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『胎内』をみた

芝居が始まってすぐに、設定が戦後であることがわかる。
ある山中の洞窟に、男女二人連れがやってくる。何か事件に絡んで追われているらしい男・花岡金吾とその愛人のような女・村子。
戦争中にその洞窟を掘っていた男・佐山富夫が、そこには居た。
そして、地震によって出口が塞がれてしまい、閉じ込められてしまう三人。
食べ物も空気すらなくなっていく極限状況で、それぞれが自分に向き合い、生きるということを考え始める。

設定は戦後なのだが、とても普遍的な話しであることに驚く。
追いつめられた男たちと女が語る台詞は、人間の本質、生きることの意味を語ってとても魅力的なものだった。ただし、テキストとしては。

残念なことに、演じる役者たちから極限まで追いつめられているという状況を感じることができなかった。
最初から最後まで同じ調子で繰り出される台詞。お腹が空いて足下がふらついているらしいのに、とても元気に見えてしまう男たち。

奥菜恵は、ちょっとハスッパな女をしっかり演じていたと思う。至近距離から見ても本当にキレイだった。

三好十郎47歳、1949年の作品だそう。戯曲の良さはとてもよく分かった。
ろうそくの灯りを効果的に使った暗転はとても格好良かったし、天井から落ちる水など、舞台美術も良く、青山円形劇場に合っている芝居ではあった。

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