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松竹座『壽 初春大歌舞伎』昼の部

shochikuza1今月一番の大イヴェント。松竹座(大阪)日帰り観劇決行!

遠征はいろいろとツラいけれど、昨年暮れの南座には行かなかったし、昼夜ともに魅力的な演目。仁左衛門サマのためなら仕方ない、と決意。
朝6時30分過ぎに家を出て、日をまたがって真夜中に帰宅。疲れました。

一、源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)「義賢最期(よしかたさいご)」
仁左衛門監修で、愛之助が初役で勤める芝居。
出てくる前の声を聞いて一瞬勘違いしてしまう位に、仁左衛門に似ている。
声もそうだけれど、口跡や顔の表情など、本当に仁左衛門直伝。
前半は、奴折平の正体が実は源氏の武将多田蔵人行綱であることを 義賢が見抜いてのやり取り。段治郎の折平は立派すぎて全く奴に見えなかった。セリフは堂々として聞き取りやすいけれども、正体がバレるという対決感が薄い。
それでも、愛之助が芝居を引っ張るので、流れを見失うことはない。
そして後半は、怒涛の立回り。
体がよく動いて派手に見せてくれるし、気合いも十分に伝わってくるので、思わず手に汗握ってしまう。
七三でバッタリと倒れるのは、オリジナルかな。
組んだ戸板の上に立ったまま戸板もろとも倒れるのは、息を飲む一瞬。軍兵たちの緊張も伝わってくる。
最後の「仏倒れ」も悲壮感あふれて、ただ見入ってしまった。

仁左衛門の義賢が受け継がれていくんだなぁという感慨にも浸ることができた幸せ。
木曽先生義賢:愛之助/多田蔵人行綱:段治郎/葵御前:笑三郎/待宵姫:春猿/進野次郎:薪車/矢走兵内:猿弥/九郎助小万:孝太郎

二、花街模様薊色縫(さともようあざみのいろぬい)
  「通し狂言 十六夜清心(いざよいせいしん)」

最初は、寺の所化である清心と遊女・十六夜が川へ身を投げるまでの「百本杭」の場。美しい清元にうっとりしつつ、仁左衛門と玉三郎の美しい姿を堪能。
「白魚船」の場では、十六夜が馴染みの俳諧師白蓮に助けられる。
そして、やはり死に損なってしまった清心が、ひょんなことから通りがかりの寺小姓を殺してしまい、悪の道に入ることを決意する「川下」の場。

それまで坊主っぽくナヨナヨしていた清心が、ガラリとワルに変わるところは、やはり格好良くって萌えますわ〜。「しかし待てよ」から始まる長台詞が有名。
「待ってました」なんだけど、隣に座っている年配のご婦人が一緒に言ってます。「貴方のセリフを聞きにきたわけじゃないんですけれど」と、ちょと悲しい気持ちになる。

気を取り直して、第二幕「百蓮妾宅」。
十六夜改め、おさよ(本名)は命を救ってくれた白蓮に囲われているけど、清心は死んだと思っているのでこっそりと菩提を弔っている。それが、白蓮に知られ、出家することに。
ここでは、おさよの剃髪姿が見どころ。玉三郎の青々とした坊主頭に、観客のみなさまも「おぉーっ」と声をあげる。何とも言えない色っぽい尼姿。
そして、大詰「白蓮本宅」。
いきなり、汚いワルの夫婦としておさよと清心改め清吉が登場。2人は、白蓮をユスリにきたのだった。
なんだか、玉三郎がとても楽しそう。肩の力が抜けていて良いかんじ。
仁左衛門も楽しそう。そして、ワルらしく凄みがあってステキ。
最後に、白蓮が実は大泥棒で、清吉と白蓮が実の兄弟だったことが判明する、という黙阿弥らしいドンデン返しがあって、幕。
実の兄弟だったことが判明した時の場内、大爆笑!ちょっとびっくりした。

清心:仁左衛門/十六夜:玉三郎
恋塚求女:孝太郎/お藤:笑三郎/船頭三次:薪車/道心者西心:寿猿/下男杢助実は寺沢塔十郎:猿弥/白蓮:弥十郎

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コメント

いわいさん、日帰り大阪遠征お疲れ様でした。
でも、やっぱり観て良かったでしょう?
「十六夜清心」大詰めの客席の反応は、私もビックリしました。
ということで、TBさせていただきました。

ShyBoar さん、コメントとトラックバックありがとうございます♪
疲れましたが、充実感のある遠征でした〜。
確かに、ここまで笑うかぁ、という反応でしたよね。

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» 壽初春大歌舞伎(大阪松竹座・昼の部) [Peaceful Easy Feeling]
壽初春大歌舞伎(昼の部) 大阪松竹座 2006年1月15日(日) 3階2列17番 1.源平布引滝「義賢最期」一幕 今月は仁左衛門・玉三郎責任興行ということで二人の共演が売り物だが、実は楽しみにしていたのがこれ。番付でのインタビューでも仁左衛門が「身内のことだが、愛之助には私の立役のものを受け継いで欲しい」とはっきりと話しており、十五代目襲名披露での熱演が記憶に新しい演目だけに、どのような義賢を見せてくれるかと思いながら幕開けを待つ。 結果として、期待を遙かに上回る素晴らしい舞... [続きを読む]

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