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「陰陽師 13」をよんだ

夢枕獏の小説をもとにしたということになっているが、もう既に原作とは異なる世界になっている 岡野玲子版『陰陽師』。12巻で終わりだと思って読んでいたら、全く終わる気配がなくて、巻末の13巻完結という宣伝に気が抜けたのは7月。でも、とうとう本当に最終巻だ。

まずは、美しい装丁にうっとりする。そして、厚い。こんなに素晴らしい本を 千円以下で買うことができるとは、と しばし感激。
しかし、ものすごい情報量だ。気合いをいれて一回読んだが、全てを咀嚼するのはムリ。まぁ、気長に再読することにしよう。
岡野玲子さんって、スゴい人だ。既に漫画家の域を越えているのではないだろうか? 

岡野玲子さんのサイトに、美しい原画が載せられていた。

「バルバラ異界 4」をよんだ

連載の第一回目を雑誌で読んだ。しばらく経ってから出たコミックスを読んで、あまりにもスゴい展開に度肝を抜かれ、掲載誌をまた購入し始めようかと思ったくらい。結局、連載が終わるまで待ち遠しいのは変わらないので、やめたけど。

近未来を舞台に、"バルバラ"というひとつの言葉が、異なる事象に次々とリンクしていく謎。
少女の幻想的な夢、夢先案内人、カニバリズム、母と娘、父と息子、若返り、等々、いくつもの魅惑的な要素がどのように集約されて、どのような結末を迎えるのか、ものすごく楽しみに待っていた。

そして、最終巻。ハッピィエンドといえるんだろうけど、それでも、切ない余韻が残る結末だった。
この読後感を少々寝かせてから、再度一気読みしたい。

萩尾望都作品は、偉大なり。

「白夜行 第一部」をみた

東野圭吾の原作を 舞台化したもの。
原作は未読だったのだが、書店で文庫を見るとかなりの大作。だから、二部構成にしたんだろうけど、こういう試みは初めての体験。

最初のうちは、時間がどんどん進んでいくのにとまどったが、スライドによる場面提示に慣れたのか、途中から気にならなくなった。女性の衣装は、あまりにも極端な気がしてしまうことも多いのだが、今回はそれが分かりやすくて、結果的には良かったと思えた。

エピソードの積み重ね方で、原作に忠実であろうことが窺われる。話しをすっきりとみせているのは、脚色の力だろう。
主役の二人はまだ、表立って交錯することがない。
笠原さんが、暗くて屈折した役を見事に演じていたと思う。後ろの方から観ていたせいか、最初に出てきた時にわからなかったくらい。
もう一人の主役舟見さんは、"並外れて美しい容姿を持つ"娘役。本当に美しいかどうかは別として、男性が演じることによる妖しさが出ていて役に良くあっていると思った。

多分ミステリィのはずなので、第一部は"謎の提示編"、第二部は"解決編"になるだろうことは 大体想像できる。ただ、第一部としての終わりで、幕開きの場 面(現在?)に戻るのではないかと思っていたんだけど、戻らなかった。第二部にも同じ場面が出てくるんだろうけど、思わせぶりだよなぁ。

話しの先は想像できるような、それでも、第二部を楽しみに待ちたい。

紀伊國屋ホールにて。

懐かしいと思ってはいけない

先日、某「本の情報誌」から、「ガラスの仮面」についてメールアンケートの依頼があった。
懐かしいなぁと思ったんだけど、実はまだ終わっていなかったのだった。
(現在、単行本は42巻まで刊行されている。)

自分で買っていたのは、連載していた時の「花とゆめ」。単行本は買っていないが、なんだかんだいって、友だちから借りたりして 結構良く覚えている。
「あっ、今お城が見えた気がしたわ。」とか、「不思議ね、あの子、何だかとてもキレイに見えるわ。」とか、いいながら目をゴシゴシするってかんじの場面を読んで、お芝居ってすごいわ、と思ったものだった。

1976年に連載を開始してから、早30年近く。マヤちゃんは、既にわたしよりも年下になってしまった。それなりに芝居好きになった今、もう一度読んだら印象は変わるのだろうか?

