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今年も終わり

紅白歌合戦の「グループ魂」をチェックして、年越し蕎麦を食べております。

今年はブログを始めたことが一番のトピックスかも。
感想を書くようになったので、映画も芝居も少しは忘れないようになるかと自分に期待。

例年通り、大晦日は映画納め。
本日は、『ブレイキング・ニュース』(ジョニー・トゥ監督)と『DEAR WENDY』(トマス・ヴィンダーベア監督)の2本。
『ブレイキング・ニュース』は、元ユーロスペースをリニューアルしてできたシアターN渋谷にて。映画館も目当てだったが、キレイにはなっていたけどそれほど変わらない印象。受付カウンタの位置はわかりやすくなってたけど。

奇しくも、どちらも激しい銃撃戦を扱う作品ということになった。
それでも、その扱い方が全く違うのが面白いところ。
『ブレイキング・ニュース』ではスリリングな導入部として。
『DEAR WENDY』では、かなり悪意を感じる皮肉なクライマックスとして。

感想は後日。
今年も、映画と舞台をたくさんみられて良かった。

久々にオールナイトを2回!1夜は“ジョニー・トゥ ナイト”、もう1夜は“インファナルアフェア「無間道」ナイト”と、香港映画に浸れたのが最も印象に残っている。

来年は、どんなエンターテインメントに出会えるか楽しみ〜。
今年にみたものの整理もゆるゆるやりたいと思っているけど、どうなることやら。

明日は、元旦。映画の日なので、映画を2本みる予定!
それでは。良いお年をお迎えくださいませ。

BSエンターテインメント「ロック誕生50年」

先日、NHK BSで三夜連続で放映された「ロック誕生50年」が、早くも31日の夕方、一挙に再放送されるようだ。要望が多かったのだろうな。
ロック大好きなので、録画して既にみた。
この手の音楽歴史映像ものは欠かさずチェックしているつもりだが、番組によっては1コーラスしか流さなかったりして、欲求不満が残るものも多い。
この番組では、第1回目と第2回目では 結構まともにフルコーラス(というか録画してある分?)流してくれているのでうれしかった。

第1回は、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、ローリング・ストーンズによるロック開拓期。そしてボブ・ディランによるロックの精神変革期をへて1969年のウッドストックにいたるスリリングな時代を貴重な楽曲の映像で紹介。

とにかくエルヴィス・プレスリーの映像に魅せられた。白黒の映像だけど、今みても、かなりヤバいかんじ。リーゼントにエロい目つき、そして腰の動きが危ない。
“歴史”というだけあって、時代ごとの流れを音楽評論家の萩原健太が解説している。
ジミヘンも格好良くてしびれちゃいました。

第2回は、3大ギタリスト(エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ)を生んだ伝説のバンド、ヤードバーズを皮切りに、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルらのハード・ロック・バンドの登場。

クラプトンもジミー・ペイジもやせていて今とは別人のようなのに、ジェフ・ベックがあまりにも変わってないことに感動。
ハードロックもプログレも大好きなので、楽しい。
イーグルスの“ホテル・カリフォルニア”をフルヴァージョンで流してくれた!ギターソロ前で切れることが多いので、これはうれしい。
“ロックは死んだ”ということで次回に続く。

第3回は、パンク・ロックの登場から現在まで。アメリカでは甘いAORやディスコ、イギリスでは不況。そんな閉塞状況を打ち破ったのがセックス・ピストルズを代表格とするパンク・ロックだ。その後ニュー・ウエーブやニュー・ロマンティックが時代を席巻し、1981年のMTV登場で「聴くだけ」でなく「映像で楽しむ」時代に突入していく。

この回は、あまりにも盛りだくさん。3回分くらいある内容だと思うのに、詰め込み過ぎ。そのせいで、駆け足になってしまっていて、少々欲求不満が残るが、とにかく映像は満載なので、楽しかった。

こういう番組をどんどんやっていただきたいものです。

『大いなる休暇』

騙す側が主役の話しなのに、バレる嘘だとわかっているのに、なんとかうまくいってほしいと願ってしまう。

Seductionカナダ・ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島は、人口125人の小さな島。かつては漁業が盛んで島には活気があふれていた。でも、今は失業者ばかり。
工場を誘致したいけれども、そのためには医者がいることが条件。こんな過疎の島に医者なんているわけがない。
というわけで、なんとか医者に住み着いてもらうため、“素晴らしい島”偽装作戦が始まる。

町長まで逃げ出してしまうほどの過疎の島。
次の町長ジェルマンが、島民を一致団結させる。
まずは、ジェルマンの策士っぷりが素晴らしくて笑える。
盗聴器まで持ち出してくり出されるのは、かなりムリのある作戦ばかり。
でも、青年医師ルイスは騙されてしまうのだ。

ルールも知らないのにクリケットの試合をしているふりをしたり、釣りにセンスの欠片もないルイスに大きな魚を釣らせたり。

島民たちの涙ぐましい努力にほのぼの笑ってしまう。

でも、結局ウソはウソ。いつかバレる時がくる。
その瞬間がくることはわかっていても、騙す方も騙される方も傷つかないように、とドキドキと見守ってしまった。
うまく収まったので一安心。

仕事がないということは誇りを失うこと。前向きに何とかしたいと思う気持ちを素直に応援できた。

ギンレイホールにて(公式サイト

監督:ジャン=フランソワ・プリオ
脚本:ケン・スコット
出演:レイモン・ブシャール、デビッド・ブータン、ブノワ・ブリエール、ピエール・コラン、リュシー・ロリエ

LA GRANDE SEDUCTION 2005  カナダ

『赤緑白黒』

Vシリーズ最終作。
森博嗣のファンなので、新作が出たらすぐに購入している。Vシリーズはノベルス版で既に持っているのに、文庫の装丁(特に手触り)を気に入ったので、文庫でもそろえてしまった。これにておしまい。

最初の死体は、鮮やかな赤に塗装されていた。死んでいた男の名前は “赤井”。
次の死体は、緑色に塗られていた。
色鮮やかな連続殺人。

森作品ではいつも、ミステリィで重要視されている“動機”について考えさせられてしまう。
リアリティって何なのかについても。
そんじょそこらのことでは驚かないぞ、という体勢ができてしまっているのは、幸か不幸か。

そして、さりげなく示される驚きのオチ。シリーズ全体(それ以上か)に仕掛けられていた伏線。知っているので楽しく読むことができたけど。
全ての森作品を読み直したくなってしまうといったら、ネタバレなのかしら。

森博嗣作。講談社文庫。

『東京ゾンビ』

年の瀬であわただしいし、正月映画が続々と公開されて見たい映画が目白押しだっていうのに、どうしてこの映画を見ることにしたのだろう。(答え:イキオイ)

花くまゆうさく原作のマンガ「東京ゾンビ」の映画化だ。原作マンガを読んだことはないけど、主役二人のキャラクタはみた(公式サイトにのっている)し、花くまゆうさくのマンガは読んだことあるので、ノリはなんとなくわかる。
この作品を映画化しようと考えたことがスゴいと思ってしまう。

tokyozombieなんといっても、浅野忠信と哀川翔の初共演っていうのが魅力。
しかも、アフロとハゲ。もう、これだけでオッケィだ。
予告編も脱力感たっぷりで良いかんじ。

