そして、連判状に名を連ねることができた喜びが、体全体から伝わってきた。
観に来て良かったと思える一瞬。

でも、途中、朋輩の弥十郎、段治郎ともに背が高くて、仁左衛門と並んだ姿が格好良い、などと関係ないことを考えたりしてしまいました。

早野勘平:仁左衛門/女房:おかる
斧定九郎:愛之助/千崎弥五郎:段治郎/一文字お才:笑三郎/与市兵衛:寿猿/女房おかや:竹三郎/不破数右衛門:弥十郎

新幹線の時間の都合で、次の演目は失礼しました。
それにしても、充実した遠征だったことよ。満足、満足。

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