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NODA・MAP『贋作・罪と罰』おしまい

本日は、コクーンシートからの観劇。
舞台が前に出ているので、真上から見下ろすアングルで、俳優の表情が見やすかった。ただし、椅子に浅く座っても上手側は完全に見切れてしまう。無理な姿勢が続くので、かなり疲れる席ではある。

この舞台は、やはり松たか子。
現れた瞬間から感じられる覚悟。そして、殺人を犯してから壊れはじめる心。
張り切った糸が緩むことなく、少しずつ切れいくのを自覚しながらも認めようとしない姿が痛々しい。
才谷に全てを告白した後、嗚咽とも叫びともつかない声をあげる英。今まで少しも笑うことのなかった英、その表情が緩む瞬間が切ない。

自分は“踏み越えることができる人間”であると考え、実際に踏み越えてしまった英。
その英を、踏み越えた人間だと思った都司之助と、自分と同類の踏み越えることのできる人間だと思った溜水石右衛門。
都がそう思うのは、英の書いた論文が大きな根拠だ。それにしても、壊れつつある英だから、その論文の内容とはギャップがある。だから、犯人と警察との対決というサスペンス的な要素は希薄になっている。
溜水は、一目見てそうわかったらしい。彼には、自殺したことも含めていろいろと謎がある。彼も、何かを踏み越えたかったのだろうか。そのための自殺なのか?
きょうもよくわからなかった。

溜水の宇梶剛士は声が潰れてしまっていてツラい。初日には良いと思った妹・智の美波だけれど、疲れているのか、最初から最後まで力がはいり過ぎで、良いと思えなかったのが残念。

とにかく、とてもストレートな物語だと思った。大竹しのぶに当てて書かれたせいなのか、原作つきのせいなのか。

シアターコクーンにて

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