で、映画。意外なことに、案外フツーに面白く見ることができた。
これをフツーといってしまうのもいかがなものかとは思うけれど、二人のキャラクタにものスゴいインパクトがあるとはいえ、友情と成長の物語なんだもの。
そして、案外フツーにゾンビ映画。
予想していた、というより期待していたヌルさがちょっと物足りないので、中途半端なような気もする。

テンション低くマイペースで純粋なフジオの浅野忠信と、懐深く頼りになるようでいて何か抜けているミツオの哀川翔。これは期待通り。
そして、ゾンビ・ファイトの司会役で古田新太。さすがの得体のしれなさ。
おまけで、ファイター役の橋本さとし。

主役二人のファンなら必見かと。

シネセゾン渋谷にて(公式サイト

監督/脚本:佐藤佐吉
原作   :花くまゆうさく(「東京ゾンビ」青林工藝舎刊)
出演:浅野忠信、哀川翔、奥田恵梨華、古田新太、松岡日菜、中村靖日、楳図かずお、橋本さとし

2005 日本

なおった

23日に突然壊れてしまったTV。
修理依頼をして、本日来てもらうことに。

「1週間ほど前から、画面にイナズマのようなものが走ることはあったが、23日に突然、画面が揺れてプチッと映らなくなってしまった」ということを話すと、「重症っぽいねぇー」と一言。
とりあえず、水平回路の交換で直ったけど「これでいつまで持つかは保証できない」とのことだった。
技術料/出張費コミで、13860円なり〜。(うち部品代は、1200円!)

1993年製なので、もう12年も使っているのだ。そろそろ新しいのを考えても良い頃だろうか。

それにしても、TVの内部にホコリがすごーくたまっていた。「掃除したいぃ」と思ったけど、口には出せず。そのままフタをされてしまった。
ホコリって、問題ないのかな。

NODA・MAP『贋作・罪と罰』(2回目)

本日が、今年の観劇納め。クリスマスイブの渋谷は激コミだった。

tsumitobatsu初日にみた時にはあまりにも役者の演技に目を奪われてしまって、冷静に話しにはいりこむことができなかった気がする。

中央に菱形の舞台を設置して観客が四方から舞台をみる構造になっている。
前回は舞台奥に設定されたA列で前から5列目。本日は、舞台正面側のD列。前から2列目なのは良いのだけれど、前列と同じ高さなので見えない箇所が多々あった。それだけは残念。
当たり前だが、観る位置によって全然違う印象。

2回目のせいか、少しは物語の流れに身を委ねることができたと思う。結果、あまりの切なさにグッときて、涙が止まらなかった。特に、古田新太の素晴らしさに感動。大きな愛に泣けました。

シンプルな舞台に、めまぐるしく変わる場面。小物使いも危うくてハラハラ見守った前回と比べて、安心してみていられた。
主役の三条英役の松たか子は、本日も素晴らしかった。初めて現れた時から感じる覚悟といい、言葉と裏腹に壊れていく心といい、凛々しさのなかに秘められた狂気。
対する才谷梅太郎役の古田新太。彼のことをこんなに男前だと感じたことはなかったかも。いつもステキなんだけどね。つかみどころのない役どころを、懐の深い大きな男として演じていて惚れてしまう。

「罪と罰」の世界を幕末という動乱の時代に置き換えた舞台。
“理想に生きて思想に殺されるのは、バカらしい”という英。“思想なんてこれっぱかりのものじゃないか”という才谷に共感。

いろいろと気になるところはあるけれど、とにかく最後の雪のシーンが圧倒的なので全てが覆い隠されてしまう。冷静にみられる日はくるのかしら。

今一番気になるのは、溜水石右衛門の役どころ。前回もよくわからなかった。

Bunkamuraシアターコクーンにて。(公演情報

作    :ドストエフスキー「罪と罰」(翻訳:工藤精一郎/新潮文庫より)
脚本/演出:野田秀樹
美術   :堀尾幸男
照明   :小川幾雄
衣裳   :ひびのこずえ
選曲/効果:高都幸男
出演:松たか子、古田新太、段田安則、宇梶剛士、美波、野田秀樹、マギー、右近健一、小松和重、村岡希美、中村まこと、進藤健太郎

光 はいりました

本日、我が家に光ファイバが導入された。
30分もかからないくらいの時間であっさり工事は終了。
PCとの有線接続もあっさり確認。順調だとラリラリ♪していたら、落とし穴。

我が家は、アップル信者(?)なので、AirMacで3台のMac PCをワイヤレス接続している。これの設定にはまった。
いろいろ試行錯誤の末、AirMacを出荷時設定に戻した後に再度設定し直してOKに。疲れた〜。
早速、速度測定サイトで速さをチェーック。
不思議なことに、Mac毎に速さが違う。
高速CPUほど速い。2倍以上の差がでる。どうして?
しかも、ワイヤレス接続にすると、Ethernet接続よりかなり遅くなる。
AirMac Extremeなので、54Mまでは出るはずなのに。

そして、突然TVが壊れた。全く映りません。
年末だっていうのに、どうする我が家。

『十二月大歌舞伎』昼の部

今月の歌舞伎座はやはり大盛況らしい。三階席のいつもはカヴァーのかかっている席を開放していた。
今年の歌舞伎は、本日が見納め。

「御所桜堀川夜討 弁慶上使(べんけいじょうし)」
義経の正妻卿の君は、侍従太郎の館に匿われている。そこに、鎌倉方の使者として訪れた武蔵坊弁慶。平家出身である卿の君の首を差し出せという命を受けての上使である。で、侍従太郎は腰元しのぶを身替わりに立てようとする、という歌舞伎にはよくあるお話し。
しのぶの母おわさが、これを断るところがちょっと面白い。その理由が、十八年前に一度契っただけの、名前も顔もわからないしのぶの父親と娘を会わせてやりたいというのだから、なかなかスゴい。おわさを福助が演じていて、とても初役とは思えないこなれかた。ムリのある話しをそれなりに聞かせてしまう。
結局、弁慶にしのぶを殺されてしまうわけだが、十八年前に契った相手が弁慶だということを知った時のおわさの恥じらいと喜びには、ちょっと違和感。その後の嘆きとの対比なんだろうけど。そんな場合じゃないだろうと思ってしまう。
弁慶が、自分の娘を殺してしまった悲しみは伝わってこなかった。真ん中で黙っているにしても何か感じさせてほしい。そうでなければ、最後に泣き崩れられても胸は打たれない。
それに比べて、侍従太郎夫婦の弥十郎と竹三郎からは お主のためとはいえ年若い娘を殺してしまった嘆きとか、おわさへの同情の気持ちが感じられた。
しのぶは、弥十郎の長男・新悟。動きは固いけれど、腰元になったばかりの初々しさと感じられなくもない。