作者の美内すずえさんのオフィシャルサイトがあった。Informationコーナに、「『紅天女』能楽公演」についての情報があった。
うーん、ちょっと興味あるかも。

ちなみに、わたしが好きなのは、「姫川亜弓」。報われてほしいよなぁ。
というか、まずは完結してほしい。

のきなみ最終回に

あまりTV番組は見ないんだけど、それでも、毎週楽しみにしている番組はある。
それらが、のきなみ9/27に最終回を迎えてしまう。

MONSTER」「攻殻機動隊2」「ヘビメタさん」は、偶然だけど、どれも火曜日の深夜に放送されている。
HDDレコーダが一つしかないので、「ヘビメタさん」は 今ではあまり使用していないヴィデオに録画していて、機械がうまく動かなくて苦労した。
4月から放送されていた「ヘビメタさん」が終わってしまうなんて。マーティと会えなくなるのが悲しい。
MONSTER」は、原作ありだからここで終わるのはしかたないんだけど。

とりあえず、録画ミスしないように気をつけないと。

「ライフ・アクアティック」をみた

途中までの印象は、「困ったなぁ〜」というものだった。
けっしてつまらなくはないんだけど、マジメなんだか、笑いをねらっているんだかわからないかんじに、落ち着かない気持ちにさせられてしまったのだ。
(ちなみに、ウェス・アンダーソン監督は初めて。)
見ているうちに だんだん映画の世界に取り込まれていったんだけど、独特の世界があることは間違いない。

最近ヒット作がない、海洋ドキュメンタリィ監督のスティーヴ・ズィスーが、仲間の"リベンジ"と人気回復のために、クセ者ぞろいの「チーム・ズィスー」を率いて航海に出て、、というお話し。

スティーブ・ズィスーを演じるビル・マーレイ、「困ったな〜」という気持ちは、多分彼の存在によるものだと思われる。何か自信のないような、それで も尊大だったり、とにかく、「チーム・ズィスー」という変な集団を率いるという行為をかなりマジメに演じているようにみえるのだ。彼のマジメさに、最後に は愛おしく思わせられてしまって、なかなかステキ。

一番ツボだったのは、スティーブ・ズィスーを盲目的に慕っているエンジニアを演じたウィレム・デフォー。彼を可愛いと思ってしまったのは、初めて。

イルカとか犬とか、その他のクリーチャのアクセントもきいていて なかなか面白い映画だった。

ギンレイホールにて。(公式サイト

「メリンダとメリンダ」をみた

ウディ・アレンの映画って、わたしにとってかなり微妙だったりする。ものすごく好きなわけではないんだけど、予告編を見ると「見に行かなければ!」という気にさせられてしまう。でも、アレン本人は出ないほうが好み。本作にも出ていない。

マンハッタンのレストランにたむろする劇作家たちが、「人生は悲劇か喜劇か」を議論して、医者の夫と離婚してNYに戻ってきたメリンダが ホームパーティに突然現れるという同じ設定から、悲劇と喜劇、2つの話しが始まる。メリンダ以外の登場人物は異なるが、ピアニスト、ランプ、サファリ、医者、俳優、おしゃれなビストロ、飛び降り自殺騒動、など、同じ素材を使いながら 話しが進んで行く。

悲劇とか喜劇とかいっても、そんなに劇的に違うわけではない。まぁ、人生なんてそんなもの、ということだろうか。
メリンダを演じるラダ・ミッチェルが、悲劇と喜劇とで全然違う顔を見せていて、なかなか良かった。
喜劇で、メリンダと絡む俳優役を演じたウィル・フェレル。最近見た「奥様は魔女」で、ニコール・キッドマンの相手役を演じた俳優だった。売れっ子らしい。ゴリラ顔だと思うんだけどね。

ギンレイホールにて。(公式サイト

シネマパスポート制度

それなりに映画を見るので、なるべく安く見る工夫は欠かせない。

ギンレイホールのシネマクラブというパスポート制度は、多分それが始まった年に入会してずっと利用している。会費は、一人用で10500円、二人用で18900円。入会してから1年間は、何度でもギンレイホールを利用できるというもの。2週間毎に2本ずつのラインナップ。なので、全部見ればかなりお得。
とはいっても、難点もある。
ロードショウ館ではなく いわゆる名画座なので、上映する映画がなかなかわからないことだ。
パスポートを持っているので、なるべくギンレイホールで見たいと思っているんだけど、当然、今ロードショウ中の映画全てを上映するわけではない。
だから、絶対見ると決めている映画は、ロードショウ館で見ることになる。そういう映画がギンレイで上映されることになると、「負けた」という気になる。

