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『新春浅草歌舞伎』第2部

asakusa-noborお正月の浅草、お馴染みになった「新春浅草歌舞伎」。若手中心で、最近はとても人気らしい。わたしは、多分初めてだと思う。
のぼりが立っていたり、外の壁に大きく演目の絵が出ているので、華やか。
2階席の最後列中央の席だったが、舞台が近い感じがする。何より花道がかなりよく見えるのでうれしい。

asakusa-kanban最初は、恒例らしい「お年玉<年始ご挨拶>」から。
日替わりで、役者が挨拶してくれる。本日は、中村獅童。
久しぶりにみたけど、一所懸命会場を盛り上げようとしていて、好感が持てる。
「お芝居を楽しく観るコツは、携帯の電源を切ることです。」と言って、実際に携帯を出させ、電源ボタンを押すように促していた。

「仮名手本忠臣蔵」
  五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 二つ玉の場
  六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
かなり有名な演目「おかる勘平」ではあるが、そんなに観ていないので新鮮。
忠臣蔵外伝。狩人・勘平が塩治判官の仇討ちに加わるために金が必要であることと、暗闇のなかで起こってしまった悲劇の発端を描く、五段目。
斧定九郎の獅童は、あまり目立っていない。台詞もほとんどないので圧倒的存在感が欲しい役なんだろう。はまればおいしいんだろうけど。
勘平の勘太郎は、がんばっている。動きがちょっと大げさな気もするが、それもきびきびとした若さだと受け取ろう。勘三郎の影が後ろにみえた。教えられたことを丁寧にやっているかんじ。
続く、六段目。これは長かった。
女房おかるの父母が、婿である勘平のために勘平には黙っておかるを身売りしてしまう。で、身売り先の女将と判人が来て、おかるを連れて行こうとするところに勘平が帰宅。
黙って身を売ったことを勘平に知られるまでが、長く感じる。七之助のおかるは、哀しそうにはみえるけれども、勘平との別れを悲しんでいるようには見えないし。別れの時、勘平は舅を殺してしまったと誤解しているわけだから、女房との別れを悲しんでいる場合ではなくなっているし。おかるの存在感があまりないような気がしてしまう。
そして、姑に舅を殺したと疑われ、更に、塩治の朋輩たちにもそれを知られてしまい、切腹してしまう勘平。切腹する前、朋輩を迎えるところから、もう死ぬことを決めているかのような悲壮感。そういう性根でよいのかしら。
とにかく、勘太郎はがんばっていた。幕切れの顔もキレイだった。

早野勘平:中村勘太郎/女房おかる:中村七之助/斧定九郎:中村獅童/判人源六:中村源左衛門/千崎弥五郎:中村亀鶴/原郷右衛門:市川男女蔵/一文字屋お才:市川門之助

「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」
亀治郎大奮闘。スッポンもセリもないのに、スピーディに見せる工夫が随所にこらされている早替わり六変化。童、薬売り、番新、座頭、傾城薄雲、蜘蛛の精。
蜘蛛の精だから、蜘蛛の糸を撒くは撒くはの大サービスに、場内は大盛り上がり。
片付ける後見たちに目がいってしまうこともしばしば。
騙され役の七之助と獅童。獅童は低い声だと何を言っているのかよくわからない。七之助は声が通って良い。
最後に、勘太郎が出てきて締め。
それにしても、蜘蛛の精で出てきた亀治郎は、一瞬、猿之助にみえたほど似ている。
これからどんどん似てくるのだろうな。

傾城薄雲・童・薬売り・番新・座頭・蜘蛛の精:市川亀治郎
源頼光:中村勘太郎/坂田金時:中村七之助/碓井貞光:中村獅童

浅草公会堂にて(公演情報 

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