武蔵坊弁慶:橋之助
侍従太郎 :弥十郎
花の井  :竹三郎
腰元しのぶ:新悟
おわさ  :福助

「猩々」「三社祭」
勘太郎と七之助兄弟が踊る舞踊二題。若さあふれる切れの良さが気持ち良い。特に勘太郎の腰のはいりっぷりに眼が釘付け。多分、巧いんだろうな。最近、注目している。

猩々/悪玉:勘太郎
猩々/善玉:七之助
酒売り  :弥十郎

「盲目物語」
妄執の愛。織田信長の妹・お市の方をめぐる愛の話し。
盲目の弥市は、お市を慕っている。浅井長政に嫁いでいた時も、柴田勝家に嫁いだ後も、療治をしたり唄をうたったりして、お市の側に仕えている。
そして、木下藤吉郎もお市を慕っている。気位の高いお市は、足軽あがりの藤吉郎を嫌っている。
弥市と藤吉郎を二役で演じるというのが面白い。

藤吉郎に攻められ、柴田勝家とともに自害するお市。弥市はお市の娘お茶々を助けるが、お茶々がお市と同じ体を持っていることに気づいてしまう哀れでおそろしい執念。
木下藤吉郎は豊臣秀吉と名乗り、お茶々はその側室淀君となった。秀吉の執念は実ったのだ。
乞食となった弥市は、お茶々にお市の気配を感じつつ、一人三味線をひきながら唄う。いつしか琴をひくお市が現れ、一緒に演奏する。
彼の心の中でも夢はかなっているのかもしれない、と思わせる哀愁の幕切れ。

谷崎潤一郎作らしい、ねっとりとした趣きの作品。
勘三郎は、哀れな弥市の想いをコミカルな味付けで案外あっさりと演じている気がする。ホントの妄執になってしまうと濃すぎて辛いかもしれないので、このあたりが良い加減かも。
玉三郎のお市の方は、気位の高さが素晴らしい。藤吉郎が可愛そうに思えるほど。息子を殺されてしまっている恨みもたっぷり。それを命令した兄への恨みも藤吉郎へ向かっているのか、と思ったり。

お茶々の七之助。声が通るのでこういう役は、とてもよくはまる。

原作:谷崎潤一郎
脚本/演出:宇野信夫

弥市/藤吉郎後に秀吉:勘三郎
柴田勝家      :橋之助
浅井長政      :薪車
お茶々後に淀君   :七之助
お市の方      :玉三郎

冬至

本日は冬至。

20日に行ったスーパーで、ゆずとかぼちゃを売っていた。「冬至は22日です!」と書いてあった。
で、次の日が冬至だ!と勘違いをしてしまったらしい。>じぶん
やっぱり当日に買ったほうが良いよねー、それに水曜日はポイントデイだし。

で、21日(水)の昨日、ゆずとかぼちゃを買った。
かぼちゃを食べて、ゆず湯だ。
家族は、わたしの「今日は冬至〜♪」という言葉を信じていた。

そして本日。スーパーに「本日、冬至」の文字。
かぼちゃは昨日の残り。ゆず湯は昨日の残り湯。

tree2冬至とは全く関係ないけど、銀座ミキモトのクリスマスツリー!

大勢の人が写真を撮っていたけど、ちょっと待てば人の流れが切れる一瞬があるもの。

Team ARAGOTO『エビ大王』

ebi-daio2[Team ARAGOTO]は筧利夫を座長とするプロジェクト。その記念すべき第一作目。「ARAGOTO」=「荒事」。

歌舞伎というよりもギリシア悲劇とかシェイクスピアのようなものを強く感じた。2002年ソウル公演芸術祭「作品賞」「戯曲賞」受賞作品。

XC列で最前列だった。スモークにむせそうになる。

古朝鮮、青銅器時代から鉄器時代に移行しようとする、神話と歴史が共存していた時代のこと。
世継ぎの息子に恵まれないエビ大王の息子が欲しいという執念。そのために乱れる国。そして、エビ大王が捨てた末娘パリテギをめぐる悲劇の物語。

想像を絶する男尊女卑の時代だ。女を罵倒する言葉、女であることを呪う言葉が、男からも女からも次々に発せられる。ちょっと不快に思ってしまうくらいだ。
エビ大王の命を奪いにきた死神コンビがコメディ担当。これは、橋本じゅんと河原雅彦が演じているので、安心して身を委ねられる暴走寸前の面白さ。(暴走してたかも?)でも、話しの流れとしてはどうなの、という疑問もあり。
それ以外にも、ギャグっぽい場面をたくさん挿入しているが、これはかなりスベっていたかと思われる。これにはとまどってしまう。
男尊女卑の不快な流れを救う意図があるのかもしれないが、効果的だったかどうかはわからない。

エビ大王が、運命に翻弄されつづけるパリテギと出会い迎えるクライマックスは、ほとんど予測された悲劇。しかし、そこには圧倒的なカタルシスがあった。エビ大王の言葉、行動に宿る迫力ある存在感と威厳。

パリテギ役のサエコは容姿も声も可愛らしくて子供みたいだったけど、良かったと思う。少し何かが足りないと思ってしまうのは、贅沢というものだろうか。

エビ大王というのは、韓国ではおなじみの名前らしい。子供が泣くと「エビがくる! エビがおぶって去くぞ!」と怖がらせるような名前だそう。
でも、日本人にとっては、エビは海老。海老の王様がでてくるコメディかとちょっと思ったりしたし。このタイトルでは、かなり損をしたのではないかと思う。

音楽とか殺陣とか、新感線みたいだと思ってしまった。

青山劇場にて(公演情報

作 :洪 元基(ホン・ウォンギ)
訳 :馬  政熙(マ・ジョンヒ)
演出:岡村俊一
出演:筧利夫、サエコ、橋本じゅん、河原雅彦、伊達暁、佐田真由美、こぐれ修、円城寺あや、佐藤アツヒロ

『マダムと奇人と殺人と』

ベルギーといえば、ビール。ビール好きなので、いつかは行ってみたいと思っている国のひとつ。(この場合、他の候補はドイツ、チェコ、イギリス、アイルランド)
モートサビット>は飲んだことあるけど、<突然死>という意味だとは知らなかった。とても飲みやすいビールなのに、<突然死>とはちょっと不思議。

madameこの映画の舞台はベルギーのブリュッセル。連続猟奇殺人事件が発生するところからはじまるので、ミステリィものなのかと思ったらちょっと違う。
捜査するレオン警視は、玉子のような頭がステキなミシェル・ブラン。
たどり着いたビストロ<突然死>に集まる人々は、ちょっと変わってる。
この変わった人々は、監督で原作者でもあるナディーヌ・モンフィスが実在する人物からインスパイアされて生まれたキャラクタらしいが、それぞれかなり個性的。

特にステキなのは、おかまのイルマ。昔付き合っていた女性との間に娘がいて、その娘と初めて会おうと決心する。その時の、今までの自分を否定したくないという思いが前向きでとてもステキ。そして、それを受け入れる娘も。

イルマの本名はエドワール。原題が『MADAME EDOUARD』なので、イルマがこの映画のタイトルロールなのだ。バタイユ作『マダム・エドワルダ』と何か関連するかと思ってたけど、それはなし。(スペルも全然違ってました。)