シネマパスポートをめぐっての映画の分類。

  1. SWなどいわゆる大作。こういう作品は大スクリーンで見たいし、そういうのは多分ギンレイで上映しないので 迷わずロードショウ館で見る。 => 勝負無し
  2. とりあえず絶対に見たいのでロードショウ館で見る。ギンレイでも上映しない。 => 勝ち(たまに、時間がたってから上映する時もあるけど)
  3. とりあえず絶対に見たいのでロードショウ館で見る。後日ギンレイで上映される。=> 負け(最近では、「大統領の理髪師」)
  4. 絶対に見ようと思っていたら、ギンレイの上映スケジュールにのったのでギンレイで見ることに変更。=> かろうじて勝ち
  5. 絶対に見ようと思っていたが、都合でロードショウ館で見ることができなかった。後日ギンレイで上映される。=> 勝ち
  6. 見るかどうしようかちょっと迷って、ギンレイで上映されそうだから待った。上映される。 => 勝ち
  7. 見るかどうしようかちょっと迷って、ギンレイで上映されそうだから待った。上映されていない。 => 負け
  8. ギンレイで上映されたら見ようと思った映画が上映される。 => 勝ち
  9. 全然見るつもりはなかった映画が、ギンレイで上映される。=> 勝負無し(同時上映作品を見る時に、見ても良いかなというくらい)

こう書くと、負けのパターンは少ないんだけど、実は3のパターンで負けが多かったりする。
本日は、4と8のパターンで2本(「メリンダとメリンダ」と「ライフ・アクアティック」)とも見ることに。

「吉原御免状」をみた

何はさておき、もうこれだけは書きたい。

堤さんの殺陣が美しい!!

動きがキレイなんだろうけど、とにかく大きく見える。新感線の殺陣はいつもすごいけど、堤さんは格別な気がしてしまった。

肥後の山中で宮本武蔵に育てられた若武者、松永誠一郎は、師の遺言によって吉原へと赴き、吉原誕生に隠された謎である「神君御免状」をめぐる争いにまきこまれていく。。。

「笑いを抑えた新感線」という風に聞いていたが、ズルっていうのがないだけでそこそこ笑えるところはあったと思う。梶原さんが軽い部分を担当しているかんじ。
橋本さんが、ものすごく渋い役どころだった。絶対にギャグを言いそうな場面で言わなかったのにはちょっと驚く。
そして、最大の敵、<裏柳生>の義仙役の古田さん。暗ーくて嫌なかんじがとても良い。
ヒロインである勝山太夫役の松雪さん。一幕目は キレイだけど細いよなぁなどと思いながらみていたんだけど、最期のシーン、不覚にもぐっときてしまった。

いろいろとコメントしがいのある舞台だったけど、その他はまた次回。

これからに期待

ホリプロが アートスフィアを取得したそうだ。
アートスフィアって、カラーのない劇場だった気がする。
何か遠いイメージがあるんだけど、良い舞台をたくさん制作してほしい。

スポニチのニュースは、こちら

話しが違う気がするんだけど

春の海」の予告編を見た。
三島由紀夫作の小説を10年以上前に読んだことがあるはずなんだけど、何か話しが違う気がしてしまった。
映画では、究極の純愛ー"悲恋"が描かれているらしい。実際、そうなのかもしれないけど、わたしの記憶では「身勝手な男の報われない愛」という印象なんだよね。

夏休みから続行中の大掃除で、「春の雪」が出てきた。箱入りハードカヴァーで、旧仮名遣いのなかなか立派な本。(なんと値段は、680円!)
当時、今でいうストーカ的な男に言い寄られていた先輩が、「僕の気持ちは、『春の雪』の主人公と同じです」てなことを言われて、本を持っていたくなくなったという理由で この本をくれたんだった。
そういう背景があったから、余計に印象が悪いのかなぁ。

映画は、見るかどうか微妙だけど、原作は読み返してみた方が良いのかも。

華流らしい

先日、特定の映画のではないチラシが映画館に置いてあった。
多分、ショウタイム というwebサイト作だと思うが、タイトルは、"時代は今、華流(ファリュウ)"。エディソン・チャン、ショーン・ユー、ジェイ・チョウの三人を取り上げていた。B4見開きという力のはいったもの。
9/15発売のぴあでも、"華流"スターの波ということで、上記三人にチェン・ボーリンを加えた四人を取り上げていた。
ブームを作ろうとしているのか、既にブームなのかはわからないけど、アジア映画が元気なのはうれしい。
とりあえず、既に公開中の「頭文字(イニシャル)D THE MOVIE」と予告編を見て楽しみな10/8公開の「ベルベット・レイン」は見るつもり。

