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『マダムと奇人と殺人と』

ベルギーといえば、ビール。ビール好きなので、いつかは行ってみたいと思っている国のひとつ。(この場合、他の候補はドイツ、チェコ、イギリス、アイルランド)
モートサビット>は飲んだことあるけど、<突然死>という意味だとは知らなかった。とても飲みやすいビールなのに、<突然死>とはちょっと不思議。

madameこの映画の舞台はベルギーのブリュッセル。連続猟奇殺人事件が発生するところからはじまるので、ミステリィものなのかと思ったらちょっと違う。
捜査するレオン警視は、玉子のような頭がステキなミシェル・ブラン。
たどり着いたビストロ<突然死>に集まる人々は、ちょっと変わってる。
この変わった人々は、監督で原作者でもあるナディーヌ・モンフィスが実在する人物からインスパイアされて生まれたキャラクタらしいが、それぞれかなり個性的。

特にステキなのは、おかまのイルマ。昔付き合っていた女性との間に娘がいて、その娘と初めて会おうと決心する。その時の、今までの自分を否定したくないという思いが前向きでとてもステキ。そして、それを受け入れる娘も。

イルマの本名はエドワール。原題が『MADAME EDOUARD』なので、イルマがこの映画のタイトルロールなのだ。バタイユ作『マダム・エドワルダ』と何か関連するかと思ってたけど、それはなし。(スペルも全然違ってました。)

ジャン=ピエール・ジュネ監督がテクニカル・コーディネートに参加していることもあり、カラフルでキッチュな映像世界が展開。
ベルギー出身のシュール・レアリスト、ルネ・マグリットへのオマージュもかなりちりばめられている。ポール・デルボーの名前も出ていたのだけど、こちら関連の映像が無かったのがちょっと残念。

映像と人物造形に力がはいっているので、殺人事件のほうはそえものかと思っていたら、案外しっかりしたオチがついていたのにはびっくり。
結構、斬新な動機だったと思う。「レオン警視」シリーズは読んでみたいよ。

そして、忘れてはいけないのは、レオン警視の愛犬“バブリュット”。セリフありなのはいただけないが、なかなか重要な役どころで活躍している。多分、バセットハウンド。

不思議なムード満点の愛すべき映画。

シアターイメージフォーラムにて(公式サイト

監督/原作/脚本:ナディーヌ・モンフィス
撮影      :リュック・ドリオン
テクニカル・コーディネート:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:ミシェル・ブラン、ディディエ・ブルドン、ジョジアーヌ・バラスコ、ドミニク・ラヴァナン、アニー・コルディ

MADAME EDOUARD  2004  フランス=ベルギー=ルクセンブルク

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コメント

モートサビット、飲んだことあるのですねぇ。
私もベルギー・ビールは大好きですー。
ベルギーも行ってみたいなぁ。
チェコのピルスナーもおいしくて安くてよかったです。
日本は酒税が高すぎるので、海外に行くと
リーズナブルにおいしいお酒が飲めて幸せになれますね。
映画ではなく、酒の話でした・・。

こんにちはぁ♪
先日は、TB、コメントをありがとうございまいした。

>不思議なムード満点の愛すべき映画
そうそう!まさにこの一言に尽きますよね!
シュールな笑いと、愛すべき摩訶不思議な方々・・・
様々な人間模様を描きつつ、サスペンスを絡ませてある
そのさじ加減が上手いですよねー・・・
ワタクシ、ラストのおまけもかなり受けました。笑
ああいう気の抜けた笑いって好きなんです。うふ

かえるさん、こんにちは。
おぉ、チェコに行ったことがあるんですね。
東欧には是非行きたいと思っているのです。
おいしいお酒は、その国の印象をとっても良くしてくれますよね♪

Puffさん、こんにちは。
いろいろな要素がありながら、それぞれよいかんじに配合されていましよね。
監督さんのセンスが良いということなのでしょうか。

そうそう、あのラストのおまけはナイスでした。
おっ、何かなと注目していたらアレですもの。脱力でしたー♪

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