ジャン=ピエール・ジュネ監督がテクニカル・コーディネートに参加していることもあり、カラフルでキッチュな映像世界が展開。
ベルギー出身のシュール・レアリスト、ルネ・マグリットへのオマージュもかなりちりばめられている。ポール・デルボーの名前も出ていたのだけど、こちら関連の映像が無かったのがちょっと残念。

映像と人物造形に力がはいっているので、殺人事件のほうはそえものかと思っていたら、案外しっかりしたオチがついていたのにはびっくり。
結構、斬新な動機だったと思う。「レオン警視」シリーズは読んでみたいよ。

そして、忘れてはいけないのは、レオン警視の愛犬“バブリュット”。セリフありなのはいただけないが、なかなか重要な役どころで活躍している。多分、バセットハウンド。

不思議なムード満点の愛すべき映画。

シアターイメージフォーラムにて(公式サイト

監督/原作/脚本:ナディーヌ・モンフィス
撮影      :リュック・ドリオン
テクニカル・コーディネート:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:ミシェル・ブラン、ディディエ・ブルドン、ジョジアーヌ・バラスコ、ドミニク・ラヴァナン、アニー・コルディ

MADAME EDOUARD  2004  フランス=ベルギー=ルクセンブルク

春峯堂のご主人

「古畑任三郎」の再放送を知り、とりあえず録画。

やっとみてみたら、犯人役が市川染五郎だ。んんっ、と思いつつ見続けてたら、西園寺刑事が出てきた。えっ、ということは、第1シリーズじゃないってこと!
我が家のTV情報ソースは、ぴあのTV番組表なのでかなり貧弱。
コンビニでTV情報誌を立ち読みしたところ、「古畑任三郎」ってなってた。(トホホ)

わたしのお目当ては、澤村藤十郎が犯人の「春峯堂のご主人」をやった回。それに、第1シリーズはとても面白かった記憶があるので、楽しみにしてたのだ。

しかも、これを書こうとちょっと調べたら、「春峯堂のご主人」は第2シリーズでした。(第1シリーズでは、ゲストの歌舞伎役者は坂東八十助(当時))
そうか、第1シリーズではなかったのね。まぁ、いずれにしても違っていたわけで。

澤村藤十郎はしっとりとした美しい女形役者。かなり前から病気療養中で、復帰が待ち望まれている。(歌舞伎俳優名鑑内のプロフィールはこちら

買っちゃったDVD『皇帝ペンギン』

8月のロードショウ公開時にみた『皇帝ペンギン』。
南極の過酷な自然をおさめた映像が素晴らしかったのはもちろんのこと。
そして、撮影時間8880時間というなかから選び抜いただろう、子ペンギンの姿に魅了された。

そもそも我が家は、自然ドキュメンタリィものに弱いんである。
でも、ナレーションや音楽などで過剰にドラマティックに演出するものは大嫌い。
この映画は、親子愛をうたっているので感情的なナレーションでドラマを作っていることを警戒していたが、フランス語でみたのでそれほど気にならなかった。

kouteiというわけで、プレミアム・エディションのDVDを購入。
特典ディスクに収録されている「撮影日誌」(メイキング・ドキュメンタリー)「南極の春」(リュック・ジャケ監督作品 TV用ドキュメンタリー)が、楽しみ。
実は、本編よりこっちのほうに興味あったりする。

この作品は、アメリカでも好評だったと聞いた。アメリカ版はモーガン・フリーマンだけがナレーションをつけているらしい。このDVDにはアメリカ版音声の収録はないので、ちょっと残念。

ちなみに、ギンレイホールで『大いなる休暇』とともに12月30日まで上映中なので、見逃した人は是非。わたしももう1回行きます。(吹替版らしいけど)
全国各地でも続々上映されるのだった。(公式サイト内の劇場情報参照)

常々、猛獣の子供の愛らしさは格別なものだと思っている。ライオン、チーター、ヒョウ、虎、白熊などなど。子ペンギンは猛獣ではないけどモコモコしていて可愛らしい。
ケニアやインドには行ったし、また行きたいけど、南極や北極はムリだと思うので、こういう映画で行った気になろう。

『十二月大歌舞伎』夜の部

dec_kabuki暖冬の予報もなんとやら、とっても寒い師走の銀座。
歌舞伎座は、平日だっていうのに三階袖の後ろまで満杯。
歌舞伎じたいの人気があるということなのか、出演役者の人気なのか。

「恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)<重の井>」
親子の別離を描く「子別れ」の代表的作品「重の井子別れ」は、もともと人形浄瑠璃として初演されたものだそう。

丹波国大名の姫君調姫は12歳で、関東へ政略結婚させられることになるが、関東へ行くのは「いやじゃ」とだだをこねて、乳人・重の井たちが困っている。そこへ、腰元・若菜が連れてきた馬子の三吉が持っていた道中双六で姫が機嫌を直し、一同は一安心。ここは、関東への道中を双六でみせる楽しさを表現する場だと思うんだけど、腰元たちがキャアキャアしているだけで、お姫様がどうして機嫌を直したのかよくわからなかった。そんなものだったかしらん。
重の井が三吉に褒美を与えようとした時、実は三吉は重の井が昔手放した我が子であることがわかる。
大事な姫君のためにも母親と名乗ってはいけない重の井の苦悩。そして、けなげに悲しみをこらえる三吉。

重の井を福助。子役の大役である三吉は、福助の長男児太郎。
二人ともに熱演だと思う。見せ場だけに、二人だけのシーンが長い。長セリフの応酬は、今までの背景とか立場とか言っていることはよーくわかるけれども、ちょっと説明的に感じてしまう。
馬子である三吉の生意気なかんじはこましゃくれててよいのだけど、歌舞伎の子役独特のセリフ回しのせいなのか、心を動かされない。
重の井は、ず−っと嘆き悲しんでいる。泣きが過剰な気がして、少し引いてしまった。
多分、わたしはこういう話しが苦手なんだと思う。かなり傍観者になってしまって、別れの悲しみに共感することができなかった。

乳人重の井  :福助
三吉     :児太郎
腰元若菜   :七之助
本田弥三左衛門:弥十郎

「杵勝三伝の内 船辨慶(ふなべんけい)」
みたことがあるのは、新歌舞伎十八番の歌舞伎舞踊「船弁慶」。今回のは、能の詞章をほぼそのまま採り入れたもの。初めてみる。

兄頼朝との不和のため、西国に落ち延びようとする義経主従がたどり着いた大物浦。義経の愛妾静御前は同行を許されず、別れの舞を舞って、都へ戻って行く。
義経主従は船出するが、海上に義経に滅ぼされた平知盛の霊があらわれる。一行を悩ませる知盛の霊だが、弁慶に調伏されて退散するのだった。

前半の静御前と後半の平知盛の霊という対照的な二役を一人の役者が演じるのが見どころ。今回は玉三郎が演じている。
舞台装置も破風の能舞台風。能の「船弁慶」を知らないのだが、かなり能に近いのではと思わせられる。荘重で格調高いかんじ。長唄が美しかった。
知盛の霊は、メイクも相まって亡霊の怨念を感じる気持ち悪さ。いつものスペクタクルではないので、微妙な後味が残る。
弁慶役は、段治郎の休演により弥十郎に変更。弥十郎の弁慶が舞台を引き締めていてとてもよかった。弁慶は大事な役。
段治郎は大抜擢だったのね。(義経の薪車と弁慶の段治郎が並んだら眼福だったとは思いました。)
義経本人が、「しかし義経少しも慌てず」と言ったのにびっくりしたんだけど、本人が言うものなの?