「ランド・オブ・ザ・デッド」をみた

新宿オデヲン座にて。(公式サイト

ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビホラー映画。
といっても、大抵のゾンビ映画は、突然甦った死者であるゾンビとそれに対抗する人間との戦いという構図だが、これは違った。
ゾンビから守られた高層タワーで贅沢な生活をしている富裕層。高層タワーの周囲でひどい生活をしている貧困層。ゾンビひしめく危険地域から物資を調達する傭兵たち。そして、進化しつつあるゾンビ。
安全で贅沢な生活を独占している富裕層の支配者カウフマンをデニス・ホッパーが演じていて、この映画での悪役はこいつに決定。最後に当然殺されるんだけど、気持ち良いくらい。
ゾンビが進化して、道具を覚えたり、仲間が死んだことに哀しみを感じたりする様が新鮮。(ちょっと笑えたりするんだけど)
傭兵であるライリーが主人公だと思うが、やたら格好良いのはアメリカの良心といったところか。
行き場を求める主人公たちの姿をゾンビと重ね合わせて悲しいかんじで終わった映画だった。

「奥様は魔女」をみた

六本木ヒルズにて。(公式サイト

普段だったら絶対見ない種類の映画だが、ニコール・キッドマン主演ということで見に行った。
ニコール・キッドマンは、期待にたがわず30才を越えているのにとても可愛く、魔女にぴったりだった。何も考えずに楽しめ、それなりに面白かった。。
TV版の「奥様と魔女」は子供の頃に見ていたが、アメリカでもとっても人気あったということがわかった。終わり。

映画化された××

明日(9/17)から 「ルパン」という映画が公開される。
かなり前から予告編を見ていて、見に行くかどうかかなり悩んでいる。
わたしとルパンの出会いは、小学生の時。あの懐かしいポプラ社のシリーズだ。読んですぐに虜になり、手元に置きたくて一生懸命そろえた記憶がある。
で、そんなファンのわたしからみて、主役であるルパンのヴィジュアルがどうも"びみょ〜"。「あんなに肩幅狭くて撫で肩じゃないやい」とか「あの髪型はルパン三世じゃないのよ」とか思ってしまう。
会員になっている劇場でやるので、多分見に行くと思うけど。

あと、大極宮の週刊大極宮(京極先生コーナ)で知ったんだけど、妖怪ハンターシリーズの「生命の木」が映画化!しかも既に試写済み!タイトルは、「奇談」。
同居人が大ファンで、諸星大二郎は全作品が家にある。独特な雰囲気の漫画だ。
かなり前に 塚本晋也監督「妖怪ハンター ヒルコ」を見た。沢田研二が妖怪ハンター稗田礼二郎を演じていたが、今回の稗田礼二郎は、阿部寛だそうだ。
何かものすごく楽しみ。
「おらと一緒にぱらいそさ行くだー」
サイトはあったけど、まだ何もなかった。

どうして、「ルパン」は微妙だけど、「妖怪ハンター」はオッケーなのか?
そこが、自分でも不思議なところだったりする。

三百人劇場閉館!

千石駅近くにある「三百人劇場」が2006年末で閉館、というニュースを知った。

 演劇上演や、名作映画の上映などで親しまれてきた東京都文京区本駒込の「三百人劇場」(257席、建設当時は302席)が老朽化のため、06年末で閉館することが決まった。

 同劇場は、劇作家・評論家の故福田恆存氏らが設立した財団法人現代演劇協会が74年に建てた。財団付属の劇団昴(すばる)が拠点にしている。近年、建物の傷みがひどくなり、建て替えは経済的に難しいため、閉館・取り壊しを決めた。

最近も、「ソビエト映画回顧展 05」を見るために通ったばかりなので、ショック。
実はここで芝居をみたことはない。
でも、昨年にも「中国映画の全貌2004」という特集上映に通ったり、特集上映の映画館としてなじみがあるだけに 残念だ。
老朽化が理由とのこと。椅子を新しくしていたので、まだまだと思っていたんだけど。

