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『吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)』2回目

senshuraku-nov顔見世の千秋楽。今月2回目の昼の部。(その時の感想はここ
本日は1階通路後ろすぐの席。ここからだと舞台全体がとても見やすいし、2等席なので値段も少し安いのでお得。だが、本日は通路を挟んで前の席に大きい人が座ったため、舞台の真ん中に穴があいた。残念。これも運なのであきらめる。

「息子」前回みた時気になった点 ”親子二人は、いつお互いのことに気づくのか?”に注目してみていた。
9年前に上方へ修行に行った息子を信じている親父。ならず者になって帰ってきた息子。やはり、最初はお互いに気づいていない。息子が気づくのは、親父が息子の名前を言った時。親父のほうは、最後まで気づいていないようにみえた。
筋書にも、”正宗白鳥は「九年ぐらい会わなかった実の親が子の顔や声を忘れるのはおかしいと疑問を呈しているが、その点の克服が演技、演出の難しさにもなっている。”とある。その点をどう克服すれば良いんだろうか?
19歳の時から9年というのが微妙な年月。もう少し経ってしまっていれば納得できるかもしれない。気づいてしまう演出だとベタベタになってしまいそうだし、確かに難しいところ。

「熊谷陣屋」仁左衛門の熊谷直実はやっぱりいいわ〜。動きや表情やセリフが豪快でメリハリがあるので、義太夫の語りがよ〜くわかる。決まった時の格好が良いのでみていて楽しい。今までは、熊谷が勝手に出家してしまって、妻の相模が置いてきぼりなのが疑問だったのだけど、今回は熊谷の絶望が伝わってきて納得できた気がした。
雀右衛門の相模は、前回よりも更にしっかりしていて素晴らしかった。立ち上がった時に少しよろっとしても、動揺している演技だと思えたくらいだ。前半は、敦盛を失った藤の方への気遣いが伝わってくるし、後半は実の息子を失った嘆きが伝わってきた。

「雨の五郎」「うかれ坊主」舞台の真ん中が見えない状態だったので、コメントなし。

「文七元結」2回目なので冷静にみてしまった。幸四郎の長兵衛は、博打で借金をこしらえてしまうような人間にみえないところが難点か。長兵衛が大事な五十両を文七にやってしまうくだりには納得できるものがあり、人生訓みたいなものを感じた。
何はともあれ、ハッピーエンドの幕切れは気持ちが良いもの。

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