静御前/平知盛の霊:玉三郎
武蔵坊弁慶    :弥十郎
源義経      :薪車
船頭       :勘三郎

「秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)」
忠臣蔵外伝の一つ。意外なことに、勘三郎初役の松浦鎮信。

赤穂贔屓の大名松浦候は、赤穂浪士がなかなか敵討ちをしないことを怒っているが、そのあたりを説明するやり取りがテンポ良くて楽しい。
松浦候の天真爛漫な茶目っ気を 案外抑えめに演じていて好感が持てる殿様ぶり。「うふふふ」という笑い方はちょっとイヤだったけど。

で、その怒りから腰元奉公をしている赤穂浪士の妹・お縫に暇を与えるが、その場に同席していた俳諧師・宝井基角から、お縫の兄・大高源吾とのやり取りを聞き、敵討ち実行を察知する、そのくだりもわかりやすい。
隣の吉良邸より陣太鼓の音が聞こえてくる見せ場。ここでの大向こうは掛け過ぎかと。「待ってました」「たっぷり」「十八代目」などなど。
せっかくの見せ場なのに、ちょっと脱力。

討ち入りが果たされたと知らせる大高源吾と、馬上の松浦候。
話しの行く末を思うとちょっとやるせない気もするが、とにかく、討ち入りを果たしておめでたい、という一幕。

本日、全演目出演の弥十郎が、基角。お疲れさまでした。
お縫の勘太郎が、紅一点の美しさ。

松浦鎮信:勘三郎
宝井基角:弥十郎
お縫  :勘太郎
大高源吾:橋之助

公演情報

『ヴェラ・ドレイク』

イメルダ・スタウントンをはじめ俳優たちの演技に圧倒されてしまう。
マイク・リー監督の生々しい演出に、ドキュメンタリィでもみるように引き込まれてしまった。

veradrake予告編をみただけでやられてしまったイメルダ・スタウントンが演じるのは、貧しいけれども幸せな主婦ヴェラ・ドレイク。
あまりにも善良な人間であるヴェラ・ドレイク。夫の弟フランクは「黄金の心の持ち主」と讃え、それを聞いた夫スタンは「いやダイヤモンドだ」と答える。そんな美しい心の持ち主が犯していた罪。

1950年のイギリスが舞台。病気で動けない近所の人を訪ねて世話を焼くヴェラ。慎ましい日々の描写が素晴らしい。お茶の時に出てくるポットには可愛らしいティーコジー、常に絶やさない笑顔と鼻歌。
そんな日常の延長に、「困っている娘さんたちを助ける」ことがある。
この時代のイギリスでは法律で禁じられていた<堕胎>を助けるという罪。

ヴェラが家政婦をやっている家庭の裕福さが示される。生活の格差は明らか。
医師が行う手術費用は高額で、困っている娘たちに払えるわけがないのだ。
だから、罪を犯していることを知りながらもヴェラには迷いがない。

しかし、娘の婚約パーティーという喜びの席に警察が訪れる。
「何で来たのかわかっている」と語るヴェラ。先日ヴェラが“助けた”娘の体調が急変し病院に運ばれたことから、事が発覚したことを知って動揺するヴェラは、その娘は命をとりとめたことを知り安心する。
危険なことはないと信じていたのだろうことが哀しい。

署に連行されるヴェラを見送る何も知らない家族。
妻の行為を知らなかったにも関わらず、理解し愛を貫くスタンが力強く暖かい。

ヴェラは善良であるけれども、それだけでは刑は軽くならない。非合法な堕胎行為は確かに重罪であるし、大きな危険を伴うものだ。
しかし、それなら貧しいものはどうすればよいというのだろう。

娘エセルの婚約者であるレジーという青年。ずんぐりしていて無口で、本当に武骨。エセルとの不器用な恋模様が微笑ましかった。

逮捕され保釈中の気まずいクリスマス。レジーのヴェラに感謝する言葉に感動。
このような頼もしい青年が新しい家族としてドレイク家に迎えられることが心強く、希望の光を感じた。

飯田橋ギンレイホールにて(公式サイト

監督/脚本:マイク・リー
出演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス、ピーター・ワイト、エイドリアン・スカーボロー、ヘザー・クラニー、ダニエル・メイズ、アレックス・ケリー、サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、ルース・シーン、ヘレン・コーカー、マーティン・サヴェッジ

Vera Drake  2004  フランス=イギリス=ニュージーランド

『ALWAYS 三丁目の夕日』

ビッグコミックオリジナルで西岸良平が連載している「三丁目の夕日」の映画化。
オリジナルをかれこれ10年以上読んでいるけど、多分読みはじめた時から連載はあった。最新号は751話だから、ものすごーく長期間連載していることになる。
最近やっと慣れてきたけれど、この連載のまっすぐな叙情性とノスタルジア、ちょとウェットなかんじをずっと苦手に思っていた。

3chome多分、映画も苦手そうだと思っていたので足を向けにくかったんだけれど、堤真一のファンだし、ビジュアル処理が素晴らしいと評判だし、覚悟してみることにした。

始まってからしばらくは、過剰な音楽にやっぱりなぁという気持ちになってしまう。
それでも、みていくうちにすっかり引き込まれてしまった。テンポのよい展開、丁寧に積み重ねられたエピソード。ベタな話しだと思っていたが、それほど強引に泣かせようとしていないことに好感が持てる。

堤真一の短気な頑固親父は予想通りはまり役。明るく優しいお母さんは、薬師丸博子。鈴木オートの一家三人のアンサンブルはばっちり。
駄菓子屋をやっている売れない小説家役の吉岡秀隆がとてもハマっていて面白い。鈴木オート(堤真一)に吹っ飛ばされて、くるりと回転してから地面にのびる姿がキマッテいてステキだ。
主要な子供役の二人もなかなか。可愛いだけでなく大人と互角に勝負しているかんじが良かった。

昔は良かったとか、忘れてしまった大切なものを思い出させてくれるとか、そんなことは全く思わないけど、幸せなファンタジィとして楽しめた。

宣伝コピィに「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」とあったが、だからこそ楽しかったのではないかと思う。選択肢がないから、老若男女が同じ力道山のTV番組をみて同じように空手チョップをくり出す、ある意味幸せな光景が出現するのだ。

鈴木家には、多分町の人々よりも少し早めにTVとか冷蔵庫とかの文化が入ってきているのが象徴的。
時代はどんどん変わってきているということを散りばめて、東京タワーと美しい夕日を映し出すラストシーンは感慨深い。

ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて(公式サイト

監督/脚本:山崎貴
原作:西岸良平「三丁目の夕日」
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、須賀健太、小清水一揮