「天保十二年のシェイクスピア」をみた

シアターコクーンにて。

多分、ネタバレ。

盛りだくさんの、そして終わってしまうとあっけないような舞台だった。
あまりにも濃く豪華な配役の贅沢な使われ方がすごい。
"シェイクスピア全37作品を縦横無尽にちりばめた”といっても、わたしは半分もみたことがないはず。それでも、知っているようなものがドンドンでてきて楽しい。ハムレットなんて、ここでやった時の親子そのまんまだし。

十八禁な猥雑感がたまらない。徹底的に笑い飛ばすスタンスに気合いを感じる。
狂言回し的役どころの木場さんがとても良かった。
篠原さん、可憐に演じていて好感もてたけど、早替りの時、着物を二重に着ているのが丸わかりでちょっとドスコイだった。

両側に場面名と歌詞の字幕が出されていた。場面名は良いけど、歌詞は出さないで欲しかった。二階からみているせいか目の端に入ってしまって、舞台上に集中できなくて、正直邪魔だった。歌詞のインパクトを目で確認してほしかったのだろうか?だったら、新感線みたいに配ればよいのに。
当たり前だけど、新感線版の「天保十二年のシェイクスピア」とは別物のようだった。

パンフレットは、十月販売の舞台写真付き(九月は稽古写真付き)のほうを買うことにして、今回は未購入。

買ってしまった

かなり宣伝をしていると思われる、GAME BOY microとそれと一緒に発売される「ス−パーマリオブラザーズ」。
スーパーマリオ生誕20周年を記念して、以前限定販売していたものを再販するとのこと。
ファミコン時代にやったこともあるし、音楽が好きなので 以前の発売の時にかなり悩んでいたら、その間に売り切れてしまって後悔したので、今回は予約までしたうえに 発売日の本日買いに行ってしまった。

実は、ファミコン時代にも全ての面をクリアできなかった記憶があるが、まぁ良いでしょう。
ゲームはこのくらいシンプルなものでないと、と思わせてくれる。

「妖婆・死棺の呪い」をみた

最終日の「ソビエト映画回顧展 05」、三百人劇場にて。

原作は文豪ゴーゴリの「ヴィー」、といっても未読。
神学生と魔女の対決を描いている。ずーっとみたかった作品。
民話を元にしているとのことで、全体的に牧歌的な音楽が流れていて、ちょっとほんわかしているかんじ。
アナログなSFXで表現される怪異とかクリーチャたちがとってもキュートだった。 空飛ぶ棺桶、穴からつきでる青白い手、乱舞する巨大な青白い手。
ずっと出ている魔女というか女妖怪(とても美人)が、ヴィーなのかと思っていたら、最後の最後に出てきた親玉がそれだったのでびっくり。 これもステキな造形だった。
昨日は、ムルナウの「吸血鬼ノスフェラトゥ」をみたので、棺桶もの好きみたいな私である。

「吸血鬼ノスフェラトゥ」をみた

映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」の初日、有楽町朝日ホールにて。

初日ということで、ドイツ文化センターの人と、ムルナウ財団の人、演奏者の人の舞台挨拶があった。司会(朝日新聞社)の段取りが悪く、せっかくの挨拶なのに拍手もできないほどだった。
無声映画は、公開当時の上映では"映画音楽会"といって、音楽付きで演奏するものだったそう。確かに、クレジットに作曲者の名前がはいっていた。
演奏は、ピアノとヴァイオリン。ピアノのアリョーシャ・ツィンマーマンは今回の演奏曲の作曲者でもある。ヴァイオリンは、実の娘さん。

ブラム・ストーカーの<ドラキュラ>に基づいて作られているが、著作権の問題でドラキュラという名称が使えなかったらしい。
この映画に出てくる吸血鬼のイメージは有名だが、みるのは初めて。
今までみたことのある吸血鬼の造形とはかなり違い、とても怪物っぽい。怪物っぽさを表現する特撮がなかなか凝っていて楽しかった。
あと、吸血鬼を倒す方法が、杭打ちではないのも初めてだよねぇ、、、、と考えてたら思い出した。

「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」という2001年公開の映画が、この「吸血鬼ノスフェラトゥ」の撮影秘話という形のストーリィだった。吸血鬼を演じる俳優が実は本物だったという設定。
大好きなジョン・マルコヴィッチが監督役で、吸血鬼役は、ウィレム・デフォー。みたことを忘れていた映画だけど、公式サイトをながめていたら結構思い出してきた。
みている間、何となく既視感があったのはそういうことかしら。


演奏付きなので、ずっと音楽が流れている。
場面の雰囲気に音楽はかなり影響を与えていると思える、映画にマッチした曲だと思った。オリジナルの曲でもみてみたい。(スコアが存在しないのかな?)

