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『蘆屋家の崩壊』をよんだ

エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」からきているだろうタイトルだし、幻想怪奇短編集と銘打ってるし、耽美な作品を想像して読んだら全く違うので驚いた。
三十路を越えて未だ定職に就いていない猿渡と「伯爵」という綽名の怪奇小説家が、豆腐好きが縁で結びつき、そして遭遇する事件を描く短編集。
猿渡の一人称で語られるお話しは、淡々とそして飄々としているのに、少しずつ歪んでいる。
「反曲隧道」の冒頭から、句読点のない文章のリズムに引き込まれてしまう。
「蘆屋家の崩壊」「猫背の女」「カルキノス」「超鼠記」「ケルベロス」「埋葬虫」と続く。
そして、最後の「水牛群」は圧巻だった。猿渡が苦しみから解放されるラストに心が打たれた。

津原泰水作。集英社文庫。

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