2005 日本

『イントゥ・ザ・サン』

つっこみどころ満載というのでは足りない、つっこみどころしかない映画。
どこを切っても極太につっこむことができるので、清々しくさえある。

intothesun 話しはどうでもよいのだ。(とあえていってみる)
日本好きなスティーブン・セガールがこの映画で見せたかったのは、日本の文化や伝統、義理、人情、恩義といったものらしい。で、それが、日本庭園やお坊さん、芸者、やくざ、刺青など、だ。確かに、本物の芸者を使っているのは良かった。

特筆すべきは、セガールの恋人ナヤコ役の山口佳奈子。ほとんど英語のセリフなんだけど、多分後から本人自身が吹替えしていると思われる、クッキリハッキリな英語。当然、最後には殺されてしまうわけだが「トラビス(セガールの役名)、アイ、ラブ、ユ〜」と言って、ガクッと息絶えるところでは、あまりのことに席から落ちそうになってしまったよ。

話しはどうでも良いんだけれども、セガールの鋼鉄マシンな強さをスクリーンでみるために、わざわざ映画館に足を運んでいるわけだ。なのに、アクションシーンのダメダメさ加減には、許しがたいものがある。
アップを多用してちっとも迫力がないカメラワーク。カンフー使いのヘナチョコな蹴りに飛ばされてしまうセガールなんて、みたくありません。

大沢たかおは、格好良く熱演していて可愛そうなくらい。
そして、豊原功輔が、意味もなくおいしい。(ナゼ?)

セガール本人が歌うエンディング曲「Don't you cry」が、この映画で一番格好良かった。

新宿オデヲン座にて(公式サイト

監督:ミンク
製作総指揮:スティーブン・セガール
脚本:トラバー・ミラー、スティーブン・セガール 、ジョー・ハルピン
出演:スティーブン・セガール 、マシュー・デイビス、大沢たかお、エディー・ジョージ、ウィリアム・アザートン、ジュリエット・マーキス、ケン・ロウ、豊原功補、寺尾 聰、伊武雅刀、ペース・ウー 、栗山千明、山口佳奈子、大村波彦、本田大輔

INTO THE SUN  2005  アメリカ

『12人の優しい日本人』

チケットをゲットできただけでも本当にラッキィだった超人気公演。
少し後ろの席だけれど、PARCO劇場はそれほど大きくないので問題なし。左手ブロック中央通路寄りだったので、かえって見やすかったかも。

yasasiiもしも日本に陪審員制度があったら?という設定で、ある事件の審議に選ばれた陪審員たちの話し合いを描いている。
「無罪」で決着がついてしまいそうなところからはじまり、「無罪」「有罪」どちらなのか、みているほうも考えさせられてしまい、そして納得のエンディングを迎える。

最初から舞台上に12人全員がいるので、それぞれの人物設定を紹介しながら話しがすすんでいくことになる。ちょっとしたエピソードでそれぞれの性格を表現していくのは、さすが三谷幸喜、うまいです。それでも、どうしても流れが拡散してしまっているようなのは、群像劇の宿命か。
話しに求心力がでてきたのは、決定的証拠と思えることが言及され、ほとんどの意見がぐらりと転換してしまった時。このあたりからのたたみかけるような展開には手に汗握ってしまう。
オチもこれしか有り得ないという気持ちのよいもの。

最初のうち一人でがんばって流れを引っ張る生瀬勝久。案外格好良いのね、山寺宏一。小日向文世、理性的でニヒルな役がなにげにおいしい。江口洋介は、格好良いけどちょっと中途半端だったかと。まっすぐキャラの筒井道隆はいっつも同じだけど、こういうのができるのは彼ならでは。

1991年の映画版はみているけど、大筋しか覚えていなかった。
当時「やっぱり日本人は議論にむかないよね」と軽ーく思った気がする。

会場に置いてあった「裁判員制度」のブックレットをお土産にもらってきた。

PARCO劇場にて (公演情報

作・演出:三谷幸喜
美術:堀尾幸男
照明:服部基
衣裳:黒須はな子
出演:浅野和之、生瀬和久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一 (陪審員番号順)

『Jの悲劇』

enduringブッカー賞作家イアン・マキューアンの原作「愛の続き」を映画化している。
もともとはハリウッドのメジャースタジオが映画化権を取得していたが、期限切れによりロジャー・ミッチェル監督が権利を獲得。ミッチェル監督は原作者と映画化へのアプローチを話し合ったらしい。

冒頭からスリリングだ。郊外の草原でピクニックを楽しむジョーとクレアの前に突然現れる真っ赤な気球。操縦不能となった気球に乗っている子供を助けようと人々が集まる。そして、結局一人が墜落死してしまうのだ。
緊迫のカメラワーク、突風が吹く直前の静寂、気球にあたる風の音などが緊張感を盛り上げる。草原の鮮やかな緑、気球の禍々しい血のような赤、そして澄み渡った空の青、とても美しいコントラストも恐ろしい。

この事故の時に、ジョーはジェッドという男と出会ってしまう。

事故に対する罪悪感に悩まされるジョーに付きまとうジェッド。だんだん壊れていくジョーのことを、恋人のクレアは理解できない。

“愛”を信じられなくなっていくジョーとクレア。そして、“愛”を押し付けてくるジェッド。狂っているのは誰なのかわからなくなってくる。
息苦しいサスペンス。

スマートで知的なジョーは、「007」の6代目ジェームズ・ボンドに決まったダニエル・クレイグ。セクシィで知的なジェームズ・ボンドになりそう。楽しみ。
恋人のクレアは、ベビィフェイスでちょっとコケティッシュなサマンサ・モートン。愛を疑う震えが伝わってきた。
ジェッドは、リス・エヴァンス。いっちゃった目がホントにこわい。

ねっとりした色の映像も美しかったが、音楽も格好良く、不安感を煽ってて気に入った。

愛する人を信じるということの難しさを感じた映画。

シャンテ シネにて。(公式サイト

監督:ロジャー・ミッチェル
原作/アソシエイト・プロデューサ:イアン・マキューアン「愛の続き」
脚色:ジョー・ペンホール
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:ジェレミー・サムズ
出演:ダニエル・クレイグ、サマンサ・モートン、リス・エバンス、ビル・ナイ、スーザン・リンチ

Enduring Love  2004  イギリス

『モンドヴィーノ』

ワインは好きというだけで全くワイン通ではないわたしでも、いろんな意味で楽しめた映画。

ワインの美味しさや値段を決めているのは誰なのか?そして、その“美味しいワイン”というのは本当に美味しいのか?という疑問の答えを探すドキュメンタリィ映画。

mondo ドキュメンタリィらしく手持ちカメラの画面がゆれるゆれる。今時、お父さんやお母さんが撮った運動会のビデオ映像だってもうちょっとマシなのでは、というようなカメラワーク。一生懸命みてたら、途中ですっかり気持ち悪くなってしまった。これだけは勘弁してほしい。

キィワードは、“テロワール”と“グローバリゼイション”。

テロワール(土地風土)に根ざした昔ながらのワインにこだわる人々がいる。
そして、(わたしでも知ってる)有名ワイン評論家ロバート・パー カーから高得点をもらえるような(若い段階から飲みやすい、濃くて力強いもの)ワイン造りを世界中で実践する醸造コンサルタント、ミシェル・ロラン。彼が 世界12カ国を飛び回って、ワイン生産者たちを指導することでグローバリゼイションに拍車がかかる。その結果、どこのワインも同じような味に。
映画は彼らへのインタビューによって構成されている。

大衆が求めているものと昔ながらのこだわりは、どうして一致しないのだろうか。
みているうちに、ワインの話だと思えなくなる。

最近の映画も、ヒット作中心のラインナップとなっており、個性的な作品をみる機会が減っている気がしている今日この頃。そういうことって他にもあるよなぁ、と考えさせられてしまう。

実はこの映画には犬たちが大量に出演していて、それが目当てだった。といっても、監督が訪れるワイナリーや邸宅で飼われている犬たちを、カメラが必ずアップで映しているだけ。それでも、この犬たちが2004年度パルムドッグ賞を受賞しただけあって、どの犬もキュート!