映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」

「亡国のイージス」をみた

丸の内ピカデリーにて。(公式サイト

福井晴敏原作の映画化。原作は未読。

”自衛官が国家に対して反乱を起こす”というかなり際どい話し。テロリストと政治家たちとの駆け引きあり、アクションあり、人情あり、と盛りだくさん。
”亡国”という言葉が重くつきささってくる。人情部分が少し甘いかな、という気がしないでもないが、まぁ後味が悪くないので良いことにする。
メインの登場人物がたくさん出てくるのに すっきりとみることができるのは、脚本のおかげもあるが、俳優の力量だとかんじる。最低限の台詞に感情や状況を表現することができる良い俳優がたくさんいるんだなぁと実感できたのがうれしい。

エンドクレジットで流れるのが、歌ものでなかったので余韻に浸れて良かった。歌が良い効果をあげる時もあるが、この映画は違うと思う。(音楽はトレヴァー・ジョーンズ)

自衛隊全面協力の映像迫力はさすが。
あと、日本が舞台のテロものということで、政府のバタバタした対応にもとてもリアリティをかんじた。

以下、ネタバレなので背景色。

宮津副長がテロに加担しているのはなぜか?というのは途中までの謎だった。全ての発端とされている「亡国の盾」という論文を息子が書いたということ、その他の幹部達は宮津副長に共鳴してテロに加わったということは、さらりと表現されている。後から考えると、もっと深い理由はあるんだろうと思える。でも、寺尾聰の存在感によって、みている間は納得させられていた。
幹部達の存在感は、もう少し、、といったかんじだったけど。

北朝鮮側工作員のテロ動機が、「首領さまばんざーい」というものではなくて、「祖国を亡きものとする」というのが、新鮮にかんじられた。
でも、[GUSOH]を盗まれたのは米軍なのに、具体的な対策をとらないのはなぜなのだろうか?その辺のからみは時間的に削除された部分なのかな。

中井貴一の役柄は、実はテロリストだったというドンデン返しのはず。それは、勝地涼が演じる"如月行"の存在と同様に 話しの一つの山ではないのだろうか。でも、事前に中井貴一がテロリストであることを宣伝で知っていたので、最初は混乱してしまった。

「京舞」九月新派公演 をみた

初代水谷八重子 生誕百年記念と、新派ゆかりの人々を偲ぶ公演。
二代目水谷八重子が三世井上八千代、波乃久里子が四世を演じる。

芸への執念を描いているらしい。随所に舞が挿入されて華やかな舞台だった。
でも、水谷八重子が、ただの我がままなお婆さんにみえてしまったのは、老け役を楽しんで演じているようにみえてしまったからか。波乃久里子は、芸に悩む15才の娘を演じてさすがと思った。

途中に、新派との思い出を5分ほど語るゲストコーナがあって、本日は淡路恵子さん。大変きれいなおねえさまだった。
17日に ひいきの片岡仁左衛門が出るが、それだけのためにもう一回観るのはやめることにする。

「狩場の悲劇」をみた

日曜日に引き続き、「ソビエト映画回顧展 05」開催中の三百人劇場にて。

またまた、チェーホフ原作。唯一の長編小説で、美しい娘をめぐって愛と殺人が交錯するサスペンスとのこと。

娘役の女優さんがとっても美しくて いわゆるファムファタルとしての説得力があった。
ただ、出ている俳優たちの演技が全体的にとても淡白なので 殺人事件としてのインパクトが弱い。殺すほど好きだった、ということがわかりにくいからかなぁ。

文芸作のはずなのだが、あまりにも陰影のある映像と、ちょっと変な構図とカメラワークに、そして、挿入されるエキセントリックな音楽シーン、前衛的な作品でもある。

「九月大歌舞伎」をみた

昼夜通しで観劇。

とにかく「豊後道成寺」。最近の雀右衛門さんは少々お疲れのようにかんじられたので、大丈夫かと心配していたが、もうそんなの杞憂も良いところ。
シンプルな美術に、雀右衛門さん一人。出てくるだけでものすごい華。本当に美しい。(三階からみたせいもあるか??)
踊りはよくわからないので、ショー的な楽しさでみることが多いんだけど、女の心が伝わってきたような気がして引き込まれた。清元が良く聞こえたせいもあるかも。
特に幕切れ近く、激しい恨みに鐘がみえたような気がした。