イタリアのワイン生産者。フィレンツェのフレスコバルディ侯爵家、アンティノーリ侯爵家、フェラガモの御曹司、とハイクラスな暮らしぶりも興味深い。

シネカノン有楽町にて。(公式サイト

監督/撮影/編集:ジョナサン・ノシター

MONDOVINO  2004  フランス=アメリカ

『贋作・罪と罰』初日!

本日、野田地図第11回公演『贋作・罪と罰』の初日。

初日だっていうのに、松たか子がスゴい!素晴らしいです!!!

今は、とにかくあと2ヶ月以上の長丁場を無事に乗り切ってほしい気持ちでいっぱい。
これから変わっていくのか、変わらないのか、楽しみに見守っていきたい。

感想、初演との比較など、これからゆっくりと。

Bunkamuraシアターコクーンにて。(公式サイト

『白夜行』第2部

byakuya9月の第1部上演に引き続きの第2部公演。(第1部レポート
前回みた時(感想はここ)とほぼ同じキャストの<黎–レイ–>チームでの観劇。

劇場は違うが、舞台装置は同じ。シンプルな2階建ての装置は、時間がどんどん進んでいく展開を表現するのに大変効果的だったし、世界観が変わらないのでマル。
1部観劇からまる2ヶ月時間が経ってしまったけれど、ほぼ同じキャストだし、第1部のストーリィをうまく紹介してくれたので、すぐに話しにはいりこむことができた。

1973年に大阪の廃墟ビルで起こった質屋殺し。被害者の息子・亮司と容疑者の娘・雪穂をめぐる19年の歩み。

第1部ではほのめかされるだけの犯罪だったが、第2部では疑いを持つ人が次々と現れるので、俄然サスペンス色が増し緊迫感が高まっている。すっかり引き込まれてみてしまう面白さ。

雪穂役が、舟見和利から岩﨑大に変わった。この人の女役を初めてみたが案外はまているのに驚く。背が高いからゴツいのではと思っていたが、スラリとしていて、ロングスカートの着こなしもハイソなかんじ。髪型もなかなかで美しかった。
背が高いので曽世海児と並ぶ時など、体のこなし方に工夫がみられる。(歌舞伎の女形みたい)白夜を行く孤独をもう少し滲ませてくれたら、というのは欲張りなのかしら。
お目当ての笠原浩夫はセリフがほとんど無し。(特に1幕目)
姿をチラチラ見せるだけでも、存在感をみせている。

触れ合うことなく終わってしまったことが悲しい。

物語りの面白さは原作の力が当然大きい。でも、いくら面白い原作でも映像化作品がどうしようもなくなることも多い中、この舞台はとても良い出来なのではないだろうか。原作者も褒めているし、世界観をしっかり残しているんだと思う。

シアター1010にて。(Studio Lifeサイト

演出/脚本:倉田淳
原作:東野圭吾
出演:<黎チーム>笠原浩夫、岩﨑大、曽世海児、寺岡哲、吉田隆太、篠田仁志、高根研一、深山洋貴、重松収、山﨑康一

『ロバと王女』

peauシャルル・ペローの童話「ろばの皮」を映画化した、カトリーヌ・ドヌーブ主演の豪華絢爛なミュージカル。
1970年の作品をデジタル修復して、公開している。

童話の世界って、美しいけれど奇妙で残酷でインモラルなもの。カトリーヌ・ドヌーブは、完璧な美しさでその世界を体現している。

宝石を生むロバのおかげで裕福な王国。この国のテーマ・カラーは青。召使いの顔は青く塗られていて、服も青。馬だって青く塗られている。ジャン・マレーが王様。衣装はちょうちんブルマに銀のタイツ、玉座(?)は真っ白な猫型。
お妃が亡くなる時「わたしより美しい女性と再婚して欲しい」という遺言を残したからさぁ大変。そんな女性は、王女ただ一人なのだった。
執事も王室付きの学者も、実の娘である王女との結婚を強力に勧めるのも歪んでいる。
父親である王様から求婚されて困った王女は、リラの妖精に相談する。この妖精が、デルフィーヌ・セイリグ。言動も服装もぶっ飛んでいてステキ。
妖精のアドバイスにより、ロバの皮に身を包んで姿を消す王女。
赤の国の王子と出会って…、とハッピィエンドまっしぐら。

求婚を断るために難題を出すも、次々とクリアされてしまって、王様の愛を受け入れそうになる危うさ。王子と出会って、巧妙に恋を仕掛ける大胆さ。カトリーヌ・ドヌーブは素晴らしいです。
そして、ミシェル・ルグランによる不思議なフレンチポップス。

学者の実験室では赤や青など色とりどりの液体のはいったフラスコから、ボコボコと煙が出てたり、お城の装飾はかなりキッチュ。
王妃の葬式は、一面の雪。そして、球形のガラスが棺で、敷き詰められた赤い花の上に王妃が横たえられている。幻想的に美しい場面。

軽やかに楽しい映画でした。

Bunkamuraル・シネマにて。(公式サイト

監督/脚本:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
撮影:ギラン・クロケ
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ、ミシュリーヌ・プレール

Peau d'Ane  1970->2004  フランス

『電車男』

densha いつもなら絶対にみないタイプの映画。
だって「純情初恋物語」というふれこみなんですもの。恥ずかしいですわ。
それでも、せっかくのギンレイホール二本立て。覚悟を決めてみることに。

彼女いない暦22年(=年齢)のヲタク青年(電車男)が、電車内でからまれている美女(エルメス)を助けたことをきっかけに、美女と知り合っていく。彼の恋を応援するのはインターネットサイト(2チャンネル)の仲間たちだった。

電車男が山田孝之であるというところから、すでにもうファンタジィ。
美女エルメスと知り合う冒頭の時こそダサイ格好をしているものの、デートの約束を取付けて、髪の毛を切り服を替えたら、もう立派なイケメンです。
エルメス役の中谷美紀だって、電車男を理想的にリードしてくれる。

出来過ぎの展開ではあるが、ネットの仲間たちが応援するという構図をスピーディにみせてくれるので、こちらも仲間になって応援しているような気持ちになることができる。

覚悟を決めたせいかそれなりに楽しめたけれど、それでもラストはちょっとツラい。
「ネットの世界よりもリアルが大事」という風なラストは、ちょっとどうなんだろうか?
まぁ、こういうラストだと、ネット社会を危険視する年配の方々にも安心なんだろうけれど。

飯田橋ギンレイホールにて。(公式サイト

監督:村上正典
原作:中野独人
脚本:金子ありさ
出演:山田孝之、中谷美紀、国仲涼子、瑛太、佐々木蔵之介、木村多江、岡田義徳、三宅弘城、坂本真、西田尚美、大杉漣

2005 日本

『フライ、ダディ、フライ』

娘を傷つけられた親父が相手と戦うために、高校生に特訓してもらうひと夏の物語。
大変な特訓に耐えなければならないから、そのためには徹底的にひどい目にあわなければならないのはわかるんだけど、それでも、幸せだった家庭が娘がボコボコにされることによってバラバラになってしまう前段階の話しはかなり不愉快。
監督もそのヘンをわかっているからプロローグはモノクロで処理したんだとは思うけれど、それでも本当にイヤ。

でも、カラーになってからの展開は、ある意味ファンタジィとして楽しめる。

堤真一が、ものスゴーく情けないジャージ姿で最初は全く動けない親父をやっている。実はものすごく身体能力が高い堤真一なので、動けない演技にはやはりムリがあると思うんだけど、そのあたりのヘナチョコさ加減がファンとしてはかなり萌え〜である。鍛えられた後の動きは、当然文句無しだし。

指導役は、岡田准一。姿かたちも動きも全て美しい。こちらにもかなり萌えでした。

やはり、男はブルース・リーを目指すのだ。

飯田橋ギンレイホールにて。(公式サイト

監督:成島出
原作/脚本:金城一紀
出演:岡田准一、堤真一、松尾敏伸、須藤元気、星井七瀬、愛華みれ、塩見三省、浅野和之、温水洋一

2005 日本

『イエスタディ、ワンスモア』

映画の日の本日、三本目は軽いタッチのロマンティックコメディだ。

yesterday冒頭シーンから、ハーバーといい、ラジコンボートといい、音楽といい、絵のかんじといい、懐かしさを感じてしまう。楽しい泥棒のかんじが、ルパン三世みたい。

アンディ・ラウとサミー・チェンが、表の顔は富豪夫婦、実は泥棒を演じている。ある日、夫から突然の離婚を言い出される妻。それから2年後、資産家の息子からの結婚申込を家宝の首飾り目当てに承諾する元妻だが、その首飾りが何者かに盗まれてしまう。盗んだのは元夫…?

もう、全編通してお金持ちアイテム満載!リッチなレストラン、最高級ワイン、葉巻、競馬場のVIP席、高級スポーツカー、宝石などなど。
元夫婦の駆け引きが楽しい。
元夫が、元妻に向ける眼差しが優しく、元妻のやんちゃ振りが可愛い。
葉巻をふかす女の人をみたのは、初めてかも。

後半は、ずっぽりラヴストーリィ。ちょっと切なくて甘いラスト。

とりあえず、何も考えずに楽しめました。

シネ・リーブル池袋にて。(公式サイト

監督:ジョニー・トゥ
出演:アンディ・ラウ、サミー・チェン、ジェニー・フー、カール・ン、ラム・カートン

龍鳳門  2004 香港

『ドア・イン・ザ・フロア』

doorinthefloor冒頭から心を鷲掴みされてしまった。
こういう映画に出会いたかったんだと思える、わたしにとってほぼ完璧な映画。

児童文学作家のテッド、妻のマリアン、4歳の娘ルースが、静かに暮らしている。
その夏、夫妻は奇妙な別居生活を始め、作家志望のエディがテッドの助手として住み込むことになる。

ジョン・アーヴィングの最新ベストセラー小説「未亡人の一年」の前半部分を映画化。
ジョン・アーヴィングの小説はとても好きなんだけど、読んだ後にあまりにも感情を揺らされてしまうので、読むのに注意が必要だ。
この映画にも、同じ印象を受けた。

「ドア・イン・ザ・フロア」というのは、テッドが書いた絵本のタイトル。床の上のドアを開けると何か恐ろしいものがある。でも、そのドアを開けなければならない時もある。

「死ぬって壊れること?」と言って、冒頭にわたしの心を鷲掴みにしたルースのエル・ファニング(あの天才子役ダコタ・ファニングの妹。恐ろしき演技派姉妹!)を筆頭に、俳優たちの繊細な演技が素晴らしい。
淡々と過ぎていくようにみえる生活の中で浮き彫りにされていく哀しみ。

哀しみに満ちているのにどこかに明るさを感じることができるのは、映像の美しさによるところが大きい。ワイドスクリーンに、あまり動かないフレーム。そして、境界が曖昧になるギリギリの柔らかな光。映画館でみる幸せを感じる。
音楽のトーンもギリギリにおさえられていて、監督の繊細さが伝わってくる。
エンドクレジットも素晴らしい余韻。

喪失と再生の話しなんだろうけれど、そう単純なものではないとも思う。
とにかく、映画をみることの喜びをわたしに思い出させてくれる映画だった。

恵比寿ガーデンシネマにて。(公式サイト

監督/脚本:トッド・ウィリアムズ
原作:ジョン・アーヴィング「未亡人の一年」
出演:キム・ベイシンガー、ジェフ・ブリッジス、エル・ファニング、ジョン・フォスター

THE DOOR IN THE FLOOR  2004 アメリカ

『ポビーとディンガン』

pobbyanddinganお兄ちゃんが健気にがんばる姿を応援せずにはいられなくなる。

タイトルの「ポビーとディンガン」は、ケリーアンという女の子のイマジナリーフレンドの名前。両親も、お兄ちゃんのアシュモルだって、この友だちの実在を信じていない。でも、ポビーとディンガンがいなくなった、と言い出してから、どんどん弱っていく妹のために、お兄ちゃんはがんばるのだ。

こういう、空想好きな子供に周囲の人たちが巻き込まれて、更に事件も起こってしまうという展開はとても苦手なので、最初はイライラしながらみていた。
なんてったって、ケリーアンは神経質そうであんまり可愛くないし。
でも、最初は信じていなかったくせに、妹のためにポビーとディンガンを探すのに一生懸命になっているアシュモルお兄ちゃんをみているうちに、話しに引き込まれてしまう。
予測されるラストシーンなのに、苦もなく感動させられてしまったくらいだ。

オーストラリアの田舎が舞台。父親が一攫千金を夢見て、イギリスからオパールを堀りにやってきた一家。生活の不安定さと、一家の疎外感がそこはかとなく伝わってくる。父親と母親を信じて、支えるお兄ちゃんが危なっかしいけれども頼もしいのだ。

信じる気持ちは大切だと思わせてくれる。

恵比寿ガーデンシネマにて。(公式サイト

監督/脚本:ピーター・カッタネオ(『フル・モンティ』)
原作:ベン・ライス
出演:クリスチャン・ベイヤース、サファイア・ボイス、ヴィンス・コロシモ、ジャクリーン・マッケンジー
OPAL DREAM   2005 イギリス=オーストラリア

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