ということで、その他はさらりと。
「賀の祝」段四郎さん以外にこういう役を出来る役者はいないのかなぁ。嫌いではないし演技は良いと思うんだけど、台詞があまりにはいっていないのでいつもハラハラしてしまう。毎月出過ぎなのでは?
三組の夫婦の組み合わせが 不思議なかんじがした。
「東海道中膝栗毛」俳優祭みたいなサービス芝居。有名な歌舞伎の台詞や場面がそこここで挿入されるが、一部の歌舞伎ファン以外には、空振りーってかんじ。
歌江さんの芸達者ぶりには 大爆笑。本当によく似ている。
富十郎さんは、コメディーセンスありかも。イノシシが良かった。
「平家蟹」リアルな蟹がコワいはずなんだけど、周りのおばさまたちは大受け。2ブロックは占拠していたような団体さんだった。でも、暗いし、昼の部で疲れていたのか、途中で爆睡して、玉蟲の殺人後に、覚醒した。その後の芝翫さん、恐ろしかった。
あと、オープニングのナレーションとスライドが良かった。
「勧進帳」富樫の富十郎さんが良かった。最近、この芝居では、富樫をみてしまっている気がする。
吉右衛門さんは、ゆったりして大きいんだけど、ちょっと余裕ありすぎなかんじに受け取れた。メイクのせいか三階からだと笑っているようにみえるんだよね。

昼の部で、初めてのお客さんが近くにいて、「賀の祝」でどうして桜丸が死ぬのかわからない、と言っていた。やり方はむずかしいと思うけど、「平家蟹」のような試みはやる価値があるのではないかと思った。
やりすぎると 歌舞伎鑑賞教室になってしまうか。。

「子犬を連れた貴婦人」をみた

「ソビエト映画回顧展 05」開催中の三百人劇場にて。

黒海の保養地ヤルタで出会った中年既婚男性と若い人妻との恋の話し。1960年製作の作品。
原作は未読。いわゆるメロドラマなんだけど、ヤルタとかモスクワの風景が興味深く、それほど起伏のない流れを 意外と(!)飽きずにみせられてしまった。
現代の映画に慣れてしまっているせいか、ドラマチックな展開を想像しつつみていたので、あまりにもあっけない幕切れに感動すら覚えた。
時代的な閉塞感とかやるせなさが そこはかとなく伝わる映画だった。

「バタフライ・エフェクト」をみた

ギンレイホールにて。

大学生のエヴァンは、過去にさかのぼることができることを知って、初恋の女性を救うために過去を操作するが、、という話し。( 公式サイト
”映画史上最も切ないハッピーエンド”らしい。

タイムパラドックスものなので、いかに辻褄があっているかは大切な要素。脚本には6年かかったそうで、なかなか納得させられるものになっている。
主演のアシュトン・カッチャーは、さすがに格好良い(髪型変だったけど)。初恋の女性役のエイミー・スマートは、過去が変わるたびに全く違う人生になって、別人のようになるんだけど、本当に変わること変わること。
主人公は、彼女を救いたいために過去を操作するという、自分にとって危険な行動を実行するが、そうせざるを得ないことに説得力を持たせていた。
その辺も相まって、これしかないのか、という 切ないラストにつながっている。

「エドモンド」をみた

青山円形劇場にて。

八嶋智人演じる平凡なサラリーマンが、占い師の「自分が本来いるべき場所にいない」という言葉をきっかけに、妻と別れ、夜の街へとさまよいでてからの転落のはてに、、という話し。

八嶋さんは、ほとんど出ずっぱりの熱演。その他の7人の俳優たちが 役を次々と変えながら 入れ替わり立ち替わりからんでいく。ほとんど何もない円形劇場の舞台上で、スピーディーかつクールに場面が入れ替わって人々と交錯していくさまが、とてもかっこ良かった。(移動距離は少ないかもしれないけどロードムーヴィーのようだと思った。)
はっきりいって暗いし、エドモンドが何かに納得したらしいラストは、その何かがよくはわからなかったんだけど、なかなか見応えがあった。

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